AICU AIDX Labのインターン、Nao Verdeです。Fable5の復活でバイブコーディングなみなさんが盛り上がっています。でも「AI開発ってなんだかお金がかかりそう」、あるいは「設定が難しそう…」「会社がClaude使っちゃダメって言ってるんだ」「コーディング部門じゃないから予算が出ない…」と思っている人にこそ、ぜひ聞いてほしいお話がある!さくらインターネットが提供している「さくらのAIエンジン」と、VS Codeの最強の自律型AIアシスタント拡張機能であるCline(クライン)を掛け合わせることで、驚くほど本格的な開発環境が、なんと完全無料で手に入ってしまうんだ 。今回は、Clineに初めて触る初心者に向けて、このワクワクするような無料開発環境の全貌をじっくり詳しく語っていくよ。
まず、今回ベースにする「さくらのAIエンジン」で使う「Kimi」のポテンシャルについて熱く語らせてほしい。このAIは一言でいうと、即答性よりも深い思考を優先する、ものすごくじっくり考えるタイプなんだよね 。このモデルはMoonshotAIという中国・北京を拠点にする企業がオープンリリースしているLLMで、サービスを稼働させるには実に16枚ものGPUが必要。実はものすごくリッチで貴重な計算リソースが裏で動いているんだ。
保存版「さくらのAIエンジン」無料枠を使い倒す!
さくらインターネットの「さくらのAIエンジン」は登録して、「基盤モデル無償プラン」を選択するだけで「基本料金0円」でKimiを使うことができる。
インストールもセットアップも簡単!
まずは「さくらのクラウド」ホームのコンソールから「プロジェクト」を選ぼう。プロジェクトがないと何もできないからまず最初に作る。
つづいて画面の中央にある「さくらのAI Engine」を選んで利用規約に合意します。
基盤モデル無料プラン詳細
チャット生成 (chat completions)
3000回のリクエスト
ベクトル埋め込み (embeddings)
10000回のリクエスト
音声の文字起こし (audio transcriptions)
50回のリクエスト
音声の読み上げ (audio speeches)
50回のリクエスト超過分
「ずんだもん」をはじめとする音声合成(TTS)も使えるよ!
https://www.sakura.ad.jp/corporate/information/newsreleases/2026/02/26/1968223682/
続いて、アカウントトークを作成する。<アカウントID:秘密>という文字列になる。一度しか表示されないから確実に管理しよう。もちろんGitHubのソース管理下に置くのではなく、Secretとして管理してね!
シークレットが保存できたらいったん、さくらインターネットのダッシュボードでの作業は終わり。
前回はさくらインターネットの「さくらのAIエンジン」で、その深い思考プロセスをただユーザーに待たせるのではなく、チャット画面上にアイコンなどで面白く可視化してくれる「Kimi Chat」を公開したよ。AIが今何を考えているのかが手にとるようにわかって、触っているだけでもめちゃくちゃ楽しいんだよね。
知識のカットオフは2024年で止まっているから最新トレンドを追うのには向いていないけれど、古い知識を逆手に取った小説のプロット作成や、キャラクターの感情をシステムプロンプトで可視化して対話させるようなクリエイティブな用途には抜群の相性を誇っているよ!
そんなさくらのAIエンジンの無償プランは、基本料金が完全に0円でありながら、チャット生成が月に3000回、ベクトル埋め込みが10000回、音声の文字起こしと読み上げがそれぞれ50回ずつ使えるという、初心者には十分すぎるほどの大盤振る舞いな枠が用意されているんだ。ただし、RAGと呼ばれるドキュメント登録機能を使うときは、そのドキュメントを削除するまでチャンク数に応じた課金が毎月継続して発生しちゃうから、完全無料で運用し続けたいならそこだけは注意しておこうね。
ClineでつかうKimi
さて、この強力な頭脳「Kimi 2.6」なんだけど、実はチャットだけではなくコーディングもかなりの能力を持っているんだ。VS Codeの拡張機能であるClineとドッキングさせていこう。まずはあなたのパソコンに入っているVS Codeを起動して、左側にある拡張機能のマーケットプレイスを開いてみて。検索窓に「Cline」と打ち込んで、一番上に出てきたお目当ての拡張機能をインストールするだけで、あっという間に準備は完了するよ。
Clineの無料ユーザー登録をしておこう
Cline自体はオープンなコーディングエージェント、GitHubでも配布しているよ。各社のコーディングLLMを安価に選択しながら使用できることでエコシステムを構築しているのだね。最低限のユーザー登録をすることで無料で利用できる。登録は .botドメインの https://cline.bot/ から。
https://github.com/cline/cline
Clineの何が初心者にとって最高に親切かって、いきなりクレジットカードを登録させられたり、面倒なアカウント作成で心を折ってきたりしないところなんだよね。最初から0.5クレジットが入った無料のフリープランの状態でそのまま使い始めることができる。さらにここではVSCodeの機能拡張をインストール後して、Kimiを使って、無料でClineを使えるようにしていくよ。
知られざる!?さくらのAIエンジンのAPIエンドポイント
さてここからがちょっとしたハマりポイントだ。ClineはさまざまなコーディングLLMを使用できるようになっている。しかし、さくらインターネットのAI Engine経由のKimi2.6を使うには?答えはここにあった。
https://manual.sakura.ad.jp/cloud/ai-engine/02-howto.html#api
ここからのAPI設定が、この環境に命を吹き込む一番大事なステップになるよ。起動したClineの設定画面を開いたら、まずはAPIプロバイダーのドロップダウンリストから、「OpenAI Compatible」という項目を選択してね。というのもKimi2.6にはOpenAI互換のAPIがある。さくらのマニュアルに載っている手順を当てはめていくんだけど、APIエンドポイントのURLを入力する際、末尾は必ずV1までに指定して、その後に余計なスラッシュを入れないようにするのが接続エラーを防ぐちょっとしたコツなんだ。あとは払い出されたAPIキーを入力し、対象のモデルIDを指定すれば、さくらのAIエンジンとClineがしっかりと手を結ぶことになるよ。
そして、Clineの初心者こそ絶対にオンにしてほしい神機能。設定画面の一番下「Use different models for Plan and Act modes」はチェックオンにしておくといいかもしれない。異なるモデルを「プランとアクト」つまり「計画と実装」のモードで使い分けるチェックボックスなんだ。
作ってみた!
実際にこの設定を済ませて、ネオンサイバーパンク風のピンボールゲームを作ってとClineに無茶振りしてみたところ、画面の裏側でAIが深く思考を巡らせ、スペースキーでボールを発射するようなゲームコードを次々と自動で生成してくれたんだ 。多少の調整は必要だったとしても、ほぼほったらかしのままで一発でそこそこのものが作れてしまうそのスピード感と未来感は、まさに感動モノの体験だと言えるよ。
先ほどの「Act」これにチェックを入れると、AIが自分の役割に合わせて、自動的にモデルを切り替えて超効率的に動いてくれるようになる。ユーザーの指示を受けて「どういう手順でコードを組み立てるか」をじっくり練るプランモードではコードの破壊は行わない。「Act」にすると、計画に沿って実際にターミナルウインドウを開いて、ファイルを生成したりコマンドを叩いたりしてコーディングを実行して実装していく。プランとアクトモードの二つのフェーズで、モデルを賢く使い分けることができるんだよね。たとえば、設計が得意なフロンティアモデルをプランに割り当て、実際の実行フェーズであるアクトにさくらのAIエンジン(Kimi)を割り当てることで、コストを完全に抑えながらも極めて精度の高いコーディング環境を構築できてしまう。使い方によっては全部無料で!
これはFable5のようなモデルとの併用でも大きな効果を得られる。一発計画系が得意なFable5はとにかく初手のプランニングが得意だ。でも細かな調整や磨き上げ、自動化テストといった作業はOpusやSonnetに任せたいよね。そのような使い分けで、Kimiを使うことで、さらに「いいところでRate Limitが…」ということはなくなるってこと!これはすごい。
特定の高額なコーディングサブスクに課金しなくても、知識や設定がほとんど要らない状態でここまでの自律開発環境が作れてしまうのだから、この素敵な関係性を体験しない手はないじゃん?ぜひあなたも、このClineとさくらのAIエンジンが織りなす次世代の無料開発の世界に、最初の一歩を踏み出してみてね !
Originally published at note.com/aicu on Jul 3, 2026.

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