【AIイベレポ!】Soraで詠む、五・七・五!?映像と俳句の共演が面白すぎた…

【AIイベレポ!】Soraで詠む、五・七・五!?映像と俳句の共演が面白すぎた…

初めまして!martina.です!

「つくる人をつくる」AICU mediaコラボクリエイターのmartina.です。
普段はメタバース、3DCG関係を担当してます!

本日は、しらいはかせに誘われて、OpenAIの動画生成サービス「Sora」を使ったハッカソン「SoraJam Tokyo」に参加してわかったSoraの可能性と、実際に作った作品の裏側をレポートします!

普段3DCGや映像制作をやっているクリエイター視点でのレポートなので、読みづらかったらすみません!

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SoraJam: イベントの流れ

SoraJamはSoraをはじめとするAIツールを使って、2時間以内に俳句をもとにした30秒以上の映像を各自制作し、最終的に3~4名のチーム全員分の映像をつなげて1本の映像作品として仕上げるという形式。

俳句の選定 → 映像の企画 → Soraや他AIツールを使用した映像生成 → 編集 → 上映という流れで進行しました。

AI初心者から映像プロまで参加していて、技術よりも“アイデアとノリ”が求められる、まさに創造力勝負なイベントでした!

最終的に全チームの中から、投票により総合最優秀賞、ベストビジュアル賞、ぶっとび賞の3チームが選ばれます。

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チームメンバー紹介

私のチームは、3人構成でした!
・AICU編集長 白井先生(@o_ob)
・ポノテク株式会社CEO Yasさん(@earlyfield8612
・わたし

↓白井先生とYasさんは共著でも活動されています↓

 

俳句選び〜構想

チーム内で「全体に統一感のある3本にしよう」という話になり、選ばれたのが…

あの有名な“三英傑シリーズ”でした。

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引用:Aikido Center of Los Angeles
https://aikidocenterla.com/blog/2646

「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」──織田信長
「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」──豊臣秀吉
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」──徳川家康

ということで、この3つを分担して制作することになりました。

私はこの中で、家康の「鳴かぬなら 鳴くまで待とう」を担当。
一見“地味”に見えるこの句ですが、「我慢しすぎて壊れてしまう家康」をテーマに、狂気×詩情のストーリーに振り切ることにしました。

テーマはずばり:「我慢強い人ほど、壊れるときは一瞬」


制作タイム

ビジュアルはMidJourneyで絵コンテを作成。
方向性は当初、和風水彩という幻想的なタッチに統一しました。

  1. 家康は静かに待っている

  2. ホトトギスが鳴く様子はない

  3. 徐々に家康の顔が崩れ、笑い始める

  4. それでもホトトギスは目をパチパチするだけで、沈黙を守る…

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Midjourneyで制作した絵コンテ

「静寂の中の異常さ」「鳴かないからこそ、空間全体が狂っていく」という逆張り演出が一番のこだわりです。


Soraの便利機能たち

これまで他の生成AI動画ツールを使用していたので、Soraはあまり触れたことがありませんでした。
しかし、他ツールにはないSoraだけの機能も多数あったので、ユニークだと思った機能をいくつかご紹介します。

Storyboard:ストーリー構成を視覚的に確認

動画の各シーンをタイムライン上のパネルで視覚的に配置し、全体の流れを把握できます。​これにより、複雑なストーリーでもシーンの順序や構成を簡単に調整でき、編集ツール不要で物語を生成できます。​

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Storyboard

Recut:自動で映像を再構成

既存の動画をトリミングし、Storyboardに再配置します。​
不要な部分を削除し、必要に応じてシーンを延長することで、動画の流れを改善します。​

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Presets:テンプレートから映像演出を設定

事前に用意されたプリセットを動画に適用できます。​
スタイルを選択することで、特定の雰囲気やビジュアルを簡単に再現できます。

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Presets

Remix / Blend:複数の生成素材を組み合わせて演出変化

Remix機能は、既存の動画に対してテキストで変更を指示し、要素の追加・削除・変更を行えます。​Blend機能は、2つの異なる動画をシームレスに結合し、新しい映像を生成します。​

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詳しい使い方についてはこちらの記事をご覧ください!

https://note.com/aicu/n/na0b6a2eabc4a

これらの機能を活用することで、Soraは映像制作のプロセスを大幅に効率化し、クリエイターの創造性を最大限に引き出します。

また、日本語にも対応しているので翻訳する手間が省けてとても便利です!他の生成系ツールとはまた違う、新しい視点が得られました。


映像なんとか完成!

完成した映像はこちら!

 


発表タイム & 他チーム作品

発表タイムでは他のチームの映像も上映されましたが、どれもジャンルがバラバラで本当に面白かったです!印象に残った作品をいくつか紹介・・・

ビジュアルが美しい感動系の作品:チーム「Tm2s」

 

AIならではの表現:チーム「Orange You Glad」

 

コメディ×ピクセルアート:チーム「Mutant Middle Age」

 

メタ視点で「俳句とは何か?」を問う哲学系も:チーム「Pink」

 

その他の作品のPlaylist https://j.aicu.ai/SoraJamP1

 

Soraの表現力の広さと、参加者の想像力の深さが爆発してました。


総合最優秀賞は…

チーム「Tm2s」!!!
侘び寂びを表現したという圧倒的に美しいビジュアルと、1分40秒という長尺で見事優勝を勝ち取られました!

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学びと気づき

「俳句×映像」表現の面白さや難しさ

映像を“撮る”のではなく、“生成する”時代。
でもやはり、そこに込める想いやコンセプトは人間の想像力の仕事なんだと再認識しました。

また、短い映像でも「構成・視点・余白」が大事で、それをAIと一緒に作っていく面白さがありました。

チーム制作で得た視点

2時間で完成させるのは非常に難しい!
反省点が多いです…

“フリーランスや個人制作中心の自分だからこそ見えたチーム課題”にも出会えました。
2時間という短時間だったからこそ、「どう時間配分するか」「進捗共有をいつするか」が重要だと痛感。

参加してよかった!!

おまけ


豪華なご飯!お肉寿司と生ハムメロンが最高でした

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最近のAI系のお仕事紹介

・先日、AIアーティストとしてTBSの新番組『MUGEN LOOP』のOP映像のAI素材制作を担当しました!

 

・フルAI生成で【Yogibo presents 超RIZIN.3】の選手入場映像を制作しました!

 

今後やってみたいこと

今回は俳句というテーマでAI動画を生成しました。
俳句や詩のような「余白のある言葉」とAI映像は、実はすごく相性がいいかもしれません。

SoraJam Tokyoは、技術よりも“遊び心”と“発想力”で勝負できる場でした。
AIを使った映像制作に興味がある方、まずはぜひ触ってみてください!
きっとあなたの中の「映像の概念」がガラッと変わるはずです。

https://note.com/aicu/n/n9e5a91dec6a9

 

Originally published at https://note.com on Mar 31, 2025.

AICU Japan

AICU Inc. AIDX Lab - Koto

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