2025年7月17日にOpenAIからリリースされた「ChatGPT Agent」は実際にコンピューターのデスクトップをChatGPTが操作しながら命令したタスクに取り組むモードです。様々な使い道がありえるこのエージェントモードですが、まだまだ時間もかかるので、具体的な価値ある使い道がわかりづらい機能でもあります。現時点で、いったい何が一番価値がありそうなのでしょうか、実際にタスクを与えて調査・実験してみました。
[公式]ChatGPT エージェントが登場:研究とアクションをつなぐ新たな架け橋(OpenAI/2025年7月17日)
https://openai.com/ja-JP/index/introducing-chatgpt-agent/
いくつか例が示されているのですが、今回はこの動画にあるエージェントモードにスライドを作らせてみる実験をしました。
https://openai.com/ja-JP/index/introducing-chatgpt-agent/?video=1101942186
実験1:会社紹介をするスライドをPowerPointで作ってもらう
まずは提供したプロンプトは「AICUの会社紹介をするスライドをPowerPointで作って」という1行のみです。30分ほどの時間をかけてWebサイトを中心に調査する様がいじらしいです。最終的に8枚構成のスライドになりました。なおエージェントに依頼した後、観ている必要はないらしく、ブラウザやPCを閉じてもタスクを実行し続けるようです。









公式WebサイトのURLも渡していませんが、AICU本社の英語サイトを中心に分析してpptxファイルを生成してくれました。
他のサービスに比べて、日本語の再現性や、出来上がったファイルの編集生なども非常に高いです。こちらにアップロードしておきますのでどうぞご覧ください。
https://note.com/api/v2/attachments/download/0ccb9d08b467af0b528ae448d1f7860c
改善してほしい点
とはいえ、細かいチューニングはまだ必要です。
例えば、AICUの主要なプロダクトである
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『ComfyUIマスターガイド』
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共有ComfyUI(クラウド環境)
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2,000人を超える生成AIクリエイターコミュニティ
といった要素はスライド内での表現が弱く、生成された情報は若干古いWebページに依存している印象もありました。今後はより精密な情報指定や、参考URLの明示が効果的でしょう。
ここまでの実験結果:会社紹介のたたき台としては十分アリ!
ChatGPT Agentは、あらかじめ構成を設計しなくても、“プロンプト一発”で資料作成がスタートできる時代の到来を実感させてくれます。
今回の実験結果は、今後の営業資料や社内プレゼンの自動化にも活かせそうです。ただし、出来上がったスライドに対して、追加のプロンプトで目に見えて改善できたか?というと、あまり効率は良くありませんでした。内容的にはほとんど変化しません。PowerPointを使って修正作業をした方が速そうです。つまり「誰が最初の案をつくるか」問題に悩むシチュエーションで、Agentの導入をおすすめしたいところです。
実験2: 「今月の注目記事まとめ」を作ってもらう
実験一を応用して、今度はAICU mediaのnote記事から「今月の注目記事まとめ」をつくってもらいます。
note.com/aicu の 2025年7月の注目記事を紹介するPowerPointスライドを作って
20分ほどかかりましたが、フォーマットとしてはまずまずです。










2つの実験に共通することですが、社外に活動を発信し続けるのは大事ですね!
Originally published at note.com/aicu on July 31, 2025.
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