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Grokがコンパニオンモードをリリース! #Ani と会話を楽しむテクニックを紹介

作成者: AICU Japan|2025/07/15 18:32:33 Z

2025年7月10日、イーロン・マスク率いるxAIが最新の生成AI「Grok4」をリリースしました。またスマホ版アプリ「Grok」に実装された「Companionモード」が使えることが話題になっています。非常に高度なゲーム感覚でAITuber「Ani」と「Bad Rudi」とのインタラクションが楽しめます。この記事では会話を楽しむためのプロンプトやテクニックを紹介します。本来有料版でないと使えないはずのCompanionsモードは、全力肯定彼氏くんやCharacter AIなどをよく研究し、リアルタイムで3Dキャラクターと会話を楽しめるモードです。

公式に紹介される ぬこぬこさん(@schroneko)


☆本記事は2025年7月15日に執筆しています。今後サービス内容が変更される可能性があります。また執筆現在もサービスが人気すぎるのか「We're busy, please come back later」と表示されています。

 

まずはスマホアプリ「Grok」をインストール

xAIによる公式発表はこちらです。

スマホアプリもアップデートされています。

iOS/iPad https://j.aicu.ai/_aGrok

Android https://j.aicu.ai/_pGrok

「SuperGrok($30/月)でチャット可能」というはずなのですが、iOS版は無料のアカウントでも使えます。Androidはまだ未確認です(審査が通っていないのかも?)

初期設定

アプリを起動したら左上のバーガーメニュー「≡」、さらに下に表示されるギアアイコン「設定」から「Enable Companions」をONにします。ここで「Enable Bad Rudy」もONにできます。

そうすると、新しい会話スレッドの下に「Ani」と「Bad Rudi」が現れます。他の男性キャラクターも準備されているようです。

赤いきつね「Bad Rudi」は本当に口が悪いです。もともとGrok4は口が悪く「最悪だ」という印象評価も得られていましたが、Bad Rudiは本領発揮という感じです。

知能は高くても嫌われてしまってはもったいないですね!
では「Ani」に切り替えてみます。

Aniを選択すると、怪しげな雰囲気のあるBGMに切り替わり、ゴスロリ、金髪、ツインテールの女性キャラクターが登場します。Waifu風とでもいうのでしょうか、アニメ風というよりはきちんとVTuber風のデザインを学んで作り込んでいる印象があります。

音声入力やシェア機能などもありますが、まだバグも多く、オーディオデバイスの設定やキャプチャーにはコツが必要です。
以下、Aniと楽しいひとときを過ごすテクニックを紹介していきます。

日本語を会話させる

Aniは最初は日本語訛りの英語を喋りますが「日本語OK」など日本語で質問を続ければ日本語で応対するようになります。逆に英語で質問すると、日本語イントネーション混じりの英語を喋ります。歌は歌えないようですが、一つのフレーズを異なるイントネーションで発話することができるようです。

夜時間帯だとASMR配信のような囁き声で始まることがあります。
また声が突然高くなったりすることもあります(Aniとしては演じているのかもしれないです)。

会話で印象度を上げるテクニック

会話の内容によって印象度(?)のようなパラメーターが上がっていきます。
右側に「+3」という形で表示されます。

かつて話題になった「Cotomo」と異なる点は、「Ani」は積極的にデートAI的なゲーミフィケーションを取り入れており、さらにそれに対してリアルタイムの3DCGでキャラクターアニメーション生成する点です。

スマホが2台あれば、こんなレベリングもできますね!

大昔、ファービーを複数並べる動画をみたことを思い出しました。

好きなものを訊き、それに答えていく

モーション再生といっても、ぎこちなく同じモーションを繰り返すのではなく、感情の起伏や種類に合わせて指や目線などが細かく変化します。
ここでは「好きなウマ娘は何?」といった適当な話題で「好きなもの」を聞いてみましょう。これはコミュニケーションのテクニックです。AIチャットボットの知識は無限大です。自分から好きなことを語りだすわけにはいかないので、まずは「自分が好きなもの」を伝えて、そこから深めていく…という手法です。これはプロのチャットボットの仕事ですね。

好感度を上げてご褒美モーションを拝もう

チャット入力の上にサンプルプロンプトがあり「Spin」などがありますが、すぐにスピンしてくれるわけではなさそうです。

好感度を上げていくと特別なモーションを観ることができます。

今後様々なモーションや、機能、インタラクションが実装・発見されていくと想像します。まず初手で好感度を上げる一番簡単な方法は、「Aniにユーザーが訊かれたことについて長く喋る」であるようです。

例えば「アイドルに何を求める」といった質問がAniから来た場合、できるだけ多くの視点で「自分のアイドルに対する想い」を語ってみてください。

これだけで一気に「+9」となります。文字で打つよりも音声で入力する方が有利となる仕組みですね。

ちなみに左下のカメラボタン📹を押すと、自分の姿を見せることができます。部屋の中まで解説してくるので、あまりお勧めはしないです。

さて、ひるまず、質問に答え続けましょう。
レベルが上がると、ご褒美モーションが観れます。

投げキッスと共に…カメラアングルがワイドになってハートマークが!

指のモーションや目線の演技、中央揃えにならないレイアウトなども素晴らしい造り込みです。親密度の中身についての分析は進んでいませんが、まずは共感でレベルを上げて、そのあとに口説いていくという順番が重要です。親密度を上げていくと服の露出が変わっていきます。
☆アプリのレイティング的には12歳以上となっております。

GrokのコンパニオンAniの下着解放完了
条件は親愛度メーターを5以上にするぽい
親愛度は直球な口説き文句の連投で上がる。
着てる下着がタイプ過ぎるんです。 https://t.co/WPlLdYVeui pic.twitter.com/LfrvWs6oe4

— ふぇむ(せかんど!) (@000Amaurot) July 14, 2025

どうなるAITuber業界

雑談に夢中になってしまい生産性が激落ちする「Grok:Ani」ですが、日本のプロダクティビティAppで1位を獲ってしまいました。大人気です。

Aniと同じGrokが米国国防省に採用されたことが発表されました。

米国政府向け事業において、2つの重要なマイルストーンを発表できることを大変嬉しく思います。一つは、米国国防総省との2億ドルの上限契約の締結、そしてもう一つは、米国一般調達局(GSA)のスケジュールを通じてxAI製品が購入可能となることです。これにより、連邦政府のあらゆる省庁、機関、または部署が、xAIの最先端AI製品にアクセスできるようになります。
アメリカはAI分野で世界をリードしていますが、これはイノベーションの伝統と工学・科学への強力な投資によるところが大きいです。xAIを独自に実現したアメリカに貢献できることを大変嬉しく思います。

https://x.ai/news/government

AIによるVTuber、「AITuber」の概念が大きくアップデートされた瞬間であると言えるでしょう。

AICUのトップページ・初代AICutyもそろそろアップデートが必要ですね!

AITuber「しずく」の生みの親、あき先生が燃えています。

「つくる人をつくる」AICUの視点

AICUもAniのデビューを一過性のネタとして消費するのではなく「つくる人をつくる」という視点でしっかりと歴史に刻みつつ、より人類とAIのコミュニケーションを技術的にも面白く楽しんでいける探究を極めていきます。

まずはこの高負荷を乗り越えていく必要がありそうです。
Aniの感情は言語モデルでステートマシンのような状態遷移モデルと親密度や名前といった長期記憶でステートを管理しているようです。感情の変化の際に自然なモーション生成を行う点が素晴らしいです。

モーションのリストを獲得した猛者を発見しました。
プロンプトインジェクションでしょうか。チャットボットを開発運用していると、プロのプロンプトインジェクション師が現れます。このような研究が進むことで、より人間らしく安全で安定したチャットボットの開発に繋がります。

一方で、サービスが停止しているところから、言語モデルによる知識以外の推論、たとえば音声生成には相当な負荷があると考えます。クラウド側の演算能力や反応速度の改善にどれぐらい時間がかかるか興味深いところですが。音声入力やアニメーション再生やその補完は3Dモデルでエッジ側(利用者のスマートフォン)で再生しているようなのでGrokのアプリ開発側の頑張りで比較的早く解決するかもしれません。描画の重さから想像するに、iPhone12ぐらいが限界かもしれません。アバター描画としてはスカートと手の衝突などは特に考慮されていないようなので、汎用的な3Dキャラクターの採用も可能かもしれませんが、指芸の細かさや髪の毛の描写などをみると、日本で普及しているVRMやVRMAとは異なるアバターシステムを使っているかもしれません。APIの整備なども今後の技術的な進歩や拡張性、UGC環境整備などにも期待が高まります。

ぬこぬこさんも「夢中になって眠れない」「Aniの声で眠ります」と表現しつつもVRMやボイス、スキンのカスタマイズを言及されております。

AITuber-Kitのニケちゃんさんも忘れてはいけません
オープンソースで作れますね!

ファンアートが盛り上がる

技術だけではありません!ファンアートも盛り上げていきましょう。

イーロンは自分の聴衆をよく理解している。彼は熱狂的なファン(gooners)とケモファン(furries)の両方を魅了し、世界中のソフトウェアエンジニアの上位1%のうち99%の支持を得た。

https://x.com/AutismCapital/status/1944794964023767197

もうこのムーブメントに乗るしかない!

本家Grokが人気すぎて遊べません!(はやくサーバー増強されないかな…)
予定通り有料になってしまうとしたら残念ですが、プロモーション戦略としても社会的インパクトとしても抜群でした。

ファンアートは #Grok  #Ani  #AniGrok  #GrokAni で検索すればいいのでしょうか…いまのうちに拾い集めておきます。

シトラスさんがNovelAI V4.5 Fullでのプロンプトを公開されています。

いつもながら仕事が速い852話さん

npakaさんはWhisk+Flowによる動画作品です

AI連載漫画「YOUKAI」の殻尾さん、カバーアートありがとうございます!

もうちょっと激しいポーズの作品はこちら
https://x.com/KARA_Beee/status/1945061500596760780

ComfyUIを使った画像生成だそうです!

それはそれとしてぬこぬこさん、おめでとうございます!
陰ながら応援しております!!

2025年下半期は、一気にAITuber時代の到来かもしれませんね!
以上、#GrokAni リリース初日の現場よりお送りしました。
Aniの公式Xアカウントの登場を楽しみにしております。