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月刊AICUマガジンVol.13「クリエイティブAIと世界」

作成者: AICU Japan|2025/07/25 20:39:25 Z

月刊AICUマガジンVol.13「クリエイティブAIと世界」ペーパーバック版(第4版)として本日、改訂版をリリースさせていただきます。

https://corp.aicu.ai/ja/aicumag-13-20250707

AICUマガジン Vol.13 [Creative AI and the World]

AICU media編集部/白井暁彦/第4版/2025-07-24

 

特集: Creative AI and The world 「クリエイティブAIと世界」

「つくる人をつくる」あなたをアップデートするクリエイティブAIエンターテイメントマガジン「AICU Magazine Vol.13」、特集は「Creative AI and the world」です。

世界のクリエイティブAIの分野は現在、どのような状況にあるのでしょうか。日本だけが特殊なのか、それとも世界同時進行なのか、それとも!? AICU編集部は2ヶ月にわたる海外取材を敢行。 ロサンゼルスでのアートイベントへのAICUコラボクリエイターの作品出展、 サンフランシスコで開催された国際AIフィルムフェスティバル「Odyssey Season2」の現地取材、中国でAICUに似たコミュニケーション活動を行っている「WayToAGI」による「グローバル大会 in 東京」、日本なのに中国からの参加者の方が圧倒的に多いイベントの突撃現地調査、渋谷で開催された「AI BB TOKYO 2025」そして、5月コンテスト「雨に唄えば夏はもうすぐ」を特集いたしました。

AI漫画コーナーは大人気、新展開の殻尾(X@KARA_Beee)「YOUKAI」第6話、そして新連載、弥々(X@yaya_AIillust)「ブラックコーヒーにお砂糖を」が始まります!

ご感想はぜひ X@AICUai へのメンションや、フィードバックフォーム(https://j.aicu.ai/MagQ)からいただけましたら幸いです。 公式ハッシュタグは #AICU でお願いいたします。

AICUコラボクリエイターが全米最大級アートイベントに出展!

ロサンゼルス『The Brewery Artwalk』に出展!日本発・AIアートの実演展示

2025年5月3日〜4日、AICU Inc.(米国・サニーベール)は ロサンゼルスで開催された The Brewery Artwalk 2025 Spring に、AICUコラボアーティストの作品とともに出展しました。 来場者数は6,000〜8,000人規模、年に2回のみ解放されるロサンゼルスのアーティスト限定区画「The Brewery」にて開催される世界最大級のオープンアトリエイベントです。 今回は、日本のAIアートと書のコラボという異色の展示を、LA現地で実現いたしました。

📍 会場情報

イベント名: Brewery Artwalk Spring 2025
日時: 2025年5月3日(土)〜4日(日)11:00〜18:00
会場: 612 Moulton Ave #5 , Los Angeles, CA 90031 入場料: 無料
公式サイト: https://breweryartwalk.com/

🖌️ Japanアーティストパフォーマンス

  • Akihiko Shirai(白井暁彦) :AICU Media編集長。2022年より画像生成AI「Stable Diffusion」に関する情報を発信し続け、年間700本以上のブログを執筆しカバーアートを毎日製作している。書籍執筆多数。AIアートバトル初代チャンピオン。本展示企画のキュレーターを担当し、日本から50点以上の作品を展示する。 https://akihiko.shirai.as/

  • Goyo (五葉/森本久美子) :プロの書家。大筆で表現される躍動感あふれる書が特徴。

🖼️ 出展作品(一部)

作品はこれまでのAICUマガジンの表紙を飾ったカバーアートや、コンテスト参加クリエイターの作品を中心に、F3号のキャンバスアート複製作品として展示いたしました。プリントはUVインクジェットによる高品質印刷です。

  • Lot1 AICU Magazine Vol.1 AICU media

  • Lot2 AICU Magazine Vol.2 AICU media

  • Lot3 AICU Magazine Vol.3 Deltamon Selfie in Shibuya (犬沢某)

  • Lot4 AICU Magazine Vol.4 LuC4 in Summer Festival (犬沢某)

  • Lot5 AICU Magazine Vol.5 Stable Girl (犬沢某)

  • Lot6 AICU Magazine Vol.6 Gammamy (犬沢某)

  • Lot7 AICU Magazine Vol.7 クリスマスと女の子(せんたく)

  • Lot8 AICU Magazine Vol.8 和装の双巳(廃材)

  • Lot9 恋心(まるきち)

  • Lot10 choice me(PiNKICK)

  • Lot11 AICUマガジンVol11表紙(ジュニ)

  • Lot12 AICUマガジンVol12表紙「sharpshooter」(殻尾)

  • Lot13 光の抱擁(Aim’me)

  • Lot14 娘たちの幸せを誓う(ないとっち)

  • Lot15 彼女は空を飛べない(せんたく)

  • Lot16 解放(PiNKICK)

  • Lot17 開花(PiNKICK)

  • Lot18 波を越えて、どこまでも(Aim’me)

  • Lot19 YOUKAI-1UNIMAZINE

  • Lot20 YOUKAI-02SUIRON

  • Lot21 BrainBoost(殻尾)

  • Lot22 FlashBack(殻尾)

  • Lot23 マーチングバンド(まるきち)

  • Lot24 飴(まるきち)

作品の購入はEtsyにて(期間限定です!もちろん日本からもどうぞ)

[現地レポ]生成AIイラスがコミュニケーションアートになった日


ロサンゼルスアート展示1日目 - 生成AIイラストレーションがコミュニケーションアートになった日

The Brewery Art Walk 2025 SpringにてAICUコラボクリエイターとのグループ展示を開催いたしました。

https://www.instagram.com/breweryartwalk/

スタジオのオーナーさんがコロナ感染というまさかの展開から始まりましたが、無事にスタートしました〜!

会場はロサンゼルスのアーティストレジデンス。 もともとエジソン時代の火力発電所、醸造所です。ロサンゼルスも自由闊達で大きな作品を作る作家が住んでいます。

近隣には映画のセットや乗り物などの大道具を作る金属加工アーティスト、革製品コスプレ、陶器焼き物、植物など多彩。まるでUCLAのキャンパスがそのまま大人になったようなテーマパーク感あります。 そんな空間をお借りして展示。

大筆の書家Goyoさん 今回は現地在住の大筆の書家「Goyo」とのコラボレーションです。 来場者はAIと大筆パフォーマンスのコラボレーションに驚嘆と共感を覚えていました。

好きな作品を手に取ってもらいます。

作品が売れたら嬉しいですが、まずは好きな作品を探してもらいます。 「全部いいね!」って言ってくれる人が多いのはとても嬉しいです。そりゃそうだ、AICUが選んでいるからね! キュレーターとしてはお客さんの目をよく見ています。

対話もサインもラクガキもします。

Brewery Artwalk – Where art lives. breweryartwalk.com

イベントが終わったら販売を一旦終了するかもしれないので、欲しい作品がありましたらお早目に!

決済方法を急遽当日朝に用意するというめちゃくちゃ大変な状況でなんとか出品作業をしていただいた徳田さんありがとうございます。

AIイラストレーションがコミュニケーションアートになった日

ほとんど全ての来場者と対話しているのでたくさんのことがわかります。多くの方が作品を気に入ってくれていて「いいね」「全部好き」と言ってくれます。

個別に人気があった作品を掲載します。タイトル含めての紹介はまた後ほど。

まいまいさん

まるきちさん

せんたくさん

PiNKICKさん

殻尾(からびー)さん

犬沢某さん

 

 

 

ないとっちさん

ジュニさん

編集部作品ももちろん人気

生成AIに対する偏見はもちろんあります

30人にひとりぐらいの割合で「生成AI⁉︎これをここに持ってくるの!」みたいな反応をする人はいましたが、でもそれは「挨拶程度のもの」だとわかりました。

こんな作品を空間丸ごと作れるアーティストがそこらじゅうにいるんです。

 

 

僕(しらいはかせ)は写真出身なので、他のファインアート分野に対するリスペクトがしっかりあって、それは「lifetime long contribution」つまり「一生を賭けた貢献」であると認識しています。 それらと生成AIを使ったAIイラストレーションは「同じもの」ではありません。

でも、キャンバスにUVインクで一つ一つの作品として丁寧に物理化したこれらのピースは、普段のスマホやPCのスクリーングラフィックとして見るものとはまた異なる作品との対話をつくり出してくれます。

玄関でも、リビングでも、トイレの壁でもいい、ちょっとした空間に置きたい彩り。 そこに、個々の作品のコンテキストが輝きます。

まいまいさんは元看護師。作品はクライアントのペットロスが生み出した作品です。

ないとっちさんは半導体エンジニアとして長年活躍してきたシニアです。入院中にStable Diffusuon「SD黄色本」に出会い、数ヶ月AICUのラーニングコンテンツで学び、何度も何度もコンテストに挑戦し、「桜の下で約束を」というテーマで受賞した作品は、他の誰とも違う、娘への家族愛を誓う作品でした。カラーコーディネーターである奥様からのアドバイスで完成した作品だそうです。

こういった一つ一つの作品のコンテキストを聞くと、最初、生成AIイラストレーションに偏見じみた挨拶をしていたマダムの目には涙が滲んでいました。生成AIイラストレーションがディスプレイ上のスクリーングラフィックスから、現代芸術として対話を生み出すコミュニケーションアートになった瞬間です。

そう、AIに対する反感を持っている方々は、アートに対する共感性がとても高い方なんだなと感じました。

この「30人に1人ぐらいいる方」以外の方々の感想もとても興味深いです。多くの方々が作品を前にいろんな言葉を持っています。めちゃくちゃ勉強になります。

The Brewery Art Walk 2025 Springに来てよかったです。2日目も頑張ります。

元Apple伝説のデザイナーが考える「人間の可能性の解放装置」

2025年5月21日、OpenAIはAppleの元デザイナーであるジョニー・アイブ氏(Jony Ive)が設立したAIハードウェア企業「io」を買収し、AIハードウェア分野への参入を強化を発表しました。
OpenAIは、iPhoneやiPodなどのデザインで知られるジョニー・アイブ氏が共同で立ち上げたAIハードウェア企業「io」を65億ドル(約9300億円)で買収すると発表しました。ioの約55名のハードウェアエンジニア、ソフトウェア開発者、製造専門家がOpenAIに加わることになります。
この発表は、単なる買収劇ではありません。“使う喜び”を中心に据えたAIのプロダクト哲学が、真に社会実装される第一歩かもしれません。深く掘り下げてみます。

ジョニー・アイブ氏について

ジョニー・アイブ(Sir Jonathan Paul Ive, 1967年2月27日生)は、イギリス系アメリカ人のデザイナーです。彼はApple社での工業デザイン担当上級副社長兼最高デザイン責任者として、フェラーリ、Airbnb、OpenAIなどのグローバルブランドと協力するクリエイティブ集団、LoveFromの創設者です。2017年からロンドンの王立芸術院の総長を務めています。アイブ氏は1992年9月にアップルに入社し、共同創業者のスティーブ・ジョブズの復帰後、1990年代後半にインダストリアルデザイン担当上級副社長に昇進し、2015年から2019年7月に退任するまで最高デザイン責任者を務めています。ジョブズ氏と緊密に連携しながら、Apple Watch、iMac、Power Mac G4 Cube、iPod、iPhone、iPad、MacBook …そしてアップルのiOSのユーザーインターフェースなど、製品のデザインに重要な役割を果たしました。また、アップルパークやアップルストアなどの主要な建築プロジェクトの設計も担当しています。

ニューヨーク近代美術館(MoMa)に収録されたアイブ氏の作品

https://www.moma.org/artists/25843-jonathan-ive

ジョニー・アイブ氏の役割とデバイスの展望
ジョニー・アイブ氏はOpenAIに直接参加するわけではありませんが、同氏のデザイン企業であるLoveFromがOpenAIの全デザイン業務(ソフトウェアを含む)を引き継ぐと報じられています。アイブ氏とOpenAIのサム・アルトマンCEOは、「世界がこれまでに見た中で最もクールなテクノロジー」と称するAIハードウェアの開発を進めており、すでにプロトタイプが動いていることが明かされています。アルトマン氏は、このデバイスが同社にとって「これまで成し遂げた中で最大のことをするチャンス」であり、OpenAIに1兆ドルの価値をもたらす可能性があると述べています。

https://www.lovefrom.com/

https://www.lovefrom.com/

ちなみにこのフォントも「LoveFrom Serif」というオリジナルフォントです。

LoveFrom Serifの誕生秘話

https://youtu.be/5b6g8eT0uuc

LoveFrom Serifは既存の「バスカヴィル(Baskerville)」フォントのパンチ、印刷された書籍、現代の書道家のマニュアルを研究し、オリジナルを大幅に拡張したものです。バスカヴィルは、1750年代にイギリスのバーミンガムでジョン・バスカヴィル(1706-1775)がデザインした書体です。分類は「セリフ体」。日本語フォントの「明朝体」にあたるクラシックな面影があるフォントです。サンフランシスコ公共図書館(SFPL)らとの協力で、歴史的意義とデザイン、歴史的意義、その新しい解釈のデザインについて、講演で概説されました。この講演は、ジョニー・アイブ氏が率いるLoveFromが、単なるプロダクトデザインだけでなく、書体デザインといったより広範なクリエイティブ領域で、単なるアイデンティティだけでなく、フォントが「声」や「ツール」として機能するという、デザインがコミュニケーションや創造性において果たす役割を重視する彼らの哲学を表していると言えるでしょう。

Stripeカンファレンスでの講演から

ジョニー氏に注目しているのはOpenAIだけではありません。先日開催された決済サービス「Stripe」のカンファレンスで、Stripe CEO, Patrick Collison氏との対話でも、デザインと人類の未来についての示唆が伺えます。

Patrick 「以前、あなたは私に『心から人類を高める ( sincerely elevate the species) 』という言葉を使いましたね。」

John「ええ、私は何度も。覚えています。幸いなことに過去形では話していません。特に日曜の午後に、包装の細部にまでこだわって作業していた時のことを覚えています。これは非常に些細なことですが、例えば、箱の中のケーブルの管理方法について特定の解決策を設計することによって、何百万人もの人々がこの小さなタブに触れることになるということをはっきりと認識していました。そして、私はケーブルを簡単に解けるようにすることもできました。これは非常に些細な例です。でも、明らかにそれが、数秒の節約につながると考えているわけですよね。数億個のケーブルを巻く時間を5秒短縮すると。この些細な実用的な、掛け算や計算だけではない。あなたにとってそこに何か精神的なものがある と。その精神的なものとは何か?」「精神的なものとは、箱を開けてケーブルを取り出した人が、『誰かが私を気にかけてくれた 』と感じたとき、それは精神的なものだと私は信じています。私はかつて、機能的な必須事項を解決したら終わりだという感覚に落ち込んでいました。しかし、それでは十分ではありません。それは、進化した社会、進化した種の特質ではありません 。だから、日曜の午後に、本当は子供たちと出かけるべきだったのに、このことを気に病んでいるとき、私は、まだ存在することさえ知らない何かを誰かが経験するだろうという、つながりと興奮 を感じました。そして、それは小さなことだったにもかかわらず、心からの愛と気遣い から生まれたものでした。スティーブもこのことについて話していました。彼は私よりもはるかに雄弁に語っていました。彼は「愛と気遣いをもって何かを作る 」、そうすると、それが誰のためか知らなくても、彼らの物語もあなたの物語も知らなくても、決して握手することさえなくても、彼らが作った製品を使うとき、それは、スティーブが表現したように「人類への感謝の表現を感じるのだ」 と話していました。私はそれが信じられないほど思慮深く、美しく、本物を語るものだと思いました。」

A conversation with Jony Ive

https://youtu.be/wLb9g_8r-mE

変化した、OpenAIのデザイン。

OpenAIのWebサイトでの発表も一変。ヒューマニズムをドキュメンタリーで訴えるシックなデザインに。

今回のOpenAIプレスリリースも従来のOpenAIの雰囲気とは大きく異なり、LoveFromのサイトに近いBaskerville風のフォントが使われています。

https://openai.com/sam-and-jony/

非常に高い技術で実装されたフォントの名前は
・OpenAISans-Regular.woff2
・OpenAISans-Medium.woff2
でした。「フォントからAI企業のコミュニケーションを変えていこう」という戦略が感じられます。

ちなみにこの調査において分かったことですが、現在のOpenAIのWebサイトでファイルなどが見つからない404エラーを出すと…。[by o4-mini-high]というリンク付きで動的な格言が出るようになりました。

「愛あるコラボ」が生んだ“次のApple”のような挑戦、とは

OpenAI公式リリース「Sam & Jony introduce io」で公開されている特別な動画は、サンフランシスコ市街のアイコニックなカフェ「Zoetrope」で撮影されたものです。超有名人であるはずの二人が街を歩き、カフェで出会うというサンフランシスコという地元への愛情を表現するところからヒューマニティを表現しています。

https://openai.com/sam-and-jony/

Appleでの30年を経て“すべての経験がこの瞬間に繋がった”と語るジョニー・アイブ氏、そして「誰にもできない領域にJonyのチームは踏み込んでいる」と評するサム・アルトマンCEOの言葉が綴られています。

“AIは驚異的な技術だが、それを人間にとって「良い道具」にするには、テクノロジー、デザイン、そして人間理解の交差点での仕事が必要だ”
— Sam Altman

“これまでの30年間で学んだすべてが、この瞬間のためだったと感じている”
— Jony Ive

2年前、ジョンと私はAIと新しい種類のコンピューターの未来がどうなるのか、そしてどのようなものになるのかについて話し始めました。私はOpenAIを運営していました。ジョニーはLoveFromというデザイン会社を運営していました。LoveFromは、私が今まで聞いたことのある、そしておそらく世界でも類を見ないほど才能が凝縮された会社として、確固たる地位を築いていました。そして、私たち二人にとって、3つ目の会社が必要だということがすぐに明らかになりました。1年前、私はスコット・キャノン、エバンス・ハンキー、タン・タンと共にio を設立しました。彼らは非常に優秀なエンジニアです。彼らは、ハードウェアとソフトウェアのエンジニアリング、物理学者、研究者、そして製品製造の専門家など、幅広い分野の専門家からなるチームを築き上げました。そして、io はOpenAIと合併するのです。 AIを使って様々な素晴らしいものを作ることができるデバイスファミリーをどうやって作るか、という使命を掲げて設立されました。私たちが最初に取り組んできたデバイスは…まさに私たちの想像力を完全に捉えたものでした。

ioとは何か?AppleのDNAを継ぐAIハード集団

Jony Ive氏がScott Cannon氏、Evans Hankey氏(元Apple VP of Industrial Design)、Tang Tan氏(元Apple VP of Product Design)らと設立したio社は、テクノロジーと人間性の融合を目指すAIハードウェア開発集団。過去2年間、秘密裏にOpenAIと共同で構想を練り、“楽観的で、人を笑顔にするような”プロトタイプを構築してきました。これらは単なるガジェットではなく、人間の創造力と学習を支援する新しい装置なのかもしれません。

ある日、ジョニーから電話があって、「これは私たちのチームがこれまでに手がけた中で最高の作品だ」と言われました。「ええ」だって、ジョニーはiPhoneもMacBook Proも作ったんですから。これらは人々がテクノロジーを使う決定的な方法なんです。これらに勝るものはありません。本当に素晴らしいものです。ジョニーは最近、このデバイスのプロトタイプを初めて家に持ち帰らせてくれました。そして、私は…これに慣れてきました。そして、これは世界がこれまでに見た中で最もクールなテクノロジーだと思います。私たちが想像を絶するテクノロジーを提供し、それを私たちに届けるために使っている製品は、何十年も前のものです。ええ。ですから、少なくとも、これらのレガシー製品を超える何かがあるはずだと考えるのは当然のことです。

AImagine by AICU

クラウドには、いわば魔法のようなインテリジェンスがあります。
もし私が質問をしたいと思ったら、先ほど話した内容について、今すぐChatGPTに質問するでしょう。何が起こるか想像してみてください。

手を伸ばしてノートパソコンを取り出し、それを開いてウェブブラウザを起動し、入力を始めて、その内容を説明し、Enterキーを押して待つと、返事が返ってくるでしょう。そして、それが現在のノートパソコンの限界です。
しかし、このテクノロジーにはもっと優れたものが必要だと私は考えています。

では、どのように始まったのでしょうか?息子のチャーリーが、家族の中で初めてChatGPTを使いました。彼は「サムに会ってみろ」と言いました。ジョニーに出会ってから、私は比較的すぐにジョニーの家族と知り合いました。彼らは本当に、本当に素敵な家族でした。新しい人と本当に繋がれるなんて、なんて光栄なことだろう、と。こんな経験は久しぶりでした。それが実現できたのは、二人に強い共通のビジョンがあったからだと思います。どこへ向かうのか、正確には分からなかったかもしれませんが、力のベクトルの方向ははっきりとしていました。

そして、テクノロジーはどうあるべきか、テクノロジーが本当にうまくいった時、うまくいかなかった時について、深く共有された価値観がありました。つまり、ある意味で、それがサムと私が意気投合した理由の一つだったと思います。これまでそれぞれ素晴らしい道のりを歩んできたにもかかわらず、私たちのモチベーションと価値観は全く同じだったのです。私の経験から言うと、最終的にどこにたどり着くのかを意識できる空間を作ろうとするなら、テクノロジーに目を向けるべきではありません。意思決定をしている人々に目を向けるべきです。そして、何が私たちを突き動かし、動機づけ、そして価値観に目を向けるべきです。

サンフランシスコへの愛

今回のリリースは2年にもわたるSamとJonyの「新デバイス開発秘話」という位置付けのはずですが、興味深いのは「サンフランシスコへの愛」です。

サンフランシスコは、アメリカの歴史、そしてある意味では世界史においても、いわば神話的な場所でした。私にとってサンフランシスコは、文化とテクノロジーの最先端を最も強く連想させる街です。
この街は、多くのものを生み出し、創造の場となってきました。
これらすべてがベイエリアで起こり、私たちが住むこの巨大な地球上の他の場所では起こらなかったという事実は、決して偶然ではないと思います。
地理的に奇妙で風変わりな点が数多くあり、それが街の構造に関係していると私は考えています。
例えば、あの不条理な丘陵地帯、なぜこれほど多くのエネルギーを注ぎ込むことを選んだのか、その理由が分かります。

ジョニー・アイブは先述のフォントと公共図書館の例にもあるように、デザインにおけるヒューマニティ、歴史といった文化的背景とコミュニケーションデザインやコンテキストを重視する人物です。
これからのAIビジネスを成功させ、人類を新たなステージに進めていくためには、Webサイトのフォントや動画の置き方、ハードウェアといった基本的なデザインが非常に重要になるという思想を感じます。

例えば同じサンフランシスコで実験されている自動運転車「Waymo」を例に挙げると、わかりやすいです。

https://note.com/o_ob/n/n4cc5a55b204a

「自動運転して、乗客を目的地に連れていく」という機能に対して、利用者や街の人々が「どのような感想を抱くか」という点が、単なる機能や価格による過当競争ではなく、AIの意味や存在を社会に実装させるキーであることを感じさせます。

ioはOpenAIへ完全統合へ、LoveFromが全体デザイン監修

今後、ioのハードウェア・ソフトウェア・製造チームはOpenAI本体と統合され、サンフランシスコのR &Dに加わります。
Jony Ive率いるLoveFrom社は、OpenAIとioのデザイン全体を監修するクリエイティブパートナーとなります。この動きは、OpenAIにとってGPTやWhisperといったソフトウェアの枠を超え、物理世界への出力としての“AIデバイス”戦略を加速させるものです。

AICU的視点:「Apple再来」ではなく、「未来の道具」の始まり

この発表は、単なる買収劇ではありません。“使う喜び”を中心に据えたAIのプロダクト哲学が、真に社会実装される第一歩かもしれません 

人間の創造、学習、表現、そして日常の中でのAIとの共生。それはプロンプトだけでは実現できません。
その体験すべてを形にするのが、デザインとハードウェアの仕事です。

過去30年のAppleの代表的なプロダクトやイベント、店舗やウェブサイトを作ってきた伝説のデザイナーが、OpenAIとともに人類を次のステージに自然に引き上げていく挑戦に注目です。

Originally published at note.com/aicu on May 23, 2025.

Project Odyssey - Season 2 データで見る、AI動画生成

2025年、AIによる動画生成の分野は、かつてないスピードで進化しています。今回紹介するのは、グローバルな団体が主導した国際動画コンテスト「Project Odyssey」シーズン2から入手した詳細レポートです。AI時代のクリエイターにとって、いま何が可能で、どこに課題があるのか。その全体像をデータで解説してみます。

Project Odysseyとは?

Project Odyssey」は、世界中のクリエイターとモデル開発者・AIサービス提供者がコラボレーションした実験的な国際映像コンテストでした。
Season 2では、映像作家・アーティスト・研究者・開発者など多様な47社、4593投稿、総数にして190時間の作品が集まり、AIで生成された短編映像作品を共有しました。

協賛社一覧です。AICU Inc.も参加しています。

https://note.com/aicu/n/n6d891cca3fc0

Season 2 の注目ポイント:

映像生成のリアルなワークフローが共有された

  • 単なる「プロンプト→動画」ではなく、編集・合成・補正・反復 を経た制作プロセスが共有されました

  • 多くの参加者が(かつての主流だった)Runway以外のツールやVFX、音声合成、3D生成とのハイブリッドワークフロー を活用している。

使われているツールは何なのか

こちらは参加作品で最も多く使われたAI・映像制作ツール(ALL ENTRIES - TOP TOOLS)のランキングです。

カテゴリ別(色ラベル)

  • Video(映像) :Kling, Runway, DaVinci Resolve など

  • Image(画像) :Midjourney, Leonardo.ai, Civitai, DALL·E など

  • Audio(音声) :Suno, ElevenLabs, Udio, Envato など

  • Integrator/Suite(統合ツール)

  • LLM(言語生成) :ChatGPT, FAL

  • Interface/UI :Forge, Google ImageFXなど

  • Editor(編集ツール) :CapCut, Final Cut Pro, Clipchampなど

  • Upscaler(画質向上) :Topaz Video AIなど

  • Multiple(複合型) :RunPod, Dreaminaなど

上位10ツール(投稿数と使用時間)

  1. Kling 2,886件 125.3時間 映像生成

  2. Midjourney 1,633件 72.2時間 画像生成

  3. Hailuo MiniMax 1,517件 73.2時間 映像生成

  4. Suno 1,491件 68時間 音声生成

  5. ElevenLabs 1,223件 64.9時間 音声生成

  6. CapCut 987件 41.5時間 エディタ

  7. Runway 977件 50.4時間 映像生成

  8. Civitai 868件 41.3時間 画像共有・学習モデル

  9. ChatGPT 804件 42.4時間 言語生成(LLM)

  10. Flux 725件 36.6時間 エディタ(マルチツール)

AICU的コメント

  • 映像系ではKling, Hailuo, Runwayがダントツの使用率

  • 音声系(Suno, ElevenLabs)が非常に健闘

  • ComfyUIは15位(Freepikの次)と中堅位置 。これは「高度な制御が可能な一方で、学習コストが高い」ことを示しているかもしれません。

  • Flux、ChatGPT、Civitai

Season2の募集期間2024年12月から2025年1月のデータということになります。
2025年夏現在ではWan2.1やRunway Gen-4, Veo3が登場し、ComfyUIも動画をサポートしているため、だいぶ状況は変わっているかもしれません。継続的な調査が必要ですね。

消費者の好み(CONSUMER PREFERENCES)

■ 「AI映画でどのジャンルを観るのが好きですか?」(N = 514)

円グラフ左(視聴者アンケート)

  • ナラティブ(物語): 19.9%

  • 実験映像(Experimental Art): 18.5%

  • ミュージックビデオ: 17.5%

  • トレーラー: 13.6%

  • ソーシャルメディアショート: 11.7%

  • スペック広告(Spec Ads): 10.4%

  • ミーム: 8.4%

■ 「ジャンル別投稿作品の分布」(N = 4,593)

円グラフ右(制作側の投稿数)

  • ミュージックビデオ: 28.8%

  • ナラティブ: 18.7%

  • オープン形式(Open Format): 16.0%

  • ソーシャルメディア: 11.4%

  • トレーラー: 10.2%

  • マーケティング&広告: 9.2%

  • VFXとレンダリング: 3.2%

  • ビハインド・ザ・シーン: 2.6%

注目点 

  • ミュージックビデオの投稿が突出して多い

  • ナラティブやトレーラーは「見る・作る」の両面でバランスが取れている。

  • VFXや舞台裏は作品数が少ない が、制作支援・技術力の指標として重要。

このグラフから、AI映像生成の「見る側」と「作る側」で興味に違いがあることが見て取れます。「ソーシャルショート」と「ミーム」は同一カテゴリにまとめることもできる一方、ミュージックビデオは「観る」よりも「作られる」傾向が強いという興味深い差異が見られます。AICUとしては、初音ミク時代のニコニコ動画を考えると納得がいく感じもします。

AICU的観点

生成AIは「素材」から「表現」へ

動画AIモデルは、静止画ではなく「動く表現」をつくる道具として成熟しつつあります。MidJourney等で静止画を作り、Runwayで動画化するというスタイルはAICUでも解説を行なっていますが、今後、Veo3やMidJourney/NijiNourneyの動画モデル、ComfyUIをプラットフォームにしたWanなどのオープンなモデルで大きく状況は変わっていく可能性があります。

創造性の主導権は依然として人間にある

このレポートで強調されているのは、AIはクリエイターの“手”を拡張するツールであり、発想や設計は人間が担っているという点。AIを“筆”としてどう使うか「つくる人をつくる」が、これからの時代の鍵になります。

倫理・信用・帰属の課題

シーズン2参加者の声として、AIによる原著性の定義や作品評価の偏り に関する課題も浮き彫りになりました。

https://note.com/aicu/n/n6d891cca3fc0

今後の可能性

このレポートは、私たちが提案している「つくる人をつくる」ためのAIとの共創というビジョンと非常に親和性が高い内容でした。
Project Odysseyのような試みは、こうした取り組みと連携しうる次のステップになるでしょう。AI動画生成は、ツールから文化へと進化を始めました。

元データの作成を行なった Project Odysseyの感謝を記します。
またこのようなデータの活用に興味がある企業さんのお手伝いをしてきたいと思います。遠慮なくAICUにご相談ください。

Originally published at note.com/aicu on May 12, 2025.

国際AI映画祭「Odyssey」 AIクリエイティブの未来は“協奏”によって生まれる

2025年4月17日、国際AI映画祭「Project Odyssey Season 2」関連イベントとしてサンフランシスコで開催された「AI Film Gala」では重賞受賞作品をはじめとする上映会が開催されました。さらに注目のパネルトーク[The New Creator Stack Panel]では、グローバルなAIクリエイティブツールのキープレイヤーたちが集結。舞台は、創造の最前線で戦うツール開発者たちと、彼らを支援するトップVCとの対話。会場には未来のAIクリエイティブの在り方を模索する開発者、研究者、アーティストたちが詰めかけました。

The New Creator Stack Panel - Project Odyssey AI Film Gala - 20250417

🎙️ 登壇者一覧

名前所属Justine Moore(モデレーター)Andreessen Horowitz / a16zJack MaltbyElevenLabsJustin MaierCivitaiMichael LingelbachHedraGorkem YurtsevenFal

1|投資家 vs 起業家の共演:緊張とユーモアで始まった序章

「皆さんこんにちは。a16zでアーリーステージチームのパートナーを務めているJustineです。今日は“投資先の皆さん”を少しイジらせてもらいます(笑)」

この冗談を皮切りに、パネルトークは和やかな空気でスタート。

登壇者はそれぞれ、生成AIのエコシステムにおける独自の立場と役割を紹介しました。

  • Jack Maltby(ElevenLabs:「皆さんのツール、毎日使ってます。本当に尊敬するメンバーと一緒で光栄です」

  • Justin Maier(Civitai:「CivitaiはAIクリエイターの“家”のような存在。オープンソース画像モデルのハブとして、誰でも歓迎です」

  • Michael Lingelbach(Hedra:「キャラの演技に特化した動画生成モデルを開発中。元は売れない子役でした(笑)」

  • Gorkem Yurtseven(Fal:「Falは推論エンジンを自社開発し、様々なモデルを高速でホスティングしています」

2|AIが“ジャンルを越える”時代へ

最初の話題は「今回の映画祭で印象に残った作品、または注目すべきトレンドは?」

Justin(Civitai)は、AIでゲームアセットを生成し、開発期間を劇的に短縮した作品を紹介。「これは本当に大きな変化です。生成AIが“リアルな制作”に入ってきた証拠です」と興奮を隠せません。

Michael(Hedra)は、「ジャンルの融合」が最も面白いと指摘。「ジブリ × The Office のような“再構成”が増えている。しかもそれが共同体的な創造体験になっているのが面白い」と述べます。

Jack(ElevenLabs)も、「生成AIと伝統技術のハイブリッドにより、“本当にインタラクティブな映画”が現実になる日も近い」と語り、映像メディアの未来を予見しました。

3|個人からグローバル企業へ:AIツールのユーザー変化

Justineが投げかけた次の問いは、「ここ数カ月で、広告代理店やエンタメ業界、大企業が一斉にAIツールに注目してきた現象をどう見るか?」

Gorkem(Fal)は「半年前は“夢物語”だったのに、今ではFortune 50企業が我々の推論エンジンを本番導入している。eコマース、広告、小売、すべてがAI顧客になり得る」と力強く語りました。

Justin(Civitai)は、「昔は趣味で始めた人が、今やプロフェッショナルに。技術者としてのキャリアアップの場がAIにある」と、ユーザー層の“社会的ジャンプ”に注目。

Michael(Hedra)は、「ユーザー体験の設計には2つの道がある。“直感的なUI”と“プロのためのカスタム化”。この二極化にどう対応するかが、今後の課題」としました。

4|バズは仕掛けられるか? “ジブリモーメント”の謎

話題は「ジブリモーメント」へと移ります。ChatGPTなどで自分の写真をジブリ風に変換するこのブームは、生成AI大衆化の起爆剤となりました。

Justine:「これは仕掛けたの? それとも偶然?」

全員一致の答え:「偶然。でも、そういう偶然が最高に面白い。」

Michaelは、「アバター化された自分を通して、これまで表現できなかった自己を表に出せるようになる。この現象は、ただのエフェクトではなく“文化の変化”だ」と評価。

Justinは、「リミックス文化の爆発だ。画像から動画へ、TikTokでの展開、次に来るのは“誰でもコンテンツ制作者になれるUI”だ」と語ります。

Gorkemは、「1年前にも同じ技術はあった。なぜ今これが起きたのか?バイラルの“文脈”と“タイミング”の謎は、インターネット史の研究対象にすべき」と笑いながら指摘しました。

【AICU社説】ChatGPT“ジブリ化”で問われている生成AI時代の著作権AICU社説:生成AIと著作権の課題を、ジブリ風画像生成を例に取り上げ、国際的な法規制や経済効果について考察します。生成A

corp.aicu.ai

5|分断ではなく“協奏”へ:ツールの未来とエコシステムの形

Justineが最後に問います。「他社との連携、どう考えていますか?」

Gorkemは「“壁(walled garden)”を作るのはまだ早い。今は“開く”べき時期。誰もがこのムーブメントに加われるようにすべきです」と強く主張。

Justinは、未来のコンテンツを「無限にリミックス可能な設計図」と捉えます。

「どのタイミングでHedraの口パクが使われ、どの音声がElevenLabsのものだったか、その全ての“レシピ”を記録する。そうすれば、あとから別のキャラに差し替えたり、声を変えたりできる。生成物ではなく、“生成のプロセス”こそが未来の資産になる」

Jackも、「協業は最高のモチベーションになる。いい人たちと仕事をする、それが一番だ」と締めくくりました。

Odysseyの風景は、創造の“開放系”だった

このパネルから見えてきたのは、「AI × クリエイティブ」は単なる自動化や省力化ではなく、“リミックス可能な文化の主体化”であるということです。ジブリ化のような時代を変えるようなバズも生まれる中で、各AIツール提供社は制御性高く、品質高く、驚きのあるツールを生み出し、「生成AIを使って何をつくるか」だけではなく、「誰と、どうやってつくるか」という「つくる人の時代」の到来を明確に意識して動いています。Odyssey映画祭は、生成AIの次の時代を“誰もが参加できる創造の祝祭”として照らし出したのかもしれません。AICUは今後とも、国際的な「つくる人をつくる」活動を応援し、世界の最先端の情報を発信しつづけます。

WaytoAGIグローバルAIカンファレンス東京大会開催(6/7-8) AICUも登壇!

日中をつなぎ、アジアを越えて、AIの知が交わる⋯世界最大級のAGIコミュニティWaytoAGIが描く“グローバルAI時代”、ここ東京から動き出す!人工汎用知能(AGI)を目指す、中国最大のAI オープンソースナレッジコミュニティ「WaytoAGI」が、2025年6月7日(土)・8日(日)の2日間、東京・桜美林大学新宿キャンパスにて「WaytoAGI・グローバル・AIカンファレンス2025」を開催します。

WaytoAGI・グローバル・AIカンファレンス2025@東京

本カンファレンスでは「AIのグローバル化」をテーマに、国境を越えて活躍するAI開発者、研究者、起業家、投資家、そして新進気鋭のAIアーティストなどが登壇予定で、テクノロジー、ビジネス、クリエイティブを横断する熱量高いセッションが展開されます。

参加登録(無料):https://lu.ma/m09x7vst

注目の登壇者

・Manus(共同創設者):世界初の自律型AGIエージェントでシリコンバレーも注目
・Hugging Face(中国コミュニティヘッド):オープンソースAIの最前線から参戦
・iKHOR.ai(創設者):グラミー賞ノミネートプロデューサー、カリフォルニア州拠点のAIベンチャー
・通義万相・Wan:アリババ傘下、中国最大級の画像・動画生成プラットフォーム
・MeltingHack(創設者):東京を拠点とするグローバルハッカソンコミュニティ
・Product Hunt:シリコンバレー発、革新的なプロダクト投稿プラットフォーム
・Mootion:世界200万人以上が利用する次世代動画生成プラットフォーム
・Vidu:華大学発、U-ViT技術を基盤とする動画生成プラットフォーム
・AiHUB:生成AI×エンタメ領域で新たな価値を創出する日本発AIベンチャ
・AlphaByte:新規プロダクト開発やDX支援を手がける日本発AIベンチャー

■ 体験と学びが融合する2日間

会期中は、基調講演やパネルディスカッション、技術セッションに加え、様々な実践的プログラムも展開されます。

  • 基調講演・パネルディスカッション:グローバル視点のAI戦略や技術トレンドを議論

  • ハッカソン/ワークショップ:実践型セッションでAIスキルを磨く

  • 展示・デモブース:生成AI・音声合成・マルチモーダルAIなど最先端技術を体感

  • ネットワーキング:投資家・起業家・開発者・研究者の垣根を越えた交流

AIファンが一堂に会する「WaytoAGI」2周年記念イベント

「なぜ東京か?」WaytoAGI創設者AJ氏のコメント

「AIはもはや国境に縛られず、協業と共創の時代に入りました。WaytoAGIも現在、国際化戦略を本格的に推進しており、コミュニティの影響力をグローバルに広げつつあります。その第一歩として、私たちは東京を最初の重点都市に選びました。
日本はアジアにおいて技術面・文化面ともに大きな影響力を持つ国であり、東京を起点にすることで、アジア全体への波及効果が期待できます。これにより、より多くのアジア圏のAI愛好家や専門家を惹きつけ、コミュニティを一層活性化させることができると考えています。
今後は、現地コミュニティの構築やオフラインイベントの開催を通じて、日本のAI企業、研究機関、開発者コミュニティとの連携を深め、日本国内のAI人材が積極的に参加できる環境を整えていきたいと思います。」

【イベント概要】

名称: WaytoAGI Global AI Conference 2025ー東京
(WaytoAGI・グローバル・AIカンファレンス 2025)
日時: 2025 年 6 月 7 日(土)、8 日(日) 09:00〜18:00(日本時間)
※夜にはアフターパーティーも開催
会場: 桜美林大学 新宿キャンパス 創新館本館2、3階
〒169-0073 東京都新宿区百人町3丁目23−1
アクセス:https://www.obirin.ac.jp/access/shinjuku/
言語: 中国語・日本語・英語(通訳/AI翻訳導入予定)
主催: WaytoAGI
共催: 桜美林大学
メディアパートナー: 36Kr Japan
参加登録(無料):https://lu.ma/m09x7vst

【WaytoAGIについて】

WaytoAGIは、AI技術の開発・応用・普及を推進するグローバルコミュニティです。中国及び世界最大級のAIオープンソースナレッジプラットフォームとして、3000万アクセスを超えるナレッジベースを構築し、世界中のAI開発者・研究者・経営者をつなぐ重要なハブとして成長を続けています。
HP:https://www.waytoagi.com/ja
連絡先:AJ(Founder) AJ@waytoagi.com
Discord:https://discord.gg/Zf53cH7DHN
Telegram:https://t.me/+k5jCmqhZpLExYTM1

AICU からも 代表・白井暁彦が登壇します!

2025年6月8日(土) 15:00-15:20
「クリエイティブAIの市場開発をローカルからグローバルへ ― AIクリエイターユニオンAICUの挑戦」

Originally published at note.com/aicu/n/n912a2fb24953 on May 23, 2025.

WaytoAGIグローバルAIカンファレンス講演リスト - Wan2.2のリリースも!?

いよいよ中国大陸、アジアを越えて、AIの知が交わる⋯世界最大級のAGIコミュニティWaytoAGIが東京にやってきます。人工汎用知能(AGI)を目指す、中国最大のAI オープンソースナレッジコミュニティ「WaytoAGI」が、2025年6月7日(土)・8日(日)の2日間、東京・桜美林大学新宿キャンパスにて「WaytoAGI・グローバル・AIカンファレンス2025」を開催します。

https://tokyo.waytoagi.com/

参加登録は以下のサイトから

大会公式HP:https://tokyo.waytoagi.com/

https://note.com/aicu/n/n912a2fb24953

主要プログラム概要

会期中は、基調講演やパネルディスカッション、技術セッションに加え、様々な実践的プログラムも展開されます。

・基調講演・パネルディスカッション:グローバル視点のAI戦略や技術トレンドを議論
・ハッカソン/ワークショップ:AIツールの使い方を実践的に学び、スキルを高めるハンズオン型セッション〜初心者でも安心して参加可能
・展示・デモブース:生成AI・音声合成・マルチモーダルAIなど最先端技術を体感
・ネットワーキング:投資家・起業家・開発者・研究者の垣根を越えた交流

特に注目される可能性が高いセッションをいくつかご紹介します。

1. 新モデル・新技術の発表

カンファレンスの目玉となる可能性が高い、新しいAIモデルの発表セッションです。

通義万相(つうぎばんそう)―あなたのビジュアルクリエイティブを支えるパートナー

講演者: Ningyi Zhang(通義実験室 プロダクトマネージャー)

日時: 6月8日(日) 15:40-16:00

注目ポイント: 通義万相はアリババクラウドによるAIサービスです。「Wan 2.2モデルもこのカンファレンス期間中にリリースされる予定」と記載があるため、このセッションで詳細が発表される可能性があります。
https://tongyi.aliyun.com/wanxiang/

ビデオ大規模モデルViduの革新的実践と思考

  • 講演者: Mia Liu(生数科技 Vidu)

日時: 6月8日(日) 16:00-16:20
注目ポイント: 中国で注目されているShengshu Technologyのビデオ生成AI「Vidu」に関するセッションで、最新の動向を知る貴重な機会です。

2. 業界のレジェンドと特別ゲスト

アニメ業界の著名人や、誰が登場するか分からない特別ゲストのセッションは、多くの関心を集めそうです。

日本のコンテンツと人工知能の最新のワークフロー

講演者: 井上 博明 (Hiroaki Inoue) 氏
日時: 6月8日(日) 17:00-17:20
注目ポイント: 『新世紀エヴァンゲリオン』で知られるガイナックスの元副社長であり、『天地無用!』シリーズなどを制作した伝説的なプロデューサーが、AIとコンテンツ制作の未来について語ります。

“ミステリアスなゲスト”

複数あり(6月7日 12:00-12:20, 14:00-14:20 / 6月8日 10:40-11:00)

注目ポイント: 「ミステリアスな特別ゲスト」とされており、サプライズ登場が期待されます。

3. グローバルなビジネス展開と投資

本カンファレンスのテーマである「AIのグローバル発展」に直結する、海外展開や投資に関するセッションです。

パネルディスカッション:Challenges for AI companies expanding globally

ロングAGI:AI後半戦の投資主線に関する考察

  • 講演者: PennyDeng(AI投資家)

  • 日時: 6月7日(土) 09:40-10:00

  • 注目ポイント: AI分野への投資を考えている方にとって、今後のトレンドを知る上で重要なセッションです。

4. AIとクリエイティブ(映像・アート)

AIがクリエイティブな作業をどう変えるか、具体的な事例やツールについて学べるセッションです。

AIの映像業界への実装は、どこまで進化できるのか?

  • 講演者: Siyuan Shen(映画監督)

  • 日時: 6月8日(日) 16:40-17:00

  • 注目ポイント: 実際にAIを活用してIMDBで高評価を得た作品を制作した映画監督から、現場のリアルな話が聞けます。

BATTLEVERSE: AIGC’s Cyber ​​Challenge Universe

  • 講演者: Jesse&xjw(AIビデオアーティスト/Prompt Battle技術サポーター)

  • 日時: 6月7日(土) 09:20-10:00

  • 注目ポイント: プロンプトバトルなど、AIを使った新しい形のクリエイティブな挑戦について紹介されるユニークなセッションです。

これらのセッションは特に多くの参加者から注目を集める可能性があります。ご自身の興味に合わせて、他のセッションもぜひチェックしてみてください。

企業展示

その他の注目セッション・登壇者

・Manus 共同創設者:シリコンバレーも注目する、「世界初の自律型AGIエージェント」誕生の裏側

・Boldtron Brother:スペイン出身、Nike、Adobe、Spotify などともコラボする双子の3D/VRアーティストユニット。AI×クリエイティブの未来を提示

・Yves Dalbiez:CG・3Dアニメーション・実写映像で20年以上の実績を持つ映画監督。東京を拠点に活動

・白井暁彦:AICU Inc. CEO 、デジタルハリウッド大学大学院 客員教授

・Matty Shimura(ElevenLabs ):「Project Odyssey 」オーガナイザー

・新井モノ×井上博明(AiHUB):日本のコンテンツ×AIの最新ワークフロー

・松崎良太(kibidango):日本でAIハードウェアのクラウドファンディングを行う

企業展示も

オープン参加型ハッカソン(7日/J306、8日/J303)

世界有数の大学および AI × Web3 分野の先端コミュニティが共催する、オープン参加型のAIハッカソン
参加登録:https://lu.ma/m91cw9qi

企業デモ・ワークショップ(体験型ブース)

以下は見やすくした全講演リストです(AICU独自取材による)。

6月7日(土曜日)

  • 09:20-09:40 講演 WaytoAGI コミュニティの紹介 - AJ

  • 09:40-10:00 講演 ロングAGI:AI後半戦の投資主線に関する考察 - PennyDeng

  • 10:00-10:20 講演 中国における AI アプリケーションの動向分析:リーディングアプリのデータと製品特性 - AI产品黄叔

  • 10:20-10:40 講演 グローバル AI による「新種」の誕生 - Mingshun Li

  • 10:40-11:00 講演 Agent – Knowledge Database – Canvas | The ultimate creative tool in the AI ​​era - Ziyi Guo

  • 11:00-11:20 講演 An interesting paradigm in AI PMF - high praise

  • 12:00-12:20 講演 AI Browser - Jiaqi Chen

  • 13:40-14:00 講演 Exploring the use of prompts - Xiangyang

  • 14:00-14:20 講演 Delegated AI in Japan’s Industrial Structure: Use Cases, Technology Models, and Opportunities for Developers - Alex Shen

  • 14:20-14:40 講演 Valuable generative AI product development and social implementation - Daisuke Miyata

  • 14:40-15:00 講演 How to build an AI factory in Japan - AI different category

  • 15:00-15:20 講演 Technology that brings warmth – FoloToy brings a new way of caring for seniors in Japan - Chenyu Liu

  • 15:20-15:40 講演 Exploring Manus: The Transformative Power of General Purpose AI Agents - Yoshihito Kondoh

  • 15:40-16:00 講演 Sharing experiences of AI companies entering the Japanese market - Son Yoshito

  • 16:00-16:20 講演 Sentiment Analysis AI App - Meishu Song

  • 16:20-16:40 講演 Voice interaction apps in the era of large-scale language models - Masahiro Asakura

  • 16:40-17:00 講演 Practical application of L4 level autonomous trucks and building a business model: Technological solutions to overcome the 2024 logistics problem - Woo

  • 17:00-17:20 講演 Changes in Otaku Content in the Age of Generative AI - Jayde

  • 09:20-10:00 講演 BATTLEVERSE: AIGC’s Cyber ​​Challenge Universe - Jesse&xjw

  • 10:00-10:20 講演 The future of filmmaking: AI makes everyone a creator - Tong Cheung

  • 10:20-10:40 講演 AI Film and TV Presentation - Yves Dalbiez

  • 10:40-11:00 講演 Sharing AR/VR production experiences - Awu Chen

  • 11:00-11:20 講演 Sharing the experience of AI animation production - Shota Shimizu

  • 11:20-11:40 講演 AI-driven personal narrative and IP development - sweat blue HQ

  • 11:40-12:00 講演 Making AI-driven visual content more welcoming on media platforms - Nenly

  • 12:00-12:20 講演 Mysterious special guest shares deep knowledge about AI - Mysterious Guest

  • 13:20-13:40 講演 AI across industries - Simon, Haycinth

  • 13:40-14:00 講演 AI Meets Anime: A New Era of Creators - Sophia

  • 14:00-14:20 講演 Mysterious special guest shares deep knowledge about AI - Mysterious Guest

  • 14:20-14:40 講演 Neko’s two-dimensional magic - MMX

  • 14:40-15:00 講演 Why are AI products so hard to build? Prompt Engineering, Product Design and Team Organization - Chenran

  • 15:00-15:20 講演 Developing the Creative AI Market from Homeland to Global—Challenges Facing AICU Artificial Intelligence Creators Union - Akihiko Shirai

  • 15:20-15:40 講演 Unleash the next million-dollar AI app! - Kai

  • 16:20-16:40 講演 Co-creating an aesthetic revolution with KOKUYO through AI design - Chenghao Yang

  • 16:40-17:00 講演 From the GenAI Community to Funding: How to Get Your First Funding in the AI ​​Era - Kun Liu

  • 17:00-17:20 講演 A comprehensive comparison guide for AI video generation tools - Chuan Ji

6月8日(日曜日)

  • 09:30-09:35 講演 Introduction to the WaytoAGI community and background to this event - AJ

  • 09:35-09:40 講演 Introduction to J. F. Oberlin University - Rai Kaito

  • 09:40-10:00 講演 The Story of Manus - Tao Zhang

  • 10:00-10:20 講演 Hyakuren’s latest application - Zhiyuan Xu

  • 10:20-10:40 講演 Introducing Skywork Super Agents: The Pioneer of AI Office Agents - Peter

  • 10:40-11:00 講演 Mysterious special guest shares deep knowledge about AI - Mysterious Guest

  • 11:20-11:40 講演 エージェント革命 - AI エージェントが企業の生産力をどのように再構築するか - Jerry Yin

  • 13:40-14:00 講演 AIで低コストで高成長を引き起こす - Yan Zhang

  • 14:00-14:20 講演 クロマ賞:AI映画、音楽、ゲーム界のオリンピック - Matty Shimura

  • 14:20-14:40 講演 人工知能消費類企業の事業をアメリカに拡大する - Patrick

  • 14:40-15:20 講演 日本でAIハードウェアのクラウドファンディングを行う - 松崎良太

  • 15:00-15:20 講演 合成キャンバス - Boldtron Brothers

  • 15:20-15:40 講演 電商とAIの最新実践 - Bin Wu

  • 15:40-16:00 講演 通義万相(つうぎばんそう)―あなたのビジュアルクリエイティブを支えるパートナー - Ningyi Zhang

  • 16:00-16:20 講演 ビデオ大規模モデルViduの革新的実践と思考 - Mia Liu

  • 16:20-16:40 講演 グローバルなAIアプリ開発者に力を与える——世界をリードする高速画像とビデオ生成エンジンを創る - David Li

  • 16:40-17:00 講演 AIの映像業界への実装は、どこまで進化できるのか? - Siyuan Shen

  • 17:00-17:20 講演 日本のコンテンツと人工知能の最新のワークフロー - Hiroaki Inoue, Arai Mono

https://note.com/aicu/n/n035425417ead

Originally published at note.com/aicu on June 6, 2025.

WaytoAGI グローバルAIカンファレンス 2025 Day1レポート

AICU編集部のさっこんです!2025年6月7日〜8日に桜美林大学新宿キャンパスにて開催されている中国最大の生成AIコミュニティ「WaytoAGI」の初めての国際開催「WaytoAGI グローバルAIカンファレンス 2025」参加レポートDay1をお送りします。日本の大学で開催のイベントですが予想の遥か上の新しい体験がありました!

桜美林大学 新宿キャンパス 創新館を貸し切っての開催

「中国の生成AIコミュニティってどんなの…?」国際会議すら初参加ではありましたが、会場となったのは桜美林大学 新宿キャンパス 創新館。元々この地は国有地で国立科学博物館の新宿分館があったそうです。2019年に新宿キャンパスとなり、ビジネスマネジメント学群と大学院経営学研究科、そして共同研究センターがあるそうです。

https://www.obirin.ac.jp/shinjuku-campus/

新宿から歩いて行ける桜美林大学 新宿キャンパスがある大久保・百人町は、留学生が多く住む東京でもかなり国際色豊かなエリアです。

会場に入ってまず驚いたことはスタッフの数!そしてスポンサーの数!

1Fロビーに大きなバナーがいくつか、さらに、出展企業のブースが立ち並んでいました。

グッズ展開がすごい。登壇者はTシャツなどももらっていました。いいな!

たくさんのセッションに加えて、中国語話者が多いせいか、多くのセッションが中国語と英語で行われていました。看板を見ると、微妙なクオリティの日本語が散見されますが、むしろこれは日本からの参加者への配慮だけでなく「日本で開催してるぞ!」という環境とか演出とかいった雰囲気を感じます。これはこれで海外旅行感覚で楽しんだ方がいいのかも知れません。

https://twitter.com/o_ob/status/1931221829907066978

Snoop doggのMV “Love You More”を作ったYves Dalviez(イブス・ダルビエ)さん。
実はAICUのコラボクリエイターでもあり、近々動画生成のワークショップなどを企画したいとのことでした。皆さんのリクエストがあれば早く実現するかも!?

https://youtu.be/lfpQW9Pa7qs

講演者の写真をいくつか紹介させていただきます。

編集長曰く、「それにしても大型LEDウォールをこのイベントのためだけに教室複数に立て込みするとは、さすが中国のカンファレンスですね」とのことでした。確かに…大学にも欲しいですね、LED。
⭐︎AICUでは大学に向けたLEDディスプレイやスタジオ設計などのAIDXのお仕事もあります(先日現場を見学させていただきましたがすごかったです!)

AICU代表・しらいはかせの講演も!

AICU代表による講演もありました。「MarketDev of Creative AI from Local to Global – The Challenge of AICU: AI Creators Union(AICUクリエイターユニオン:ローカルからグローバルへ、クリエイティブAIの市場開発)」というタイトルで、AICUやAICU mediaのこれまでの活動、クリエイターからの声、地道な同人活動や各国の法律の違い、今後のビジョンなどが語られました。

白井博士の講演は素早くスライド公開されたそうで、こちらです

事務局トラブルありで開始が遅れましたが20分の講演で、超絶スピードのボリュームがあるトーク。会場は拍手喝采でした。多くの登壇者が自社のプロダクトや技術の紹介に終始する中、聴衆の「日本市場を研究したい」という熱い想いに応えた形になったようです。講演後も、多くの方々が名刺交換(WeChat交換)に並んでいました。サイン本を求める方も多く、フランス遠征でスーツケースを抱えて空港に向かう白井博士を取り囲んでいました。

なお白井博士の講演資料、日本語版は昨日のAIBBでの講演の内容が近いそうで、こちらはダウンロード可能です。

講演が立て続け、これからフランス「アヌシーフィルムフェスティバル」遠征の白井博士ですが、「資料公開はどんどんやっていきたい」とのことです。動画の公開も行なっていくそうですので、AICUのYouTubeを購読いただけましたら幸いです!

中国在住の日本人ゲーム開発者・高橋玲於奈氏によるコメント

早速YouTubeで新動画公開です。中国在住の日本人ゲーム開発者・高橋玲於奈氏による初日の印象を白井博士によるインタビューで語っていただきました。

ちょうどNintendo Switch2が発売でしたね!貴重なお話をたくさんお聞きできました。文字起こしなども需要があれば記事化していきたいところです。(コメントいただけましたら幸いです)

 

Originally published at note.com/aicu/n/n53f322db3e2a on June 7, 2025.

WaytoAGI グローバルAIカンファレンス 2025 Krea AI workshop体験レポート

AICU編集部のさっこんです!
本日は6月7日、6月8日に桜美林大学新宿キャンパスで開催されていたWaytoAGIグローバルAIカンファレンス 2025のDay2にて行われた、Boldtronさんのワークショップと講演を受けてきたのでその経験を共有します!

Boldtronさんのインスタグラムhttps://www.instagram.com/boldtron/

Krea AIを用いた画像制作

Boldtronさんたち兄弟は、テキストや画像から簡単にリアルタイムで動画や画像を生成できるAIプラットフォーム「Krea AI」を用いて、普段様々な動画や画像を生成しているそう。今回のワークショップではKrea AIの使い方と考え方をレクチャーしてくださいました。

※今回は、会場で提供された1ヶ月無料のMax料金プランのコードを利用しました。無料プランでは、後述する「Train」機能など一部の機能に制限があります。

Krea AI公式サイト

https://www.krea.ai/

誰でも簡単に画像生成!Krea AIの「Realtime」機能

Krea AIの「Realtime」という機能ならこんなに雑な絵からでもキノコに乗ったカエルが生成できます。これくらい簡単なら誰にでも使えますね!

3Dモデルもワンクリックで生成できました!さらにStyleというどんな画像にしたいか、テイストを変える機能を用いることで背景や画風まで変えられます!さらに画像にもあるAI Strengthを調整することでどのくらいAIを用いるかを調節できます。

写真から写真の生成

これら2枚の写真とStyleを合わせ、プロンプトを今回は「a room」と打ち込むだけで

こんなにおしゃれなイラスト風の画像ができました!

実際の画面はこちら

ここで面白いのはBoldtronさんおすすめの方法として、より良いものを作るために何度か画像生成を繰り返し、その生成した画像を使ってさらに画像を生成することでより理想的なものが出来上がるとクリエイトのコツを教えてくださいました!加えて、ここで生成した画像もプロンプトを書いて動画にできます。実際に他の機能も使ってはいますがこのような手順を繰り返しBoldtronさんが作った動画がこちらです。

https://www.instagram.com/reel/DDX6miutiDl/

凄まじいクオリテイです。なんと編集作業などしていないそう。AIをうまく使いこなせばここまでのものが作れるんですね!

「Train」で自分のスタイルに

3枚から50枚の写真を入れることでその写真のスタイルを学習し次からの画像生成に活かせるTrain。ここで自分好みのスタイルを作ることでテンプレートにない、自分のほしい画風の画像を生成できるようになります。

このように笑顔の男の子の写真で学習させると、「笑顔の」といれていなくても「boy」とプロンプトに入れるだけで勝手に笑顔の男の子で、しかも元のデータの子と似た顔で生成してくれます。

Krea AI と Boldtronさん、クリエイティブにクリエイティブの重ねがけ!

作ったものに作ったものを掛けていく。ということを終始教えてくれたBoldtronさん。生成した画像を元に生成していく手法は僕が過去に聞いたことのない方法でした。オリジナリティがその過程で生まれていって、元の画像の模倣でない、新たな画像の生まれる瞬間を今回のworkshopで味わうことができました!皆さんもぜひKrea AIで新たな創造を体験しましょう!

Originally published at note.com/aicu on June 8, 2025.

車椅子で参加してみた!SusHi Tech Tokyo 2025展示体験記

痛み専門AI Dr.ペインです。「つくる人をつくる」AICUのコラボ研究者として参加しています!私自身がペインクリニック医であると同時に、線維筋痛症と慢性疲労症候群で長時間の立位や歩行が難しいため、近距離モビリティWHILLで、AICU JapanスタッフとしてSushHi Tech Tokyo 2025に参加してまいりましたので車椅子で参加してみた現場レポートをお送りします!

■AICU Japan 大人気!AICUクリエイターギャラリー

photo by Akihito Abe (Instagram@abephoto)

左側にはAICUマガジンで表紙を一気見できます。毎月150ページのボリュームで素敵な生成AIアートを生み出す作家さんの作品を拝めるだけでも充分に満足してしまいそうです…!

名刺サイズのカタログを配布しました。どれが人気でしょうか!?

photo by Akihito Abe (Instagram@abephoto)

中央には5月初旬にロサンゼルス「The Brewery Art Walk」で発表されたばかりの生成AIクリエイター作品。めちゃめちゃかわいい…美しい…買いたい!(でもスタッフなので買えないというジレンマ)

photo by Akihito Abe (Instagram@abephoto)

[編集注]米国AICU Inc.とコラボ作家さんたちのご厚意で、全米最大のアート・クラフトサイト「Etsy」にてリスティングされています。
https://j.aicu.ai/etsy

https://note.com/aicu/n/n5c9142e50f58

ホロモデリンクHoloModeLinkの特別展示

AICUブースの右側には、最新サステナブルテクノロジーで踊る「初音ミク」

photo by Akihito Abe (Instagram@abephoto)

…これは「ホロモデリンク(HoloModeLink)」という製品です。
https://holomodels.jp/holomodelink

170度という広い視野角を持った特別な小型ディスプレイでできています。
Gugenka Inc.さんとの協力で展示が実現しました。

https://gugenka.jp/

キャラクターや作品を表示できる超広視野ポータブルディスプレイ。
「初音ミク」だけでなく「Love Live!」「Re:ZERO」「SSSS.GRIDMAN」スポーツ選手なども揃えられています。

https://xr-marketplace.com/en/holomodels

展示・イベント・創作活動、そして「推し活」に最適です。こんな感じで推しを連れて歩けるっていう寸法です!

背景の巨大ロボット(イングラム)は同じSusHi Techでの MOVeLOT さんの展示です

さらに右側には同じGugenka Inc.さんの「ホロアートフレーム」も展示させていただいております。カラー電子ペーパーの最先端技術を活用した、A2サイズ・電源不要・高品位な展示ソリューションです。電源不要です!!

公式動画から紹介です

https://twitter.com/holomodels/status/1877596277648797799

ファンサービスもしっかり!

また今回AICUのコラボキャラクターとしてデビューしたVTuberぱふす [(@puffs______)] (https://x.com/puffs______)のオリジナルステッカーとポストカードも手に入れることができるのは見逃せません!!!

海外でも人気だったそうです!

【そして同日5/9に発売!!】書籍『画像・動画生成AI ComfyUI マスターガイド』SBクリエイティブよりのAICU最新作です。

https://j.aicu.ai/comfysb

ZINE『AICUマガジン』冊子版

https://corp.aicu.ai/mag

毎月150ページ超の創造的AI専門誌を、印刷版で一挙公開。
Kindle・Web版と併せて体験可能です。

お客様の反応

ビジネスデーとはいえ、参加者は国際的。海外からの出展者や、出展者同士の皆さんも積極的に交流されていました。中でも当ブースはカラフルで展示スペースが美しい生成アートで映えていたので多くの方が「このブースはなんですか?」「What’s this?」と興味津々。私は、「く、Create Creators Web media! Community!」の第一声をひねり出しQRコード名刺を渡すので精一杯でしたが、となりのYasさんがしっかり説明してくださっているのでそれを聴きながらリアクションでフォローオオオ…!!!(になってるのかは置いておいて)

「ジャパンらしいAIのスタートアップを期待していたんだけど、AICUはまさにそれだね!」「僕の国の言語に翻訳したい!」「インターンしたいです」など様々なフィードバックをいただきました。

白井はかせがMTGから帰ってきたところで今度は白井はかせのカリスマ性に吸い寄せられてさらに人が。人が。人が!VCの方や行政、学校の先生と学生さん、ジャンルもバラバラながら途切れることなく。閉館アナウンスがなっても、ギリギリで白井はかせと話したい方々が夢中で聞いていました!!!

(漫画にされるとは知らずに)生成AIに興味持ってくれる皆さんとお話するのがうれしそうな白井はかせをこっそり撮影

中にはこの展示を見て翌日に漫画を描いてくれた学生さんも!

 
 

↑衝撃の展開が・・・!ぜひRPしてください!!

https://corp.aicu.ai/ja/sushi-tech-tokyo-2025

名刺が山のように積み上がっていて、すごい!すごすぎました。私の方も、WHILLや医業の方にご興味ある方と繋がりができてとてもうれしい機会となりました。そんなわけで、Dr.ペインはもう、ヘトヘトです…笑 最後の力を振り絞って記念写真。たくさん写真スポットがあるので、探してみてくださいね!

お世話になったGugenkaの皆様、東京都の皆様、SusHiTech運営の皆様、ブースに来てくれた皆様!ありがとうございました!

個人的:イチオシブース
A242介護タクシー簡単に予約出来る「ムーブ」
こういうのはどんどん、知られてほしい!

https://twitter.com/withpain_mio/status/1920503157580243132

なんとかいい感じで1日目に展示をお手伝いできました〜。2日目そして、会期最終日の明日、5月10日(土)は、来場自由・入場無料の「パブリックデイ」として開催されました。小学生から社会人まで、AI・宇宙・ロボット・デジタルスポーツなど最先端技術に触れる絶好の機会となったそうです!!!(翌日はぶっ倒れてました!)
公式URL:https://sushitech-startup.metro.tokyo.lg.jp/publicday/
以上、現場より痛み専門AI Dr.ペイン がお送りしました。またね!

p.s. 最近こんな賞をいただきました。普段は「痛み」でつくる人をつくっています!

 

#SusHiTechTokyo2025#Startup #Innovation

Originally published at note.com/aicu on May 26, 2025.

フードテックのクリエイターが食レポ! #SusHiTechTokyo2025

2025年5月10日まで東京ビッグサイトで開催中の SusHi Tech Tokyo 2025 をフードテック研究者のたかはしかよこさんに「つくる人をつくる」アイキューマガジン読者視点でレポートいただきました。

https://note.com/psty

たかはしかよこ:展示ブースはおもに食いしん坊ラインで攻めました。総量からみたら一部かもしれないけどけっこう回ったなぁ!

東京建物のフード技術プロデュース力がすごい

東京建物さんのブースでは様々なフード技術の展示や試供がありました。

SEA VEGETABLE:海藻養殖ベンチャー

シーベジタブルは、近来自然環境における磯焼けにより減少しつつある海藻を採取し、研究し、環境負荷の少ない陸上栽培と海面栽培によって蘇らせ、海藻の新しい食べ方の提案を行っている注目のベンチャーです。伊勢丹で毎年開催されるサロン・デュ・ショコラの2023年ではカカオと海藻の見事なマリアージュを提供しています。↓当時のレポはこちら

https://note.com/psty/n/nd7d97498e100

昨年は、伊勢丹・三越でシーベジタブルの海藻を扱った食品が食品売り場の担当者と出店者さんたちを巻き込んで170商品以上が提供されて新しい海藻の可能性を探る仲間をどんどん増やしています。

https://seaveges.com/blogs/news/eat-meet-seavegetable

5月15日にTV番組カンブリア宮殿にも登場予定とのこと。

https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_tvtokyo/program/detail/202505/18189_202505152306.htm

SushiTech2025では、東京建物ブースでセブンプレミアムで展開されているすじ青のりを使った商品の紹介と、ポテトチップスの試食が提供されていました。ひときわの香りを堪能。

https://seaveges.com/blogs/news/7premium_sujiaonori-2025

着る屋台「KITAI」

山名清隆さんの作品のようです

https://www.instagram.com/kiyotaka_yamana/p/DFCYaQPyQeH/

https://uoc.world/

全自動の煎茶サーバー

三種までの茶葉をセットしてセレクトして全自動で抽出するマシン。詳細情報は探したけど見つけられず、煎茶とジャスミンのミックス茶をいただきました。

「録食」 ROKU SHOKU - 料理の感動は再現できる

ソニーによるデモ
https://www.sony.com/ja/rokushoku/

音楽や映像が録音・録画されることで、時と場所を越え、人々の心を動かすように。
料理に込められたすべてを記録し、その感動を一人でも多くに伝えたい。
録食それは、レシピの常識を覆す、かつてない調理データ化サービス。
時間、熱、力、水分。すべての加減を1秒、1℃、1gまで高精度に記録することで
珠玉の一品を余すことなく再現可能に。
さらに、新たな調理体験の先に広がっていく、味わう驚き、成長する喜び、伝える誇り。
さあ、録食とともに、食の未来へ。

https://www.sony.com/ja/rokushoku/

調理工程をカメラとセンサーでデータ取得、それらを提携のフォーマットに収め・データ変換し火加減は自動、調理人を介して料理が再現できる技術です。

料理の名人の技術をデータ化するだけでなく、おばあちゃんの手料理など家庭や郷土料理などローカルな味覚の継承にもつなげられる手段のひとつになるかもしれませんね。

デモは大変な人だかりでした!

麻婆豆腐を作る実況中継をAIが行なっていた、という感想です。
エキサイティング。

EYO:シンガポールのノンアレルギー対応のミルクの会社

大豆ではなくえんどう豆とオーツミルクで作られているとのこと。海外では、人によって食べられるもの・食べられないものが”ある”のがあたりまえですが、日本人はこの認知がまだまだ遅れています。昨今は遅延性アレルギーといって生死には関わらないものの漫然とした疲労や胃腸の症状などの原因となる食べ物があることは言われています。しかし、と本人は”本人が自覚していない”ことが多くちょっと体調が悪いと根性論になりがち。自分の身体に合う・合わない食品を体と相談するためにもこういう食品の浸透は期待したいところです。
https://www.eyo.sg/

フィッシュル:未利用魚の調理済みパックのサブスク

日本で水揚げされる魚のうち、約30〜40%が未利用魚として廃棄されています。食べられるけど馴染みがない、調理方法がわからない…などの理由で市場に流通していません。これらの魚を食卓に届けるべく、漁港の近くに加工場を設けて加工する人を確保し、水揚げに応じてメニューを決め加工していく。魚は基本的に全部手作業なので、手間も大変ですし、パッケージ化にあたっては食品表示の対応もそうそう簡単ではないことが推察されて気が遠くなりそうなすごいチャレンジ!
会場では、味噌漬けにしたお魚を入れた炊き込みご飯をいただきました、お魚の旨味って「得も言われぬ味わい」がありますね。

https://fishlle.com/

グリーンエース:未利用野菜の粉末加工の会社

捨てられる野菜のほか、食品工場で出る使われない部分をアップサイクルして、栄養が損なわれない特殊な粉末加工により食材として生まれ変わらせるそうです。
食品は短時間に加工・消費が求められ、その分廃棄も多くなりがちです。ここをいかに安定的に保存できる形に加工できるのか?は人類の長い歴史の中でもずっと取り組んできた課題だとあらためて思いつつ、このもったいないソリューションにも期待したいところです。

加工された粉末は、うどん、スプレッド、ドレッシング、焼き菓子、スタソースなどに利用されるそうで、会場ではかぼちゃのマドレーヌをいただきました。

野菜(かぼちゃ)の粉末を使ったマドレーヌ

https://greenase.jp/

ZEROCO:食品保管のソリューション

こちらも、食品の保存にかかわる今までにない低温・高湿の保管環境テクノロジー。生鮮保管は、庫内温度0度に対して湿度約100%弱の庫内環境で、イチゴ、レタスなどは62日後でも鮮度を保った状態で保存できるとのこと。
また、食品の冷凍においても予備冷却としてZEROCOを活用することで、ドリップや冷凍焼け、着霜などの冷凍変容を防ぎ、緩慢冷凍でも高品質な冷凍食品を作ることを実現。エネルギーコストを抑える他、素材の旨味を活かした減塩や、添加物・安定剤を使わない加工も実現できるそうです。
https://zeroco.co.jp/

株式会社フェイガー:稲作のカーボンクレジット市場の創出

農業による炭素ガスの排出は、炭素排出量の10%を農業のうち稲作にフォーカスを当てた炭素排出削減の緩和と適応につながる技術の研究開発と同時に、それらを実行するための環境整備と技術移転、そこで得られた炭素排出効果をクレジットという形で見える化して収益にもつながる仕組みを提供されています。
稲作で炭素排出量を減らすって具体的にどういうこと?というと、水田の水を張っていう状態はメタンガスが発生しやすいとのことでその期間を短くすることや、土壌にバイオ炭を使うことで炭素を土中に貯留することができるなどの施策があるそうです。
このあたりの知見はまだまだなのですが、技術と見える化と市場の創出というセットがすごいビジネスモデル!と感心するばかりです。
https://faeger.company/

https://faeger.company/sushitech2025/

コムハム:スマートコンポスト

井出留美さんの『私たちは何を捨てているのか』の著書の中で、スマートコンポストなる存在を知りました。

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480076779/

私の読書メモはこちら

https://note.com/psty/n/n6a1225abe452

日本はよくゴミを分別しているように思いがちですが、OECDの中でもリサイクル率は最低に近く、ゴミの焼却率は約80%で世界のゴミ焼却炉の半分が日本にあります。ここで問題なのが”生ゴミが分別されずに焼却されている”ということで、これによって排出炭素ガスを増やしている状態です。

生ゴミの分別回収のメリットは
1.家計、経費の節約
2.資源・循環の推進
3.環境に優しい
の3つ。

個人的にはもう5年くらいコンポスト生活を送っていて、生ゴミを自分で堆肥化することのアクションのおもしろさと大切さは感じるものの、できた堆肥をどう回すか?はなかなか個人では難しいと日頃から思っていたところでのこのスマートコンポスト。

基本的には行政や企業がこのコンポストを設置して、それぞれそのコンポストに近隣の人が生ゴミをいれて回収して堆肥にしてリサイクルにまわす循環のソリューションです。

会場ではパネル展示のみでしたが、自治体やイベントなどに活用事例が紹介されていました。日本の生ゴミ焼却削減に向けて広がってほしい製品の一つです。現物は見られなくて、展示のみ。日本でも、自治体やイベントなどに活用されはじめたとのこと。日本の生ゴミ焼却削減に向けて広がってほしいソリューションですね。

https://komham.jp/smartcompost

山形大学・株式会社F-EAT:寿司も作れる3Dフードプリンター

まさにSUSHI TECH!を地で行く展示。実食はできませんでしたが、プリントのデモ展示を見てきました。一つの食材をプリントするのにだいたい3分くらいでできるとのこと。介護食としても注目されているそうですが、アレルギーの人にもよいかと思います。どんなふうに社会実装されていくのか楽しみです。
https://news.sharelab.jp/cases/food/yamagata-nursing-care-food-240404/

これを生成AIで3D形状を作る時代も来るんだろうな

https://corp.aicu.ai/ja/chatgpt-3d-20250410

以上、食いしん坊視点での「つくる人をつくる」技術レポートでした!

https://note.com/aicu/n/n925749a93154

Originally published at note.com/aicu on May 10, 2025.

【AIイベレポ!】NHK技研公開2025で発見!放送と先端AI

「広がる つながる 夢中にさせる」をテーマに、未来の放送技術が一堂に会する「NHK技研公開2025」に行ってきました!会場はたくさんの人で賑わっていて、公共放送の未来をつくる、あっと驚くような技術が盛りだくさんに展示されていました。一般来場者の視点から特に印象に残った展示、特にAIが活躍しそうな未来の技術をご紹介します!

https://www.nhk.or.jp/strl/open2025/index.html

広がるコンテンツ体験:視聴体験が空間的、感覚的に拡張する未来

未来のコンテンツのコンセプトとして、ARグラス、3Dディスプレー、触覚・香りディスプレーにより、コンテンツの体験が空間的、感覚的に広がるイメージを紹介していました。

ARグラスにより、離れた場所で同じコンテンツを見ながら、空間を超えたコミュニケーションができるデモです。

もう一つは3Dディスプレーと触覚・香りディスプレーにより、あたかもコンテンツが目の前の空間に飛び出し、見る人の世界に働きかけてくるかのようなデモです。大変な人気で、長い列ができていたので体験はできなかったのですが、デモの後の「触覚や香りを楽しみたいコンテンツを教えてください」というアイディアヒアリングのボードが秀逸でした。

イマーシブメディア体験:30K360度カメラと半球表示装置による没入感

AICU編集部の今回のイチオシはこちら。画素数30K、つまり幅30,000ピクセル。従来のスーパーハイビジョン(8K)を6台組み合わせた超高精細な360度映像を、画素数15K相当のプロジェクターで半球スクリーンに投影し、ヘッドマウントディスプレー(HMD)などのデバイスなしで360度映像による没入感を体験するデモです。

図書館の映像が圧巻です。

このプロジェクターがすごい。まるで象の鼻のように伸びた鏡筒から180度のドーム映像が投影されています。これで全天周の半分を1つの光学系から投影できるという取り組みになっています。音響もすごい。

撮像カメラはこのような構造で、五角柱型だそうです。五角形の頂点に9Kx7Kカメラがついていて、6台目は中央で天頂を撮影しています。

黄色い線は光ファイバーです。100GBイーサネットの光ファイバーで同時に伝送し、1つのカメラあたり1台のワークステーションに接続して映像を保存します。今後はこれをもっと小型化していくとのこと。

実は地下の展示エリアには同じ撮影素材のOLED版が展示されていました。解像度も輝度も、クリアな映像も、数段上の体験です。特に図書館の背表紙まで読めるような解像度がありました。

ディフォーマブルディスプレー

曲げや伸長が可能なディスプレイです。小型のカラーLEDのICに液体金属による回路を繋げています。

 

曲げ伸ばしだけでなく、防水性もありそうですね!

AI技術で進化する「手話CG」

今年のNHK技研公開はキラッとひかるAI技術が随所に見られました。
まずは長年研究が続けられている手話CG。テレビ受像機側のアプリとして組み込まれた手話CGキャラクターには表情が追加されていました。さらにニュース速報の高速な手話翻訳には独自のLLMが使用されているようです。

中間的に翻訳結果を「手話単語列」に翻訳し、そこからCGに変換してリアルタイム映像としてレンダリングしているようです。

NHK技研独自の大規模言語モデル

Llama3をベースにニュース原稿7億パラメータで学習した独自のモデルの獲得に成功したそうです。

【報道資料】 2025年5月26日 放送局データを用いた大規模言語モデルを開発 https://www.nhk.or.jp/strl/news/2025/3.html

~約40年分のニュース原稿・ニュース記事などを学習~

技研では既存のLLMをベースに、過去にNHKが放送した約40年分のニュース原稿やニュース記事、番組字幕などの放送局データ(約2000万文)を追加学習させたLLMを構築しました。これにより、過去に放送したニュースの内容をよく理解し、事実と異なる誤った回答をしにくくなりました。また、ニュースで頻繁に使用される用語や表現に対する理解力も向上しました。外部機関が実施するニュース報道に関する検定試験を用いた評価実験では、LLMに放送局データを学習させることで、報道された事実に関して誤った回答をする割合が、学習前と比較して約1割減少しました。今回、構築したLLMがニュースの時事的な知識を獲得していることを確認しましたが、番組制作支援のツールとして活用するには更なる改良が必要です。技研では誤った回答のより少ないLLMの実現を目指し、引き続き研究を進めていきます。

学習環境としてはA100を16台、1.5ヶ月でベースモデル獲得、その後の指示学習でさらに1.5ヶ月という期間がかかっているそうです。放送分野の研究所でこのような研究が成功していることに感動です。このLLMによるデモもありましたが、獲得したモデルが公開されることもあるのでしょうか。

音声のボリュメトリック化

他視点画像を作り出すスタジオを活用して、音声の他視点化を実現していました。

https://www.nhk.or.jp/strl/publica/annual/2022/2/3.html

ただマイクをたくさん並べたマイクロフォンアレーではなく、音の届き方の形状を可視化することができます。
さらに注目は、演者に取り付けるラベリアマイクロホン。

2つのマイクロフォンを組み合わせてノイズキャンセリングをする技術を開発したそうです。これは衣擦れのようなガサガサ音を除去できるそうで、単純な技術と現場の発見、そして信号処理的なテクニックの組み合わせで大きな発明ではないでしょうか!

学びコンテンツのための機械学習技術

検索するキーワードがわからないあなたに

単純な検索キーワードが、LLMによって検索キーワードを拡張し、言い換えてくれます。これでRAG検索を使って過去の実在する番組を検索することができます。

拡張クエリのプロンプトも例示されていました。
ベースのモデルはgemma-3-27、ベクトル埋め込みはintfloat/multilingual-e5-largeとのことでした。

「LLMによるクエリ拡張を用いた番組プレイリスト生成」という論文になっているようです。
例示されている拡張クエリー生成プロンプトはこのようなものでした。

Based on the user’s query, imagine the user’s intent and convert it into 5 queries that align with the user’s needs to search for relevant program information. Output the queries separated by JSON array elements. Input: User Query: (User’s input query) Output format (in JSON): json “queries”: [“Query 1”, “Query 2”, …, “Query 5”) Conditions: The output should consist of 5 queries, reformulated based on the user’s query.,
Rewrite the queries not only by using synonyms or related keywords but also by considering various facets related to the user’s query, such as causes, effects, contributing factors (e.g., cost, societal impact, technological advancements, regulatory changes), potential solutions, and future outlooks. Imagine the user’s underlying interests and generate queries from diverse perspectives, aiming to uncover different angles of the topic.,
Queries must be written in Japanese.,
Avoid adding any special characters or symbols except for those in the JSON structure.,
Provide only the JSON output; do not include the original input query in the output.

ユーザーのクエリに基づいて、ユーザーの意図を推測し、関連するプログラム情報を検索するためのユーザーのニーズに合致する5つのクエリに変換します。クエリはJSON配列要素で区切られて出力されます。
入力:
ユーザークエリ:(ユーザーが入力したクエリ)
出力形式(JSON形式):
json
“queries”: [“クエリ1”, “クエリ2”, …, “クエリ5”)
条件:
出力は、ユーザーのクエリに基づいて再構成された5つのクエリで構成される必要があります。

クエリは、同義語や関連キーワードを使用するだけでなく、原因、影響、寄与要因(例:コスト、社会的影響、技術の進歩、規制の変更)、潜在的な解決策、将来の見通しなど、ユーザーのクエリに関連するさまざまな側面を考慮して書き換えてください。ユーザーの潜在的な興味を想像し、多様な視点からクエリを生成して、トピックのさまざまな角度を明らかにすることを目指します。
クエリは日本語で記述する必要があります。
JSON構造に含まれないものを除き、特殊文字や記号を追加しないでください。
JSON出力のみを提供し、元の入力クエリを出力に含めないでください。

ChatGPT-4oでは以下のような結果になりました。

{
“queries”: [
“NHK技研公開2025で紹介された生成AIの最新技術とは何か”,
“NHKの大規模言語モデル(LLM)研究の社会的インパクトと活用事例”,
“NHK技研公開で発表された放送とAI技術の統合事例を知りたい”,
“NHK技研におけるAI活用の課題とその解決策の提案”,
“NHK技研の研究成果が今後の放送産業に与える影響と展望”
]
}

Gemini 2.5 Flashではこのような出力です

{
“queries”: [
“日本のがん治療における最新の放射線療法の進歩は?”,
“日本におけるがん治療費の平均と経済的支援制度について”,
“日本のがん患者のQOL向上に寄与するプログラムや支援サービスは?”,
“日本のがん研究におけるゲノム医療の現状と将来性について”,
“日本の地域別がん検診受診率の差とその要因、改善策は?”
]
}

こういう成果、APIなど使えたら番組情報ハッカソンなどもできるかもしれないですね!

テレビ視聴者を機械学習的に可視化する

最後に、テレビの研究ではなく、テレビの視聴者の研究です。

「情報的健康」という視点でSNS時代における興味やニュースの獲得を可視化しています。情報的健康を損なう原因としてのフィルターバブルやエコーチェンバーの影響、バランスの良い情報摂取を促進するためのアルゴリズムやメディア設計の工夫、情報的健康の観点から見たフェイクニュース対策と社会的な免疫力の向上方法についての研究を行っているそうです。

ウィズフェイク時代の望ましい情報摂取とは?~情報的健康の実現を目指して~

https://www.nhk.or.jp/strl/publica/giken_dayori/233/4.html

技研公開は2025年6月1日まで!世田谷区砧のNHK放送技術研究所にて開催、入場無料です。

https://www.nhk.or.jp/strl/open2025/

以上、AICU編集部がお送りしました。

記事をもっと詳しく読みたい方は下記デジタル版をご覧ください。

Originally published at note.com/aicu on May 31, 2025.

AI BB TOKYO 2025開催!未来を形作る注目のAIセッションをご紹介

2025年6月4日から6日にかけて開催される「AI BB TOKYO 2025」では、AIの最前線で活躍する専門家たちが集結し、ビジネス、クリエイティブ、社会の未来について深く掘り下げます。全69スピーカー!本稿の最後には全セッションのリストと100%OFFで参加できる招待コードもお届けします。AICU mediaへのレポートご寄稿も歓迎です!

 

AI BB TOKYO 2025とは?

AI BB TOKYO 2025は、AIに関する最新のトレンド、スピーカー、セッション内容を紹介するプログラムです。AIを活用した日本のビジネス革新やグローバル展開の最前線を提示し、ビジネスマンの「認知力」を「行動力」に変換するきっかけを提供することを目指しています。参加者は、AIを「脅威」ではなく「機会」と捉え、ビジネスの成長、効率化、グローバルチャンスを掴むための実践的ヒントを得られるでしょう。

オープニングセッションから

注目のセッションピックアップ

数多くの魅力的なセッションの中から、特に注目すべき講演をAICU編集部の視点でいくつかご紹介します。

Day 1 (6/4) 13:10 - 14:00 (7F) 「AIで切り開く日本の未来:シリコンバレーと東京のイノベーションを結ぶ」

登壇者:
武富 正人(Pivot Tokyo株式会社)/白砂 晃(株式会社ユビレジ)/橋本 正徳(株式会社ヌーラボ)

このセッションは、AIを活用した日本のビジネス革新とグローバル展開の最前線を提示し、ビジネスマンの「認知力」を「行動力」に変換するきっかけを提供します。特徴的なのは、登壇者同士が「初顔合わせ」で事前打ち合わせを行わず、忖度のない率直な議論を通じて、参加者と共に「日本人が目指すべき道」をその場で考える形式です。主催者Pivot Tokyo社長の武富正人がシリコンバレーのAIトレンドと日本の強みを融合させた競争力強化戦略を提示。ユビレジ取締役の白砂晃が中小企業のDXを加速するAIの具体的な効果を示し、ヌーラボ社長の橋本正徳がAIを活用したチームコラボレーションの未来を展望します。参加者との対話を通じて、AIを「脅威」ではなく「機会」と捉え、ビジネスの成長、効率化、グローバルチャンスを掴むための実践的ヒントを提供。渋谷でのグローバルネットワーキングを通じて、新たなビジネスチャンスを創出する場として、参加必須のセッションです。

Day 1 (6/4) 15:15 - 16:00 (7F)

「AIで人はいらなくなる。では、あなたは残れるのか?」――経営・エンジニア・身体表現の現場から放つ、忖度なしのラストメッセージ

登壇者:
白砂 晃(株式会社ユビレジ)/吉田乃亜(Predibase)/菊地あかね(KiQ)

「AIは単なるツールだ」なんて、まだ信じてますか?本セッションは、政府や大企業に忖度なし。組織の意思決定・開発現場・創造の領域で、“人が消えていく現実”に向き合う3人が登壇します。白砂晃氏(元上場企業CEO/現ユビレジ取締役)は「人がいらない組織設計」は経営の現実。会議・管理・教育…全部AIで代替中。吉田乃亜氏(LLMエンジニア/元AWS)は「AIは黒魔術ではない」。モデルの中身を知る人間が、業界を一人で変えていく時代。菊地あかね氏(アンドロイド所作設計者/身体と言語の境界を越える表現者)は「身体性すらシミュレーションできる」。人間の“価値”が問い直されるアートとテックの最前線。

https://www.web3bb2025.pivot-tokyo.com/448076739669

Day 1 (6/4) 11:15 - 12:00 7F「ElevenLabsのAI音声革命:次世代のコンテンツ創造を加速する」

登壇者:中井俊介(Eleven Labs Japan合同会社)

このプレゼンでは、AI音声生成技術のグローバルリーダーであるElevenLabsが、革新的なテキスト・トゥ・スピーチ(TTS)とボイスデザイン技術を紹介します。日本のクリエイティブ産業やビジネスにおけるAI音声の活用に焦点を当てます。

  • 高品質な音声生成:32言語以上、100以上のアクセントに対応したElevenLabsのTTS技術。アニメ、ゲーム、映画、ポッドキャストなどのコンテンツでリアルな音声を生成するデモンストレーション。

  • カスタムボイスとクローニング:独自のブランドボイスやキャラクター音声の作成、既存ボイスの再現を通じたクリエイティブな応用例。

  • ローカライズの効率化:Dubbing APIを活用した多言語吹き替えや字幕生成により、グローバルコンテンツの展開を迅速化する方法。

  • ビジネスへの統合:カスタマーサポート、インタラクティブAI、広告音声など、ビジネスシーンでのAI音声の活用事例。

  • 倫理と信頼性:生成音声の悪用防止や透明性を確保するElevenLabsの取り組み(例:AI Speech Classifier)。
    このセッションでは、ElevenLabsの専門家が登壇し、技術のライブデモや日本市場向けの具体的なユースケースを提示。参加者は、AI音声技術の最新動向を学び、クリエイティブおよびビジネスでの応用アイデアを得る機会となります。

 

Day 2 (6/5) 13:00 - 13:50 (7F) 「エンタメと生成AI:“かしこいけど、つまらない”を超える」

登壇者
谷口晋平(株式会社博報堂コンテンツクリエイティブ局)/垣口文香(株式会社博報堂事業プラニンググループ2部)/三浦耕樹(株式会社博報堂コンテンツデザイン事業ユニット コンテンツクリエイティブ局 ビジネス開発部)

すごいんだけど、飽きる。正しいんだけど、面白くない。かしこいんだけど、つまらない。生成AIの普及によって、様々なキャラクターAIが開発/リリースされていますが、本当の意味で「エンタメとして成立している」ものは、まだまだ少ないように思います。なぜ、つまらないのか。実際のところ、それは技術の問題ではなく、エンタメとしての設計の問題なのです。私たちのチームでは、生成AIを使い、ユーザーとコミュニケーションすることを前提につくられた新しいキャラクター、コンテンツ、IPの開発を行っています。どうすれば、エンタメとして成立させることができるのか。初めて公開する事例をもとに、私たちのアプローチの一端をご紹介します。

 

Day 2 (6/5) 16:00 - 16:45 (7F)

「AIはマーケティングプロセスをどう変えるのか—AIと人間の”共創”の最前線と今後の展望」

登壇者
鈴木大也(株式会社マインディア)/音部大輔(株式会社クー・マーケティング・カンパニー)/岩田進(株式会社イルグルム)

生成AIの登場によりマーケティングのプロセスそのものが大きな変化を迎える局面にある一方、変化の全体像や将来的な方向性はまだ不透明で、多様な見解や予測のもと各ステークスホルダーが独自のアプローチを模索している状況です。本セッションではマインディア代表取締役 鈴木大也氏が、マーケティングにおけるデータ×生成AI活用の概観と最先端の事例等を通じて、マーケティングプロセスの変化の現在地と未来の展望について解説します。さらに、テクノロジーと広告の融合を進めるイルグルム代表 岩田進氏、そして日本を代表するマーケターの一人であり、元資生堂CMO・音部大輔氏をゲストに迎え、生成AI時代にブランドやマーケターが持つべき視点を徹底討論。「データが溢れる時代に、「本当に意味のある問い」をどう見つけるのか?」「ブランドは「AIによって代替される」のか、「AIとともに進化する」のか?」「そして、これからのマーケターは何を武器にすべきなのか?」現場感と戦略の両輪で展開する、極めて実践的かつ刺激的なセッションです。マーケティング、ブランド戦略、AI活用の最前線を知りたいすべてのビジネスパーソン必見。

Day 3 (6/6) 11:00 - 11:30 (7F) AIBBから始まる未来共創:こども×DX×キャリアが拓くポストAI時代のまちづくり

登壇者
御友重希(CePiC/SIH/日本DX地域創生応援団co-founder)/加藤友哉(Microsoft Asia)/延友陽子(個人事業主)/満木 夏子(Pivot Tokyo 株式会社)

AIBB Tokyoが掲げる「AIとビジネスの未来共創」の精神を体現するセッション。こども・若者・プロがAIとDXを活用して地域・社会課題に挑む共創型イノベーションの実例として、「こどものまち」や「Mini City EXPO」「共創AIラボ」などの取り組みを紹介します。中心となるのは、公共と民間の架け橋として数々のプロジェクトを推進してきた御友重希氏(クールジャパン機構 専務執行役員)。未来を担う子どもたちの視点から、教育・経済・行政がどのように変わるべきかを語ります。聞き手には、在京キー局アナウンサーを経てキャリアコンサルタントに転身した延友陽子氏を迎え、育児とキャリア形成におけるAI活用の可能性にも踏み込みます。また、マイクロソフトの加藤友哉氏がパネリストとして登壇し、ビジネスと人材育成、AI時代の働く価値について議論。こどもから未来を学び、AIと共に創る新たな社会の在り方を、世代・立場を超えて考えるAIBBならではの対話セッションです。

Day 3 (6/6) 12:30 - 13:20 (7F) 「AIで死ぬ、それとも生き残る? 日本はどうなる?」

登壇者:
石森博光(アドイノベーション株式会社)/福本朋哉(売れるネット広告社株式会社)/小坂井聖也(株式会社スマートエイト)/中平健太(株式会社ガラパゴス)

日本の広告業界は、AI進化と米国のリストラ波の中で独自の道を模索。労働法により大規模レイオフは限定的だが、デジタル広告(2023年7,316.7億円、3%増)は成長中。AI導入は46.8%と遅れ、データ分析やターゲティング強化が課題。プライバシー規制への対応やクリエイティブとAIの融合が求められる。生き残りは、AIスキル習得と日本独自の戦略が鍵。

Day 3 (6/6) 14:00 - 14:45 (7F) 「AI × クリエイター ~未来を拓く新たなクリエイティブの潮流~」

登壇者:
加藤友哉(Microsoft Asia)/今井了介(Gigi株式会社)/志村優(株式会社GOKKO)

急速に進化するAI技術は、ビジネス、音楽、エンターテインメントなどあらゆる分野に革新をもたらしています。本セッションでは、クリエイターたちがどのようにAIを捉え、創造的な表現や新たなビジネスモデルに活用しているのか、その現状と未来像を探ります。パネルディスカッション形式で、実際の成功事例や課題、今後の展望まで、多角的な視点から議論を深めます。

Day 3 (6/6) 15:00 - 15:30 (5F) AICUクリエイターユニオン:世界から見た日本の生成AIへの期待と現実

登壇者: 白井暁彦(AICU Japan株式会社)

AICU Inc.のCEOであり、生成AIとメタバースの第一人者である白井暁彦博士が、AI BB Tokyo 2025で生成AIとメタバースがクリエイティブ産業に与える革新的な影響について語ります。Stable DiffusionやComfyUIを活用したAIによる画像・動画生成の最新技術、クリエイター支援のための教育プログラム、そして「つくる人をつくる」というAICUの理念に基づくAIDX(AI Driven user eXperience)の実例を紹介します。SIGGRAPH ASIAや東京AI祭での経験を交え、AIとクリエイティビティの融合がもたらす新たなビジネス価値を探ります。参加者は、生成AIを活用したワークショップや実践的な事例を通じて、AI時代における創造性とイノベーションの可能性を体験できます。

全講演のデータを提供! レポート寄稿も歓迎

69スピーカー、紹介しきれないコンテンツ!是非とも会場に来れる方は渋谷の駅前「Magnet」の5F,7Fで共有いただけましたら幸いです。

全講演のスケジュール、登壇者、概要、招待コードをまとめたファイルはこちら

イベント名:AI-BB Tokyo 2025,
日時:2025年6月4日(水)〜6日(金),
場所:渋谷(詳細な会場情報は公式サイトをご確認ください),
公式サイト: https://www.web3bb2025.pivot-tokyo.com/
言語:公式言語は日本語です。一部セッションでは英語での発表および逐次通訳を提供予定です。

こちらはスピーカーご本人および関係者(スタッフ・クライアント様含む)にもご活用いただけます。数に限りがございますので、その点ご了承くださいませ。

⭐︎AICU mediaでのイベントレポートを希望する方は X@AICUai にご相談ください。

Originally published at note.com/aicu on June 3, 2025.

【サクリ!AI ツール】プロンプト公開!GoogleのAI動画『Veo3』でMV制作に挑戦

GoogleのAI動画『Veo3』でAICUコラボクリエイターのPiNKICKさんにミュージックビデオ制作に挑戦していただいたレポートです。

PiNKICKがVeo3で挑む「Connecting」

はじめまして!AICUコラボクリエイターの PiNKICK ([@pinkick](https://x.com/pinkick)) です!AICUマガジンのカバーアートなどを担当させていただいております。

https://corp.aicu.ai/ja/aicu-mag-20250316

2025年5月20日にGoogle I/O 2025で発表されたAI動画生成ツール『Veo3』が、大きな注目を集めていますね。みなさんはもう試されましたか?

今回はAICU編集部の企画で『Veo3でMASHTUNEさんの伝説のMV「Connecting」に挑戦してみませんか?』というお話をいただきました。

<MASHTUNEさんの作品「Connecting」>

https://civitai.com/images/52550446

世界最大のAI映画制作コンペティション「Project Odyssey Season 2」の日本セレクションに選ばれたミュージックビデオ(MV)作品です!

https://corp.aicu.ai/ja/project-odyssey2-20250210

「Connecting」のような美しい夜景と、女性が街の中を車で疾走するリアルな映像…。これは難度が高い…「作ってみたい!」という想いに火がつきまして、3時間ほどの時間でのチャレンジが始まりました。

<今回の完成作品>「Detour」 by PiNKICK

 

AI動画編集ツール「Flow」も併用されてる方も多いとは思いますが、ここはあえてT2V(Text to Video: 文字列からの動画生成)の「Veo3」だけでのチャレンジです。この記事では企画立案から完成までの、作業時間合計3時間(筆者の場合)のプロセスと、使用したプロンプトも公開します。

https://corp.aicu.ai/ja/ai-flow-20250522

この記事を読むとわかること

  • AI動画生成ツール『Veo3』の現時点での可能性の一部(プロンプト含む)

  • 発想を映像化するプロセス:AIやVeo3活用のヒント

  • 効率的な動画生成のための企画の重要性

 

STEP1:企画の具体化 - Geminiでしっかり壁打ちを。

Veo3は1日の生成回数に制限があるため、まずは何を作るのか、Geminiと企画を具体化することから始めました。PiNKICKの場合、紙に書くのと同じ感覚でAIにアイデアを打ち込みます。PiNKICKの場合、紙に書くのと同じ感覚でAIにアイデアを打ち込みます。具体的にやったことは、動画に込めるメッセージとして、「目的地なんかいらない。ただ、走ってみたい。その気持ちがあれば、十分じゃない?」というモノローグを考え、Geminiに「こんなの作りたい」と会話しました。Geminiが色々返してきますが、自分が考えていることを言語化することに意味があるプロセスです。

「Veo3」で動画を作る工程は、目的地や仕上がりイメージのある動画作りになりがちですが、今回はメッセージを「目的地のないドライブは得意じゃない。でも寄り道は大好きだ」に調整しました。

<Veo3との対話の一幕>

STEP2:字コンテの準備

STEP1の企画を基に、「Veo3」で生成する字コンテのようなものをGeminiで作成。著者の場合、「Veo3」に相談はしてますが演出プランは自分の中にあって、あくまでアウトプットするために使用しています。複雑な内容の場合、整理するために紙に絵コンテを描くこともあります。ただし、今回の話ではないですが、モンタージュのアイディアがないか「Veo3」に聞いてその中からモンタージュを足すことはよくあります。

※字コンテとは:各カットの内容を文字で具体的に記述したもの。セリフ、ナレーション、ト書き(状況やキャラクターの動作・表情の指示)、音楽、効果音、必要な映像素材、撮影場所、時間設定などを書き込みますが、ここではモノローグと映像の構成案をメインとしています。

STEP3:Veo3での動画生成ープロンプト作成の実際

Veo3のプロンプト作成に、専門知識は必要ありません。日本語にも対応しています。基本的な構成要素(場所、人、動作など)を具体的に記述することでイメージに近い動画が生成されやすくなります。プロンプトをそのまま転記しますので参考にしてくださいね!

「動作」の項目では、何秒でどんなアクションをしたいか指定できます。今回の動画では、タイトル文字のカットの後の女性が運転するカット(プロンプト①)では、実は効果音も含めて1つのプロンプトで生成しました。秒数を区切って指示することで、1カット内で場面転換と効果音の挿入を1発出しすることができました。

<プロンプト①>
場所:日本の都会の夜の路上。ピンクのオープンカーに女性が乗っている。
人物:日本人のボブカットの女の子。原宿風の可愛い顔立ちの女性。黒いキャミソールワンピースを着ている。
動作:
0-2s 夜、ドライバーの女性がキーを差し込み、回す。
2-4s メーターパネルやナビ画面が点灯し、エンジンがかかる音(控えめな始動音)。
4-6s ドライバーの目元や、ステアリングを握る手元など、内省的な雰囲気。車内から見えるぼんやりとした外の景色。
6-8s ドライバーがシフトレバーを操作(ATでDレンジに入れる)。
ライト:夜の静かな中。
音楽:なし、その代わりエンジンのかかる音などサウンドエフェクトをしっかり入れてほしい。
画風:実写
補正:クォリティの高い映画のような動画。繊細な動き。

<プロンプト②>完成作品では後半部分のみ使用
場所:日本の都会の夜の路上。ピンクのオープンカーに女性乗っている。
人物:日本人のボブカットの女の子。原宿風の可愛い顔立ちの女性。黒いキャミソールワンピースを着ている。
動作:
0-3s:運転する女性の目のアップ。
4-8s :ドローンによるピンクのオープンカーが街を走る情景
音楽:なし、その代わりエンジンの音などサウンドエフェクトをしっかり入れて。
画風:実写
補正:クォリティの高い映画のような動画。繊細な動き。

<プロンプト③>
場所:東京の都会の夜の路上。高層ビル群。
動作: 車の光のタイムラプスがドローンで撮影したかのように上方向に動く。
音楽:なし、その代わりエンジンの音などサウンドエフェクトをしっかり入れて。
画風:実写
補正:クォリティの高い映画のような動画。繊細な動き。

メモ帳などを使って作成し、Geminiとのチャットにコピペすると良いでしょう。(うっかりボタン押しちゃって生成始まっちゃうことがあるため)。

ただし、完璧にプロンプト通りに生成されるわけではなく、ガチャ要素も多少あります。特に音については音楽なし(BGMなしも同じ)とプロンプトに書いても音楽付きで生成される場合も多々ありました。

ラストに、VFXのようなタイトルのプロンプトも掲載します。

これまで、他の動画生成AIでも使用できたプロンプトが、Veo3でも使用できることがわかりました。

<プロンプト④>
東京の夜景の俯瞰構図で上空からの視点カットから始まる。
「Detour」の文字がピンク色のネオンとして浮かび上がり、光の粒子に包まれる。文字は大きくなって拡散して消える。

STEP4:生成した動画を編集する

今回、約30秒の動画を制作するために生成した動画の中から、最終的に7本選んで編集しました。上記に出てきた車の運転の1本は、効果音も含めてVeo3の生成結果をそのまま使用、タイトル部分は速度を早め、残りの5本はいいとこ取りで音声なしで編集。作る前は8秒×3本で32秒と考えていたのですが、リアルにありそうなことにこだわって「作品」を作るのであれば、全てのカットを修正なしで、一発出しで使えるようになるには、まだ改善の余地がありそうです。

最終的に、動画を生成した結果、冒頭のエンジンをかけ走り出すまでのシーンは「Veo3」の効果音だけでスイッチをつけて音楽を流す演出に変更しました。「Veo3」の効果音生成すごいんです!これはびっくりです。ここを聞いてもらいたかったがゆえの変更でした。

感想「たった3時間で!?」

AI動画クリエイターの先輩作品「Connecting」のような作品を、実際に手を動かして作ってみて初めて分かったのですが、AIを使用せずに従来の実写の撮影だけで作ろうとするととんでもないことになりそう、最新の「Veo3」でできることは増えていますが、自分でも作ってみて、改めて感じました。

「Connecting」に近づけたい!と思って挑戦することは学ぶことが多かったです。夜景のシーンなど、たったの3時間でできた成果としてはなかなかですが、MASHTUNEさんのスタイリッシュな世界観にインスパイアを受けてチャレンジすることで、私もまた新たな一歩を踏み出せました!

MASHTUNE:AIさんからのコメント

編集部からMASHTUNE:AIさんにコメントいただきました。

2025年1月15日に最初に作品を応募した瞬間の記念すべきツイートより

 

MASHTUNE:AI 私の動画を取り上げていただき大変光栄です。また「Veo3」という最先端の動画生成で「Connecting」を再構成するという意味でも大変興味があります。私がこの動画を作った約半年前は絵が動いただけで感動したものであり、次はどうやったら破綻なく見せることが出来るかに注視しておりました。しかし動画生成の精度は飛躍的に向上し今では破綻を見つけることのほうが難しいかもしれません。そういった意味ではAI動画(MVも含め)生成は視聴者からすれば綺麗で当たり前なので、動画として楽しめる音楽、編集、構成が最重要になってくるでしょう。そのアドバイスは大まかにChatGPT,Gemini等が教えてはくれますが、最終的なそれぞれの判断・決断は現状マンパワーなのです。長くなりましたが、挑戦者にお伝えしたいことは「AI生成といえど迫りくる選択肢に魂の選択をしてください」です。……などと偉そうなことを書いてしましましたが私もまだまだ勉強中で試行錯誤しながら制作しています!笑

PiNKICK : アドバイスを頂けて心にしみいっています。ありがとうございます!

MASHTUNE:AI 表現として意識していることはライバルはAIMV動画ではなく一般MVです!

https://corp.aicu.ai/ja/ai-creators-20250325

あなたも「Connecting」チャレンジしてみませんか?

『Detour』
監督:PiNKICK
サポート:AICU、GeminiPro
T2V:Veo3
声:Hailuoai
SE:Veo3
音楽:SUNO v4.5
編集:Adobe Premiere

 

実は無料で使える!?「Veo3」

Googleによる最新の動画生成AI「Veo3」。月額2,900円のGoogle Gemini「AIプロ」以上にプランに加入する必要があります。Ultraでしか使えないように見えますが、一般ユーザー(個人のGmail)向けにリリースされた「Google AIプロ」プランでも1日7〜8本は無料で動画生成できるようです。さらに2025年5月30日時点、初月無料。『0円』です。さらに大学生なら15ヶ月間アップグレードできるそうです!
これは『つくるひとをつくる』を理念とするAICUとしては利用しない手はないですね!

Gemini公式サイト

https://gemini.google.com/

Geminiのアップグレードはこちらから

https://gemini.google/subscriptions/

以上、AICUコラボクリエイターのPiNKICKさんにガチ試用レポートをご寄稿いただきました。最後までお読みいただきありがとうございました!
AICU編集部・さっこん

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#Veo3 #Gemini #生成AI #AIとやってみた #AI動画像生成 #動画生成AI

Originally published at note.com/aicu on May 30, 2025.

5月コンテスト「雨に唄えば夏はもうすぐ」予選通過作品紹介!

AICU月例イラストコンテスト「雨に唄えば夏はもうすぐ」
今月もたくさんの作品に応募いただきました。予選通過作品を紹介します。

https://corp.aicu.ai/ja/aicu-contest-20250517

「僕の原風景」 ないとっち

 

僕の心にある原風景を生成してみました

「雨宿りをする少女」 ハル

 

夏といえば浴衣や祭りのシーズンなので、雨宿りをする少女を書いてみました。使ったツールはドリミナAI、ChatGPTを使用しています。

「雨の向こうに、夏が見えた」 ジュニ

 

梅雨の季節をテーマに、あじさいに囲まれた幻想的な“青”の世界を描きました。少女が雨空に手を伸ばす姿には、「夏はもうすぐそこ」という希望の意味を込めています。Midjourney v7を使用し、私の好きな青の色彩や構図、光の演出にこだわって制作しました。

「相合傘をして見つめあう高校生カップル」 ハル

 

学校で待ち合わせをしているカップルを描いてみました。使ったAlはdoreminaAlを使用しています。

「主婦の憂鬱な1日」 ハル

 

梅雨といえば憂鬱な気持ちになる人が多いと思うのでそれを表現できれば良いなと思いました。使ったAIはdoruminaAIです。

「Sing Pink」 PeL

 

憂鬱な雨の日も、心の中で唄えばピンク色になる

「雨夜の妖精☔」 IT navi

 

冷たい夜の雨の中、光と影、冷たさと情熱が交差する一瞬に感情を解き放つ妖精を描きました。濡れた髪、閉じた瞳、震える羽根――すべてが一瞬の心の揺らぎを映します。使用モデルはGeminiのImagen 4です。あえて相反するプロンプトをぶつけて、荒々しさと美しさが同居する緊張感のあるイメージを目指しました。
プロンプト:「デジタルグリッチ、荒々しい筆のタッチ、雨中で唄う魅力的な雨の妖精のイラスト、pixivアニメ少女風の顔、ホログラムのようにカラフルに光り輝く、大胆な構図、高精細、ダイナミックライティング、色彩の爆発」

「雨の中踊るダンサー」 ハル

 

町の路地でダンスをしているDJ風の男性を表現しました。使用したツールはGiminiです。

「カエルの合唱団」 ハル

 

人間以外のキャラクターを描いてみました。使ったAlはGiminiです。

「雨の日のおんがくかい🐸」 IT navi

 

土砂降りの中、少女は紫陽花に包まれて無邪気に歌い続ける。喜びあふれる歌声がカエルたちとともに雨のリズムに溶け込んで幻想的な情景を紡ぎ出す。ゴッホを思わせる厚塗りの筆致で、子どもの絵のようなあたたかさと瑞々しい自然描写の共存を目指しました。
使用モデルはChatGPTの4o Image Generation。
プロンプトは「A young girl in anime style, singing joyfully in the rain, surrounded by blooming hydrangeas and many frogs. The scene is set in a beautiful flower garden. The background is vibrant and dense, with rain falling in a fantastical, shimmering way. The color palette features strong contrasts between blue, black, gold, red, and pink. The painting is rendered in an extremely rough, expressive impasto (thick oil paint) style, with heavy, emotional brushstrokes and rich texture.」

「Even the Sky Cries」 PeL : I&P

 

雨に唄えば
涙も、雨音にまぎれて
手前の流れる水、透明傘、それを反射する光
女性の瞳に焦点をあてつつ、幻想的な世界にいざないます

「紫陽花から向日葵へ」 森にえ

 
 

使用ツールは無料のSeaArtAIなのに人気のあるniji・journeyっぽくしてみる、がこちらの作品のコンセプトです。
使用モデルはGR-Illustrious Niji Animeでそれに加えNiji-male- style①という名前のLoRAも使用しています。モデル、LoRAともに商用利用可能というのも使い勝手の良い組み合わせです。応募要項にありました「“キャラが生きている”と感じさせる演出を」というポイントからは外れてしまう作品ですが、向日葵柄の傘を持って外で寝転がりながら夏を待つという物憂げな作品に仕上げました。

「本の上のプレリュード」 森にえ

 

多くの知識を蓄えた後に新しい何かを始めようとする時のワクワク感がコンセプトです。このコンセプトは募集テーマの「雨に唄えば夏はもうすぐ!」という、梅雨にとどまらず先を見据えるイメージとも重なるのではと考えました。使用ツールはSeaArtAIです。大変だった点は同じプロンプトで生成しても本の量と積まれ方に大きな差が出たので、イメージ通りのイラストが出力されるまで生成を繰り返したことです。途中で妥協しなかったおかげでイメージしていたイラストを作ることができました。

「濡れない術をまだ知らない」 森にえ

 

髪型、髪色、表情、ファッションなど女の子を魅力的に見せることにこだわった作品です。傘に入れていない猫に水滴が付いて出力された点もイラストの見所が増えて良かったと思っています。SeaArtAIを使用し制作しました。

「夏のまえ、雨のうた」 穂花-HONOKA-

 

使用したツール:Midjourney7
雨あがりの歩道。
水たまりに映るのは、流れる雲とひまわりの花、夏の予感を足元に描いてみました。
少女は透明な傘をそっと持ち上げ、空を見上げます。
この瞬間、雨はただの通り雨ではなく「夏はもうすぐそこ」と少女の期待に満ちた笑顔が教えてくれます。

「指先で描く雫の音は、夏の色穂花」 -HONOKA-

 

使用したツール:Midjourney7
教室の窓辺、六月。
雨粒が奏でる静かな音のなか、少女はそっと窓に手を添えます。
その指先で、彼女は想像を描くように、夏の美しい虹の光を窓ガラスに浮かべていきます。
まるで、これから始まる「夏の予告編」のように。
静かな放課後、揺れるカーテン。
濡れた空気に、虹の彩りがふわりと漂います。
「もうすぐ、夏がやってくる」
少女の指先が描いたその願いは、希望と期待。
きっと、それは誰の心にもそっと届くことでしょう。

「雨中舞姫」 IT navi

 

このイラストは、「雨に唄えば」をテーマにダイナミックかつ幻想的な表現で描いた作品です。クラシックなメイド服に身を包んだ女性が雨の中で優雅に踊っています。彼女の動きに合わせて水しぶきが舞い、傘の下で光が煌めいています。無数の光と色彩が散りばめられ、現実と幻想の境界が溶け合うような素敵な情景です。使用モデルはDALL- Eです。

「梅雨明けのお知らせ」 ハル

 

梅雨が明けたことをうれしく思っている家族を描いてみました。使用したツールはドリミナAIとGiminiです。

「雨上がり歌姫」 ないとっち

 

ComfyUI標準フローですが、Animagine XL-4.0-optを使いました。

「この季節のお楽しみ」 chihiro Design

 

梅雨になるこの季節は、まん丸で光沢のあるカラフルなグミの雨が降る。グミーベアの3匹(ベリー、シトロン、メロン)は心待ちにしていました。
グミの光沢感、カラフル感、反射感、しずる感といった心地よく、そして美しいビジュアルとそれを喜ぶ3匹のグミーベア達の表情とポーズの部分、の表現に気を配りました。
地面に反射する透明素材の影部分がうまく表現できなかったのが課題となりました。
使用ツールはChatGPT4o

「濡れてもいい。この空を、ちゃんと見たかったから。」 アキラ氏

 

紫色のショートカットの女性が雨にうたれている。midjourneyで、インパクトのあるものにしたかった。

「はねるしずくと、世界一の笑顔」 siri

 

雨の中、無邪気に笑いながら跳ねる少女の姿を通じて、「雨=楽しい記憶」として描きました。キャラの生命感を最大限引き出すため、表情・手の描写・水しぶきの動きを重視し、感情が伝わるよう工夫しています。NijiJourney(ver.6)を使用し、自然な動きと色彩の調和を意識した構図で仕上げました。
使用プロンプト
joyful little girl with long soft hair and sparkling eyes | wearing a shiny yellow duck-themed raincoat and boots | both arms raised happily, hands open with five fingers clearly shown | mid-jump in a shallow puddle, boots splashing upward, hair slightly flying outward | surrounded by rubber ducks and flower petals in motion | vivid rainbow arc in the sky directly behind her | visible diagonal raindrops sparkling in warm light | flower field fading into the distance | full-body centered composition with girl’s eyes aligned near upper third of frame | vibrant pastel color palette | 35mm lens | ultra-cute anime style with soft textures | masterpiece, ultra high detail, sharp focus, crisp edges, high clarity –niji 6 –ar 2:3

「蓮の花と眠る少女」 ハル

 

少女と蓮の花が組み合わさった幻想的な風景を表現してみました。使ったAIはDoriminaAIです。

「雨音は僕のスポットライト」 わさび

 

憂鬱な雨の日も、見方を変えれば世界は輝き出す。そんな心象風景を、雨が大好きなカエルの姿を借りて表現しました。降り注ぐ雨音をスポットライトに、濡れた街をステージに、喜びを全身で叫ぶように踊る彼にとって、雨粒ひとつひとつが温かい喝采なのです。

「Rain」 ミュレ

 

雨が降る中、夏の色を散りばめて、唄のように表現しました。使用ツ-ルは、nijijourneyです。

予選通過作品から選ばれた最終結果は…!

5月コンテストComfyUI賞

部門賞は「雨上がり歌姫」ないとっちさん!
ComfyUIでのAnimagine XL-4.0-optによる作品です。

 

ないとっちさんにはAmazonギフト券 5000円が贈呈されます。

この記事の続きはこちらから https://note.com/aicu/n/nadf6ef68b8ed

Originally published at note.com/aicu on July 24, 2025.