AICU国際ゲーム開発事業部が参加しているSupercell AI Innovation Lab TokyoがAIとゲームの未来が交差する、最先端のコミュニティイベント「AI x gaming ecosystem meetup」を都内某所で開催しました。SupercellのJerry Chi氏や、Zyngaの創業者Justin Waldron氏といった業界のキーマンが登壇し、AI×ゲーム領域のビルダーや投資家、研究者、業界の有名人が集結する貴重なネットワーキングの場となりました。次世代のゲームプラットフォームやAIネイティブゲームのデモを直接体感できる、クリエイター必見のミートアップ、AICU編集部のEMKOがレポートします。
https://www.aicu.jp/post/260417
イベントの幕開け、モバイルゲーム業界のレジェンド、Justin Waldron(ジャスティン・ウォルドロン)氏が登壇し、自身の新たなプロジェクト「Sub Documents(sub.games)」のデモを披露しました。Justin氏は、ここ数ヶ月の技術的進展について次のように述べています。
Justin: 「過去3〜6ヶ月で、AIによるコーディングがようやく実用レベルで機能し始めました。これは開発における大きな転換点です。コンテンツ制作が圧倒的に速くなった今、過度に制作コストをかけず、我々は『ゲーム向けのSubstack』というべき仕組みを構築しました」
会場で示されたのは「sub.games」、クリエイターが購読者(サブスクライバー)を直接管理し、コンテンツを収益化するためのダッシュボードです。
Justin: 「ゲームはWebベースで展開され、ダウンロードの手間がありません。購読者は、ゲーム内での特典やクリエイターとの特別な関係性を得られます。AIによって多作が可能になった時代、ファンとの関係をいかに維持し、ビジネスとして管理していくかが重要になります」
単なる制作効率化の議論を超え、AI時代の「クリエイターエコノミー」の具体的な出口戦略を提示したこのプレゼンは、参加した投資家やプロデューサー層から強い関心を集めていました。
https://www.aicu.jp/post/260417
続いて行われたライトニングトーク(LT)では、インキュベーションプログラムから生まれた野心的なプロジェクトが、デモを交えて披露されました。
※本レポートでは、掲載許可をいただいた3つのプロジェクトを中心に、当日の様子を報告します。会場ではこの他にも多数の革新的なゲームが発表され、各テーブルで熱心なプレイテストが行われていました。
M-Children (Haruki Yajima & Shuntaro Tokuda)が開発した『PrompDojo』は、画像生成AIのプロセスをパーティーゲームにした事例です。Gemini3 東京ハッカソンで3位入賞した作品です!
https://www.aicu.jp/post/260221
私もこの場で集まった4人で実際に体験しました。時間内にお題の画像を生成するために使われたプロンプトを推定し、最も似た画像を生成できたプレイヤーが勝利するというルールです。やってみると、提示された画像どおりにプロンプトを書くのは想像以上に難しく、悔しい気持ちが募ります。
しかし、その「悔しさ」こそが、どうすればより精度を高められるかという探究心に火をつけ、次もやりたいと思わせる絶妙な設計になっていました。語学学習のように、楽しみながらAIの「癖」や「精度」を学べる、実用的なポテンシャルを感じました。
関連記事: 渋谷でGoogle開発者を体験!「Gemini 3 ハッカソン東京」で「AIならではのゲームを7時間で作る」
https://haruk1y.github.io/prompdojo-project-page/
サッカーゲームプロデューサーTaka Yanagihori(柳堀貴之) 氏、AICU代表Akihiko Shirai氏(しらいはかせ)、そして「ICO」「ワンダと巨像」「サルゲッチュ」、「ナイトストライカー」「キャメルトライ」「ソニックブラストマン」など、タイトーのアーケードゲームも開発してきた Kenji Kaido(海道賢二) 氏による「レジェンドチーム」は、ベテランゲームクリエイターによるプロジェクトを発表しました。
プレイヤーがフットボールの試合に介入し、その活躍(クラッチプレイ)によって試合の結果が変わるだけでなく、終了後にはその内容が「本物のURLを持つWebページ」として自動生成されます。
実際にプレイしてみると、試合開始とともにチームの声やスタジアムの歓声が文字となって画面に溢れ出し、凄まじい臨場感に包まれました。
私は2回もシュートを失敗してしまいましたが、ゲームの終わりには必ず温かいエールを贈られ、とてもポジティブな気持ちになりました。将来的にスポーツ応援企業とコラボレーションしたら面白そうだと、その先の可能性を強く感じさせる体験でした。
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AICU代表しらいはかせがレジェンドチームとは別に、個人プロジェクトとして発表したのは、ライフログ支援AIアプリ『Nehan.AI』です。
日々の活動や短い会話をAIが理解し、パーソナライズされたオリジナルの物語とグラフィックスを自動生成するシステムです。
「記録」が苦手な私にとって、睡眠中に日々の断片がテキスト化され、ブログに整理されている。そんな夢のようなシステムを、一度体験してみたいと思いました。
しらいはかせ: 「日々の成長を自動で物語化し、継続を支援します。実は、本日ちょうどApp Storeのレビューに提出したばかりです」
この「今日、申請した」というライブ感あふれる報告に、会場からは期待の拍手が送られました。
Nehan.AI 最新情報:5月5日 v1.0.0配信開始 https://nehan.ai/
ゲームモード(v1.0.4以降)はアップデートで配信予定です!
https://www.aicu.jp/post/260429
Marc Cellucci (Tempesta) による「Spindle」はAIボイスドラマのような新体験です。
Spindle(スピンドル):アイデアを、遊べる体験へ。
AIネイティブな次世代プラットフォーム。コード不要で制作・公開・収益化まで。
Spindleは、誰でもインタラクティブ体験を
「創作・公開・収益化」できる、
AIネイティブなノーコードプラットフォームです。
対象は「視聴する動画」ではなく「参加・操作する体験」であり、ゲーム、分岐型物語、シミュレーション、ソーシャルワールド、キャラクター中心のインタラクティブエンターテインメントを、専門的な開発スキルなしで生成可能にします。
Spindleの中核的価値は、単一のアイデアを、完全に動作するインタラクティブ体験へと変換できる点にある。ロジック、キャラクター挙動、物語構造などの複雑な要素はAIがリアルタイムに生成し、クリエイターは技術的な開発工程を持たずに体験を成立させることが可能となります。
Spindle: 誰かが紡いだ世界で、あなただけの物語を。
https://t7x.spindle.tempesta.studio/?iv=HYW8JPXRET
Ramon (Founder Warweaver)による「Warweaver」
https://play.warweaverstudios.com/ゲームの世界が、あなたがいなくても実際に生きていくとしたら? 実際のプレイヤーのように学習し、決断し、反応するNPCたち。独自の文化を形成し、同盟を結び、スクリプトでは予測できない方法であなたの選択に反応します。ヒーローを演じれば、彼らはあなたに味方します。悪役を演じれば、彼らは団結してあなたを倒そうとします。Warweaverはゲームではありません。それは、あなたの選択によって、あなたを中心に形作られる世界です。「Ledgers」 はWarweaverをベースに構築されている小さなゲームでは、すべての取引が町全体に波及します。強硬な交渉をするか、公正な取引をするか。町の人々は覚えていて、あなたのビジネスの成否は彼らの判断にかかっています。
https://play.warweaverstudios.com/
他にもたくさんのプロジェクトがありました!
プレゼンテーション終了後、会場では和食を意識したデリが振る舞われ、本格的なネットワーキングとデモ体験の時間が始まりました。
会場内に設置された各チームのデモテーブルは、ビルダーや投資家、開発・プロデュースに携わる業界関係者たちによる「プレイテスト」の場となりました。
実際にゲームを触わりながら最新のAIネイティブゲームを体験し、「この挙動はどう実装しているのか」「この体験をどう収益化するのか」といったフィードバックが終了間際まで行われていました。
Supercell AI Innovation Lab、次のマイルストーンはヘルシンキでのDemoDay、そして5/22〜24に京都で開催される日本最大のインディーゲームイベント「BitSummit」です。
そして5/22夜にミートアップ「AI Game Night」を開催します!
https://note.com/aicu/n/n3eb45fd236e6
申し込みはこちら! https://luma.com/2wu7q2nd
ゴールドスポンサーは Supercell AI Innovation Lab で確定済みです!
(ありがとうございます!)
シルバー(¥330,000)・ブロンズ(¥110,000)スポンサー枠を引き続き募集しています。この機会でAIゲーム開発者と交流をご希望の企業様はお早めに info@aicu.jp までご連絡ください。
LT登壇者(3分)も募集中。AIを活用したゲーム開発の試行錯誤をシェアしてくださる方は同じく info@aicu.jp までお気軽に。
5/22 京都、ゲームとAIの最前線でお会いしましょう。
AICUはこれからも、創造の最前線を走り続けるすべての人々を記録し、応援していきます!
#生成AI #AIクリエイター #IndieGame #supercell #AIゲーム開発 #Nehan
https://www.aicu.jp/post/260429
https://note.com/o_ob/n/n99a677f16ea4
https://www.aicu.jp/post/post-20241109
Originally published at note.com/aicu on May 11, 2026.