AICUコラボクリエイターの 道草ざすこ(X@zasuko_michiksa) さんと学ぶ【AIキャラ開発スタートガイド】。今回はAIキャラクターを開発するための環境とツールについて学んでいきましょう。
https://www.aicu.jp/post/260412
画像生成AIや動画生成AIを始めるとき、多くの人が最初にぶつかる壁、
それは、まず「何をどうしたら良いか分からない」「何が必要か分からない」「難しそう…」といった、生成する環境そのものへの様々な疑問と、難解なイメージという事が多いです。
これらの多くは、ちょっと調べても難しい説明が多かったり、専門的な用語も出てくるので、「生成できるようになる前に挫折してしまう」という方も多いかと思います。
今回は、挫折しにくいように、なるべく嚙み砕いた説明且つ、説明も要点に絞ることで、はじめての方でも、イラストや動画が生成が出来るように少しずつ分かり易くご案内します。
生成AIを使う環境は、ざっくり言うと「どこで動かすか」で、大きく2つに分けられます。
ローカル環境は、手元のPC(ご自身のパソコン、主にWindows11系)で生成AIを動かす方法です。一度整えておけば、作業ごとに利用料金や時間制限を気にしなくてよいのがメリットです。
一方で、最初は「PC性能」「インストール」「必要ファイルの置き場」などでつまずきやすいという面もあります。
クラウド環境は、ネット上の高性能なサーバー(レンタル環境)を借りて生成AIを動かす方法です。手元のPCが弱くても始めやすく、「まず動かす」までが速いのがメリットです。ただし、利用時間や料金、保存先の扱いなど別の種類のコツが必要になります。
まずこの環境の選択を決める事で、この章の後の節、2-3の画像生成、2-4の動画生成の手順で"なぜコレが必要なのか"までしっかり理解しながら進められるようになります。
この環境の違いをまず先に理解しておくと、あとから出てくる専門用語やエラーも、「いま自分はどの環境の話をしているのか」を見失いにくくなるので、まずは生成環境の基礎知識の部分からゆっくり把握していきましょう。
この選択肢については、どちらが正解・不正解というものではありません。
違うのは「何でつまずきやすいか」「コストをどう見るか」という違いです。
下の表は、その違いを整理したものです。
初期準備:
ローカル環境 高価なPC、機材環境構築が手間
クラウド環境 ブラウザとアカウントで開始可能
作業中のコスト:
ローカル環境 電気代のみ(時間や回数を気にせず使える)
クラウド環境 利用時間に応じた課金、混雑の可能
つまずきポイント:
ローカル環境 PC性能・機材設定・ファイル管理
クラウド環境 保存先・ログイン状態・時間制限
長期的なコスパ:
ローカル環境 じっくり長時間使うほどお得
クラウド環境 少ししか使わないならお得
自由度:
ローカル環境 とても高い(好きなだけ試せる)
クラウド環境 制限がある場合も(プラン次第)
上記を見て、「自分が気になるポイント」と照らし合わせると選びやすくなります。
というわけで、まずはどんな使い心地か「試しに使ってみたい」ならクラウドが近道で、「長く続けたい&PC強化に抵抗がない」ならローカルが有力、ということになります。
ローカル環境で始める人が最初に気にするのは「推奨スペック」だと思います。気になりますよね。
ただ、ここで数字を暗記するより先に、PCの中で何が何に効くのか、その「役割」を押さえておくと、あとで失敗を減らせます。
画像生成や動画生成は、大量の計算処理が必要です。
ここを担当する部品(主にGPU)の性能が弱いと、待ち時間が長くなったり、途中で処理が停止します。逆に、役割が分かっていれば「これは性能の問題か、それとも設定の問題か」を切り分けしやすくなります。
本書では、生成AIを使うために必要な機材の推奨スペックや、
PCの主要パーツの役割(OS、メモリ、GPU、SSD、電源、冷却装置など)を整理します。
また、生成作業の際に必要となるツール類(StabilityMatrixなど)も具体的に紹介します。
ローカルで生成AIを快適に動かすには、GPU(グラフィックボード)の性能が最も重要です。
特にStable Diffusion XL(SDXL)以降のモデルを使う場合、
GPUのVRAM(ビデオメモリ)容量が生成速度と画質を大きく左右します。
CPU(中央演算処理装置):
CPUはパソコンの動作全般を管理・制御していますが、生成AIツールの仕様においてはそこまで高い性能を必要とされないことが多いです。製造メーカーはインテル(Intel)製でも、AMD製でもどちらでも大丈夫です。
RAM(メインメモリ):
モデルファイルの読み込みやツールの動作に使用します。
生成ツールを扱う際には16GBは最低限、32GBあれば安心というのが目安。
GPU(グラフィックボード):
生成AIの計算を担当。VRAMが多いほど高解像度・大きなモデルを扱える。
CUDA対応のNVIDIA製の製品が必須。AMD Radeon系でも使えないことはないですが、セットアップ要素が多く、初心者にはお勧めしません。
VRAM(ビデオメモリ):
GPUに搭載されたメモリ。RAM(メインメモリ)とは別の存在。読み方はブイラム。12GBで基本動作、16GB以上で快適、24GBあれば高解像度や複数モデル同時利用も可能。
SSD(ストレージ):
モデルファイル(数GB〜十数GB)やツール本体を保存する記録デバイス。
読み込み速度が速いNVMe SSDが理想。最低でも100GB~250GBは欲しい。
電源ユニット:
高性能GPUは消費電力が大きい。余裕を持った容量(750W以上)を選ぶと安定動作。
冷却装置:
生成ツールの使用では長時間の生成作業でGPU・CPUが高温に発熱するケースがあります。熱で機材が暴走したり機材が痛まない様にするために、空冷式のファンや、より冷却性能の高い水冷式の冷却装置で、PC内の機材の温度管理を行うために使用します。
生成系ツールは「GPUの処理性能」と「VRAM容量」が非常に重要となってきます。性能が良いほど処理速度は早くなりますが、生成処理自体が動かせるかどうかがVRAMの容量と深く関わっているので、どちらかというとVRAM容量の方が重要です。
VRAM 12GBは生成処理が「動く」レベル、16GB以上で「快適」、24GBあれば「余裕」と覚えておきましょう。
以下は、StableDiffusionXLの画像生成モデルを安定して動かすための推奨スペックです予算と用途に応じて選択してください。
ローカル環境を構築する際、複数の生成ツール(Forge、ComfyUIなど)を
個別にインストールしてそれぞれを個別に管理するのはとても手間がかかります。
そこで便利なのがStabilityMatrix(スタビリティマトリックス)です!
StabilityMatrixは、複数の生成AIツールを一括でインストール・管理できるランチャーアプリで以下のような特長があります。
つまり、StabilityMatrixを導入すれば、「どのツールを使うか」「どのモデルを使うか」を後から自由に選べる柔軟な環境が手に入ります。
詳しいインストール手順は次節で解説しますが、ここではまずStabilityMatrixは、「ローカル環境の土台」となる便利なアプリとして覚えておいてください。
https://note.com/aicu/n/ncca94161d16e
以上がAIでキャラクター開発を始める上でのローカルとクラウド、特にローカル環境でのハードウェア選びの基礎知識でした。
次回はクラウド環境とオープンソースツールについて解説します。
そのあとは、いよいよ実際にツールをインストールして動かしていきます。ここまでの内容が「なんとなく分かった」くらいで十分です。
細かいことはこの後の解説を見ながら徐々に使いながら覚えていきましょう!
Originally published at note.com/aicu on Apr 15, 2026.