📌 「企画書つくるのって大変…」そんなときにChatGPTはどこまで頼れるのか? 試してみました
📌 使ってみてわかった、AIの“得意なこと”と“ちょっと苦手なこと”
📌 動画の仕事をしている人が、アイデア出しや企画づくりにAIを使うヒント がつかめます
こんにちは!「AIでつくる人をつくるアイドル──AICUty」の顧問を務めているなえ先生です💐
https://corp.aicu.ai/ja/project-aicuty-20250527
AICUtyは、AIスキルを学びながら、動画・デザイン・マーケティングなど “自分たちでアイドル活動をつくっていく” ちょっとユニークなアイドルグループ
メンバーたちは、AIを使った発信やものづくりを通して、日々表現の幅を広げています。
そんな活動をサポートする中で、改めて感じているのが「考えを形にする力」こそ、これからの時代に欠かせないスキルだということ。
どんなに便利なツールがあっても「自分の視点で、なにをどう伝えるか」を言葉にできることが、創作やクライアントワークの出発点になるからです。
そこで今回は「その力をAIのサポートも借りながらどう育てていけるか?」という視点で、ChatGPTだけを使って動画の企画書をつくってみる実験にチャレンジしました!
このやり方は、今後AICUtyのメンバーにも実際に取り入れてもらう予定のもの。
実際にやってみて感じた「AIで補える部分」「人の視点が必要な部分」など、リアルな気づきをお届けします✍️
コンテンツ制作に関わる現場では「企画書づくり」が避けて通れない工程のひとつ。とはいえ、ここでつまずく人も少なくありません。
アイデアはあるのにうまく言葉にできなかったり、資料の体裁に時間がかかったり…。考えるよりも先に「手が止まる」感覚を持っている方も多いのではないでしょうか。
とくに動画やSNSの現場では、スピード感も求められるため、「伝わる企画」を素早くアウトプットする力が差になることも。
そんな悩みに対して、最近よく名前があがるのがChatGPTをはじめとするAIツール です。
でも実際のところ、
✅ AIって本当に企画書の助けになるの?
✅ むしろ余計に手間がかかるんじゃ…?
と、疑問を持っている方もいるかもしれません。
AIツールは本当に役立つのか?その答えを探るために、ChatGPTを使って “動画の企画書を1本まるごとつくる” という実験をしてみました!
テーマとして選んだのは、架空のカフェのPR動画。Instagramに投稿することを想定し、「カフェの魅力が伝わる30秒動画」の企画書をつくってもらうことに。
まず、ChatGPTには以下のようなプロンプトを入力しました。
💬 プロンプト例:
「新しくオープンするカフェのPR動画を企画したいです。
ターゲットは20〜30代の女性で、Instagramに投稿する予定です。
企画書として、目的・ターゲット・動画の構成・絵コンテ案などを考えてください。」
すると、わずか数秒で かなりそれっぽい企画書の下書き が返ってきました。以下は、実際に出力された内容をわかりやすく整理したものです。
目的:
新規オープンの告知とブランド認知の拡大。
Instagramでの保存・いいね・コメントを通じた反応の獲得や、アルゴリズムによるリーチ拡大を狙う。
ターゲット:
都心で働く20〜30代の女性。トレンド感や“映え”を重視し、カフェ巡りが好きな層を狙う。
動画のコンセプト:
「日常に、ちょっとしたご褒美を。」
構成案(30秒):
1. 人気スイーツ or ドリンクの接写(惹きの強いビジュアル)(4秒)
2. 調理シーン:湯気やとろける質感など“おいしさの演出”(6秒)
3. 店内の空間や過ごしているお客さんの様子(ライフスタイル感)(6秒)
4. カフェの外観とロゴ(世界観のまとめ)(5秒)
5. 「あなたのご褒美、見つかる」+店舗情報(テキストで印象付け)(9秒)
最初の印象としては、「めっちゃいいじゃん…!」という感覚。ゼロから考えると悩みがちな構成の流れや尺のバランスが、しっかり整っていました。
次のパートでは、実際に使ってみて感じた「AIの強み」と「気になったポイント」をまとめていきます💡
実際にChatGPTで動画の企画書を作ってみて感じたのは「ここは任せられる!」という部分と、「これはやっぱり自分でやるべきだな」という部分がはっきり分かれるということでした。
目的やターゲット、構成案といった要素を、スピーディに整理してくれます。とくに「映える要素」をテンポよく並べた構成は、Instagram向けとして理にかなっていました。
自分だけでは見落としがちな要素や、マーケット的な平均値を含んだ視点をくれるので、一人で考えるよりバランスが取れた内容になりやすい です。
「なにから書けばいいかわからない」そんな時に、思考を動かす起点として役立つと実感しました。
提案された構成や言葉づかいは、整ってはいるもののややテンプレ感が強く、ブランドやクライアントごとの“らしさ”や熱量までは表現しきれない印象がありました。
🛠️ 補うには:「○○らしい言い回しで」「もっと感情に訴える表現で」など、トーンを具体的に指示すると◎
💡 例えば:「“自分へのご褒美”という言葉を使って、心が動くような表現にして」「Instagramに投稿されても違和感のない、少し詩的な言葉にして」
印象的なキャッチコピーや差別化ポイントなど“他と違う企画にする”部分は、自分でアイデアを足す必要があります。
🛠️ 補うには:複数案を出してもらい、組み合わせたり選んだりすることでアイデアの幅が広がります。
💡 例えば:「“自分らしく過ごせる空間”をテーマに、コピーを5パターン考えて」「もっとポップなトーンで3案出して」
前提条件や文脈をきちんと伝えないと、意図とズレたアウトプットが返ってくることも。
🛠️ 補うには:最初はざっくり指示→出力されたものに対して「ここをもっとこうして」と対話的に修正を加えていくのがコツ。
「これは面白くないな!」と思ったら立ち戻ってみる、そして出てきた案を作業としてスライドに落として色をつけてみるのも有効なテクニックでした。
ChatGPTを使って動画の企画書をつくってみた今回の実験。実際にやってみて感じたのは、AIは“発想と構成の起点”として非常に有効なツールだということでした。
たたき台の生成、視点の補強、構成の整理など、企画の初期段階で時間がかかりがちな作業を、スピーディかつ的確に補ってくれます。
もちろん、AIの出力だけでは物足りないこともあります。でも、それを“下書き”として活用しながら、自分の視点やアイデアを重ねていくことで、企画に深みや個性が生まれていきます。
「まずは最初の一案を出してみる」
そんな一歩をChatGPTに任せてみるだけでも、企画づくりのハードルが少し下がるかもしれません。
今回の方法は、さっそくAICUtyのメンバーにも取り入れてもらう予定です!AIの力を借りながら自分らしい企画を言葉にしていく。そのプロセスを楽しみながら、企画を考える力を一緒に育てていけたらと思っています。
👉気になった方は、ぜひ次の企画づくりで試してみてください!
6月のAICU月例コンテストでは、AICUtyのメンバー5名のキャラクターデザインを募集しています!詳細は以下の記事からご覧ください👀
https://corp.aicu.ai/ja/project-aicuty-20250527
Originally published at note.com/aicu on June 17, 2025.