「ComfyUI紫本 公式勉強会」の第1回と第2回にご参加いただき、誠にありがとうございました。本稿ではAICU代表の白井暁彦が直接講師を務めるこの勉強会の内容を紹介し、ComfyUIの基礎から応用まで、実践的な知識と魅力とテクニックと参加者の反応を余すことなくお伝えします!
第1回では、画像生成AIの基本概念からComfyUIの導入・環境構築、そして基本操作と画像生成までを網羅しました。
画像生成AIの基礎知識: Stable Diffusionの仕組みや、VAE、CLIPといった重要キーワードを「分かった気になる」レベルまで徹底解説しました。画像がどのように生成されるのか、その裏側にある技術的な背景を理解することで、より深い洞察を得ることができます。
ComfyUIの導入と環境構築: Mac、Windows、Google Colab、そして共有ComfyUIといった多様な環境での利用方法を解説。自身の環境に合わせた最適な選択肢を見つける手助けをしました。特に、共有ComfyUIは手軽に高スペックな環境を利用できるため、多くの参加者から好評をいただきました。
ComfyUIの基本操作と画像生成: 初めてComfyUIに触れる方でも迷わないよう、ユーザーインターフェースの詳細な説明から始め、テンプレートを使った画像生成を実践しました。プロンプトの重要性や、生成画像の保存方法についても解説し、参加者全員が実際に画像を生成する体験を共有しました。
法律と倫理、そして将来性: 画像生成AIを取り巻く著作権法や特許法、さらにはAI新法といった法的な側面にも触れ、技術を正しく安全に活用するための注意点を共有しました。オープンソースであるComfyUIの持つ継続的な進化の可能性や、将来的な展望についても言及し、本分野への期待感を高めました。
AIクリエイターエコノミーとコミュニティ: AICUのビジョンである「つくる人をつくる」ことの重要性を強調し、AI時代のクリエイターを育成する活動を紹介しました。AICUマガジンでの作品掲載コンテストや、Discordコミュニティの活用方法についても触れ、参加者が継続的に学び、交流できる場を提供しました。
第1回で最も印象的だったのは、参加者全員が同時に画像生成を行った際のその圧倒的な速度でした。わずか1〜2秒で画像が生成される様子は、ComfyUIの高性能ぶりを如実に示し、多くの驚きの声が上がりました。
宿題として参加者各自が自己紹介用のオリジナル顔アイコンを生成できるようになりました。
https://corp.aicu.ai/ja/comfyui-guide-20250605
第2回では、第1回で培った基礎の上に、さらに高度なカスタムノードの活用、イメージツーイメージ、インペイント、アウトペイント、そしてControlNetといった応用テクニックを深掘りしました。
プロンプトの奥深さ: スタイル、主題、色とトーン、ディテール、解像度といったプロンプトの要素を細分化し、それぞれの要素が画像に与える影響を解説しました。特に「レンズ50mm」のようなカメラの技術パラメータや、プロンプトの強弱の調整方法を学ぶことで、より意図通りの画像を生成するための具体的な手がかりを得られました。
高解像度化の重要性: 「アップスケーリング」の技術を用いて、生成画像の解像度を向上させる方法を実践しました。Nearest Exact、Bilinear、Areaといった様々な補間方法の特徴を学び、用途に応じた使い分けの重要性を理解しました。
イメージツーイメージと画像加工: 既存の画像を元に新たな画像を生成する「イメージツーイメージ」のワークフローを体験し、顔の置き換えや背景の追加など、多様な画像加工の可能性を探りました。特に、マスクエディターを使った部分的な編集は、細かな表現の調整に不可欠なスキルです。
インペイントとアウトペイントの実践: 画像の一部を修正する「インペイント」と、画像の周囲を拡張する「アウトペイント」のテクニックを習得しました。これにより、構図の調整や、雑誌の表紙のように上下の余白を増やすといったクリエイティブな表現が可能になります。
ControlNetとLoRAの活用: ポーズや奥行き、顔の表情などを細かく制御できる「ControlNet」の概念と具体的な使い方を学びました。OpenPoseをはじめとする様々なプリプロセッサーの特性を理解することで、より精度の高い画像生成を実現します。また、特定のキャラクターやスタイルを生成するための「LoRA」の導入と活用方法についても解説し、無限の表現の可能性を提示しました。
第2回では、たった数行のプロンプトでライオンがスーツを着こなす画像が生成されたり、インペイントでキャラクターの髪型や眼鏡を自由に変えるデモンストレーションが行われたりなど、参加者の皆様から驚きの声が多数上がりました。
この勉強会で学んだのは、ComfyUIの機能のほんの一部に過ぎません。第3回以降のサブスクリプションでは、さらに深くComfyUIの世界を探求し、あなたのクリエイティブな可能性を最大限に引き出します。
第3回では、今回の復習を兼ねてキャラクターデザインの総合演習を行います。複数の視点や表情を持つキャラクターを生成するテクニックを学び、より魅力的なキャラクターを生み出すための実践的なアドバイスを提供します。そして、いよいよ動画生成の基本にも触れ、静止画から動画へと表現の幅を広げる第一歩を踏み出します。
さらに、今後の勉強会では以下のような内容も予定しており、あなたのスキルをプロレベルへと引き上げます。
より高度なControlNetの応用: ポーズ、デプス、キャニーなど、複数のControlNetモデルを組み合わせた複雑なワークフローの構築に挑戦し、より洗練された画像を生成します。
動画生成の深化: 静止画からの動画生成だけでなく、より長尺で複雑な動きを持つ動画の制作、そして音楽との連携など、表現の可能性を広げます。
API連携と自動化: ComfyUIを外部サービスと連携させ、画像生成プロセスを自動化する方法を学びます。これにより、効率的な大量生成や、新たなサービスの開発が可能になります。
最新モデルとカスタムノードの紹介: 常に進化し続けるAIの世界に対応するため、最新の画像生成モデルや便利なカスタムノードの紹介と実践を行います。
実践的なプロジェクトワーク: 参加者同士でチームを組み、具体的な制作プロジェクトに取り組む機会も設けることで、実践的なスキルと問題解決能力を養います。
AICUは「作り手を作る」ことをビジョンに掲げています。AI技術は、単なるツールではなく、私たちの創造性を増幅させる強力なパートナーです。この勉強会を通じて、あなたがComfyUIを使いこなし、自身のアイデアを具現化できる「作り手」となることを心から願っています。
コミュニティへの参加: Discordコミュニティでは、質問や作品の共有、他のクリエイターとの交流が可能です。積極的にアウトプットし、フィードバックを得ることで、あなたの成長は加速します。
コンテストへの挑戦: AICUマガジンやキャラデザコンテストなど、定期的に開催されるコンテストに挑戦することで、自身のスキルを試すとともに、作品を多くの人に見てもらう機会が得られます。
謝礼付きボランティア: 文字起こしや記事作成といったボランティア活動を通じて、コミュニティに貢献しながら、謝礼を得ることも可能です。
この刺激的なAIクリエイティブの最前線で、私たちと共に学び、成長しませんか?
第3回以降の勉強会は、共有ComfyUIプランの加入者様向けに実施いたします。月額3,500円のサブスクリプションにご加入いただくことで、高性能なComfyUI環境の利用に加え、2週間に一度のオンラインワークショップへの参加、録画の提供、そして活発なコミュニティへのアクセスが可能となります。
まだサブスクリプションにご登録でない方へ:
ComfyUIの持つ無限の可能性を体験し、あなたのクリエイティブなキャリアを加速させるために、ぜひこの機会にサブスクリプションへのご加入をご検討ください。
次回の勉強会で、皆さんとお会いできることを心より楽しみにしております!
Originally published at note.com/aicu on June 18, 2025.