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今すぐ使える「Stability Matrix」と「fooocus」による無料で高品質な画像生成

作成者: AICU Japan|2023/12/03 15:42:23 Z

AICU mediaのKotoneです。多様に進化する画像生成AI「Stable Diffusion」関連ツールですが、初心者にはちょっと縁遠さがあると思います。『やってみたいけど高価なGPU搭載PCが必要なんでしょ……?』という思いもあるかなと思います(私もです!)。

今回のブログでは「Stability Matrix」という無料で利用できるオープンソースのツール、そして「Fooocus」を紹介します。こちらはテキスト→画像生成サービスとして有名な「Midjourney」や「NijiJourney」に似たお手軽感覚で高品質な画像生成環境です。

GPU非搭載もしくは弱めのGPU搭載なWindowsPCでも動作します。もしこれをインストールしても動かないようでしたら「高火力なPC」を購入すればよいのです。まずは試してみましょう!

「Stability Matrix」のダウンロードとインストール

Stability Matrix - Multi-Platform Package Manager for Stable Diffusion https://lykos.ai/ 
(GitHub) https://github.com/LykosAI/StabilityMatrix

最新の画像生成ツール、例えばAUTOMATIC1111、ComfyUI、Foocusなどは、Stable Diffusionを活用しています。これらのツールは日本語のユーザーインターフェースを持ち、使い方も簡単。ワンクリックでインストールできるので、迷うことはありません。プロフェッショナルなユーザーにとっても、常に最新のモデルに対応している点が魅力的です。
巨大なファイルだったモデルcheckpointを各WebUI間で共通管理でき、同様にLoRA、LyCORIS・VAE・Embeddingなども各WebUI間で共通管理できます。CivitAI を使ったモデルのブラウズ、ドロップアンドドラッグでローカルのモデルを利用でき、しかも Stability Matrix のシステム自身のアップデートできるのが魅力的です。

公式にサポートしているWebUIパッケージ

Stability Matrixのインストール

GitHubに最新のインストーラーが更新されています。

https://github.com/LykosAI/StabilityMatrix/releases

こちらのリリースページから最新インストーラーをダウンロードしましょう。本書執筆時点ではv.2.6.6が最新のようです。Windows版「-x64.zip」をダウンロードして展開すると『StabilityMatrix.exe』というファイルが1つ存在しますのでダブルクリックして実行しましょう。Windows Defenderの警告が表示されますが、そのまま実行で問題ありません。

【怖い画面だけど大丈夫】

『詳細情報』をクリックして

『実行』をクリックする。

使用許諾契約書を確認し、『続ける』を選択して次に進みましょう。

次に、Stability Matrix自体をインストール先を選択します。権限があって自分の分かりやすい場所でよいです。

ここで『Portableモード』にチェックを入れておきます。Portableモードではすべてのデータと設定はアプリケーションと同じフォルダに保存されます。その中にある「Data」フォルダにすべてがまとまりますので、別のフォルダ(例えばUSBメモリやSDカード)や、別のコンピュータに移動できるようになります。

Portableモードにチェックを入れるのがオススメです

『Stability Matrix』のインストールが完了したら「StabilityMatrix.exe」を実行しましょう。

拡大するとこんなアイコンです (バージョンによってちょっと画面が違うかもです)

さっそく定番の「Stable Diffusion WebUI by AUTOMATIC1111」を…というところなのですが、他のUIについて紹介していきたいと思います。

「Fooocus By lllyasvil」

https://github.com/lllyasviel/Fooocus

FooocusはControlNetを作ったスタンフォード大学のLvminさん(Lvmin Zhang)が作っているWebUIで、内部のモデルはStable Diffusionの最新版『SDXL』専用になります。GitHubで14kもスターが付いています。
使い勝手は、まさにMidjourney/NijijourneyをWebUIで「一人で使う」という感じの環境を構築できます。非常に少ないGPU、少ないプロンプトで品質の高い画像を作ってくれます(その分、ちょっとだけ時間がかかる感じ)。

さっそくプロンプトを「Christmas night」で生成してみます。
プロンプトを打ったら「Generate」ボタンを押して待ちましょう。

SDXLらしい立体感が素晴らしいですね。

画像の縦横比を変える

「✅Advanced」にチェックを入れます。
右側の「Aspect Ratios」が縦横比です。

たくさんありすぎるけど比率がよくわからない…

デフォルトは「1152x896」なのですが、YouTube等の動画やHDTVと呼ばれる「16:9」にしたいと思いました。
まずは計算機で「16:9」を計算すると、約1.78です。

計算機は[Windows]キー + R して「calc」としてエンター、
もしくは[Windows]キーを押して「calc」と打つと起動できます

近そうなアスペクト比を探ってみます

  • 1280 ÷ 768 = 1.67

  • 1344 ÷ 768 = 1.75

  • 1344 ÷ 704 = 1.909090909090909

  • 1408 ÷ 704 = 2.00

  • 1472 ÷ 704 = 2.09

実はズバリの解像度は無いのですが、「1344x768」が一番近いようです。

『なんでこんな数字になっているのか…』という質問をハカセにしたところ
「SDのアルゴリズムやGPUの効率があって2の階乗が推奨。そのほうが無駄がないから」とのことでした。

こちらが「christmas night」などシンプルなプロンプトで生成した fooocus によるテキスト画像生成の結果です。なかなか高クオリティですよね!

次回は、より細かいパラメータを紹介していきます!

本記事は AICU media [初心者向け] #StabilityMatrix でお手軽画像生成環境をサクッとインストール #Fooocus で16:9画像を出すには⁉ をベースに、コーポレートサイトも向けにさらに優しさを追加したアーティクルです。

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