東工大からアメリカで博士獲る!しかもAITuberと画像生成AIで!「つくる人をつくる」AICUならではの未来を予感させるクリエイター交流会

東工大からアメリカで博士獲る!しかもAITuberと画像生成AIで!「つくる人をつくる」AICUならではの未来を予感させるクリエイター交流会

2024年1月18日、全国の受験生の運命を分ける大学入試共通テストが開催されているその同日に、東京科学大学(旧東工大)田町キャンパス「INDEST」にて、生成AIクリエイターの未来を予感させるイベントが開催されました。以下、速報でダイジェストレポートをお送りします。

https://note.com/aicu/n/n4f9072188d1a

AICU Creators Talk 4 レポート:東工大からアメリカで博士を獲りながら「AIしずく」を生み出した青年が、母校で語る、AITuberとインタラクティブ技術の未来。

 

2025年1月18日(土)、東京科学大学 田町キャンパス INDESTにて、「AICU Creators Talk 4 東工大からアメリカで博士獲る!AITuber x インタラクティブ技術の未来を共有します」が開催されました。本イベントは、AITuberやインタラクティブ技術に関心のある方々を対象に、最先端で活躍するゲストの知見を共有し、参加者同士のネットワーキングを深めるイベントとして開催されたものです。AICU Creators Talk (ACT)は今回で4回目を迎えました。
■過去のAICUイベントはこちら

https://techplay.jp/community/AICU

今回のゲストは、AITuberブームの火付け役でもある『しずく』の開発や、100FPS超えの超高速画像生成「Stream Diffusion」の開発で知られ、米国UCバークレーで博士号を取得したあき先生(Kodaira Akio)氏。一時帰国の貴重な機会を捉え、出身校である東工大(現 東京科学大学)での開催となりました。会場には、AITuberやAI技術に関心を持つ学生や社会人など、濃密なメンバーが参加し、閉館時間直前まで熱気に包まれた時間を過ごしました。

 
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17:00 オープニング:AICU Japan代表 しらいはかせより挨拶

AICU Japan & AICU Inc.代表のしらいはかせより、AICUの掲げるビジョン「つくる人をつくる」「わかるAIを届ける」「人がつなぐAI」「AI創造主が集うユニオン」と、AICUの活動について説明がありました。

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17:10 あき先生講演:東工大からアメリカで博士を獲るまで、そしてこれから

あき先生からは、東工大での学生時代から、UCバークレーでの博士課程、そしてAITuber『しずく』や「Stream Diffusion」の開発に至るまでの道のりが語られました。

  • 東工大時代: 機械系を専攻し、船井情報科学振興財団に採択されるなど、学部1年生時代から「海外に行く」という強い意志を持った学生であったことが伺えました。

  • UCバークレーでの挑戦: 順風満帆というわけではなく、当初は挫折もあったそうです……その挫折が「AIしずく」の開発の契機にもなります。

  • AITuber『しずく』誕生秘話: 2023年、まだAITuberという言葉が一般的ではなかった頃に、あき先生は『しずく』を誕生させました。その開発秘話や、当時の苦労話は、参加者の興味を強く惹きつけました。

    https://www.youtube.com/@aivtuber_shizuku

  • 「Stream Diffusion」開発: あき先生は超高速画像生成技術「Stream Diffusion」を開発しました。この技術は、従来の技術をはるかに凌ぐ、100FPSを超えるリアルタイム画像生成を可能にしたもので、GitHubで公開したソースコードはそろそろ10,000スター(注・お気に入りに登録されると付与される★の数)。さらに世界中のユーザーコミュニティによる印象的なデモが多数紹介されました。

 
  • Meta AIでのインターンと今後の発表: まだ未発表の案件もあり、すべてを語れるわけではないのですが、世界中から注目を集める、I分野の最難関国際学会での発表に、大きな期待が寄せられます。

  • 弟さんはNYUで音楽の研究: あき先生の弟さんは、ニューヨーク大学で音楽の研究をしているとのこと。YouTubeでの配信なども家族の応援があってのもの。兄弟揃って、最先端の研究分野で活躍されていることに、会場からは驚きの声が上がりました。

 
 

17:50 対談:AITuberの可能性とインタラクティブ技術の未来&海外進学なんでも相談会

あき先生としらいはかせによる対談では、AITuberの可能性とインタラクティブ技術の未来について、熱い議論が交わされました。

  • 日本のAI研究の現状と課題: 日本のAI研究の強みや弱み、西海岸から見た日本の状況、今後の課題について、意見が交わされました。「本当に真面目で良いことなんだけど、真面目で4段階ぐらい遅れる」。

  • AI技術の倫理的な問題: AI技術の発展に伴う、倫理的な問題や社会的影響について、議論が交わされました。しらいはかせの国際会議での査読者としての「Danbooruを使った研究をどう扱うか」といった経験など。そして、メタヒューマンの人格、人権、作った人の権利、予算、公開権利…そして、クローンとAIの違い。

  • AITuberとIPの違い:既存のキャラクターIPの設計、「それを壊さない」という既存のビジネスや既存IPと、AIキャラクターによる「動的ペルソナ」、エクスペリエンスとしての違い。

  • 「不可能を可能にすることだけをやる」:日本の状況を振り返りつつ、西海岸のこの分野が常識としていること、博士が今後挑むべきこと、その中で「impossibleなものをpossibleにする」。

  • 次世代のクリエイターへのメッセージ: 最後に、あき先生から、次世代のクリエイターへのメッセージが送られました。「失敗を恐れずに挑戦すること」「常に学び続けること」の大切さが強調されました。

18:50 ライトニングトーク&交流会:参加者全員が主役!

最後に、参加者全員によるライトニングトークと交流会が行われました。

  • ほぼ全員LT: 参加者のほとんどが、自身の活動や研究内容、AITuberへの思いや成果、技術などを発表し、会場は大いに盛り上がりました。

  • 熱気溢れる交流会: 発表後も、参加者同士の交流は続き、新たな繋がりやコラボレーションが生まれる予感に満ちた時間となりました。あき先生が本当にAIしずくによって、そしてAIしずくを大切に考えていることで人生を豊かのものにしていることが感じれました。さらに参加者どうしの交流もしっかりと行えて「参加者全員が前のめりで、本当に楽しかった!」という声が、多くの参加者から聞かれました。

さくらインターネット 角さん

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ManmaruAI よしかいさん

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000149940.html

 

「デカコーン」になる宣言!

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そしてUnityから直接起動する最新の「AIまめひなた」デモを披露

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その他、オフラインでしか味わえない、最新・最先端・まだまだ秘密の日本AIクリエイターたちの最新の活動をあき先生に紹介する形でライトニングトークが実施されました。これは尊い!

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まとめ:未来への期待が膨らむ、刺激的なイベント

「AICU Creators Talk 4」は、AITuberとインタラクティブ技術の未来を垣間見ることができる、非常に刺激的なイベントでした。あき先生の経験談や、参加者同士の熱意に触れ、多くの参加者が未来への希望を抱いたことでしょう。特に、あき先生の「西海岸では不可能なことしかやらない」という言葉が印象的でした。

 

今回参加できなかった人も、「Stream Diffusion」や「しずく」の今後の展開、そしてAICUの活動から目が離せません。このイベントをきっかけに、日本のAITuberやインタラクティブ技術がさらに発展していくことを確信しています。次も絶対に参加したい、素晴らしいイベントでした!

次回のAICUクリエイタートーク(ACT5)は2月8日(土)、内容は「生成AI時代のプログラミング最先端(仮)」と題して「GASSISTANT」開発者の横田さんと、「Pyxel」開発者の北尾さんをお招きしてワークショップを開催いたします。

https://note.com/aicu/n/ne310d60647ae

https://note.com/o_ob/n/n147ed6a65aa6

大人気、予約必須のイベントになる見込みですので、TechplayやX@AICUaiのフォローはお忘れなく!

https://techplay.jp/community/AICU

Originally published at https://note.com on Jan 18, 2025.

AICU Japan

AICU Inc. AIDX Lab - Koto

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