こんにちは、AICUコラボクリエーターのないとっちです。
先日の、待望の「ComfyUI紫本」の発売記念として開催された「ComfyUIマスターガイド公式勉強会」に参加しました。ComfyUIを学べる絶好の機会に胸を躍らせていたのですが...まさかの開始早々、自分自身のMac環境で「ComfyUI Desktopが立ち上がらない」というトラブルに見舞われました。ちょっとした方法でComfyUI Desktopの起動問題を解決できるようになったので共有したいと思います。
https://corp.aicu.ai/ja/comfyui-guide-20250513「あれ?なんで起動しないんだ?」
おそらく同じような経験をされた方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、この厄介な起動問題の解決方法について詳しくご紹介たいと思います。特にMacユーザーで同じトラブルで困っている方の参考になれば幸いです。
ComfyUI紫本推奨の3つの環境説明
まず勉強会ではComfyUI環境の準備について3つの方法の説明がありました。

最終的な選択肢として
①AICU開発の共有ComfyUI
②Google Colab経由
③Comfy OrgのDesktopアプリ
の3種類の説明がありました。①と②は既に使っているので、③ComfyUI DesktopをMac Book air (M2)で立ち上げてみます。まずはComfy Orgのホームページにアクセスします。
https://www.comfy.org/
ここからDownloadをクリックするとWindowsかMacかを選択します。僕はMacユーザーなので、Macを選択します。Macは基本Apple Siliconしか使えないようです。僕のMacはM2 Macbook Airでメモリが28MBです。

実際のインストールで起きたトラブル
まずダウンロードして、クリックして進めるとこんな画面になります。

「メンテナンス」ステータス:エラー、pythonパッケージをインストールしてください。Pythonは入っているのに、Installしろと言われます。言われるようにInstallをクリックしてもエラーになって一向に立ち上がりません。

Pythonを再インストールしたり、Homebrewを消去して再インストールしてみたりしましたが一向に解消しません。
半ば諦めモードでしたが、[コンソールログ]ボタンがあることに気づき、ここをクリックすると下記のメッセージ。
英語は分かるけど、プログラミングは何度も挫折しているので、何が書いてあるかさっぱり分からず、どうしようかなと考えこんでしまいました。
Claude 4 sonnet登場
しかし、ちょっと待てよ!最近のLLMはかなりプログラミング能力が高くなっているというのを思い出し、特にSNSではClaudeのプログラミング能力が凄いと言われていいることを思い出しました。
ということで、Claude 4 sonnet を使って解決してみることにしました。
下記のClaudeとのやりとりを書いていきます。
先ずはClaudeにコンソールログの画像をアップして、「M2 Macbook Airを使っています、添付のComfyUI Desktopのエラー修正方法を教えて。」と投げてみます。するとClaude 4はサッとこんな回答をくれました。


[最初の回答]
このエラーは「Current directory does not exist」というメッセージが出ており、ComfyUI Desktopが参照しようとしているディレクトリが存在しないことが原因です。
以下の手順で修正できます:
1.作業ディレクトリの確認と作成
# 現在のディレクトリを確認
pwd
# ComfyUIのディレクトリに移動
cd /Applications/ComfyUI.app/Contents/Resources/uv/macos/uv
# もしディレクトリが存在しない場合は作成
mkdir -p /Applications/ComfyUI.app/Contents/Resources/uv/macos/uv
2. 仮想環境の再作成
# 既存の仮想環境を削除(もしあれば)
rm -rf venv
# 新しい仮想環境を作成
/Applications/ComfyUI.app/Contents/Resources/uv/macos/uv venv --python 3.12 --python-preference only-managed
3. PyTorchの再インストール
# 仮想環境をアクティベート
source venv/bin/activate
# PyTorchをM2 Mac用にインストール
pip install torch torchvision torchaudio
4. ComfyUI Desktopの再起動
・ComfyUI Desktopを完全に終了
・アプリケーションを再起動
ここでもまだエラーが発生して立ち上がりませんでした。再度ターミナルに出たエラーログをコピペして、もう一度Claudeに投げてみます。
こんな聞き方です
「ComfyUI DesktopのM2 Macbook Airへのインストールエラーはどうやって修正するか教えて ''' トラブルシューティングコマンドを実行すると、出力はここに表示されます。
/Applications/ComfyUI.app/Contents/Resources/uv/macos/uv "venv" "--python" "3.12" "--python-preference" "only-managed" echo "-end-1749129770848:$?" MacBook-Air% /Applications/ComfyUI.app/Contents/Resources/uv/macos/uv "venv" "-- python" "3.12" "--python-preference" "only-managed" Current directory does not exist MacBook-Air% echo "-end-1749129770848:$?" _-end-1749129770848:1
さてClaudeの回答はこんな感じです。
このエラーは、ComfyUI Desktopが存在しないディレクトリで実行されようとしているために発生しています。以下の手順で修正できます:
ホームディレクトリに移動してから実行
# ホームディレクトリに移動
cd ~
# ComfyUI用のディレクトリを作成
mkdir -p ComfyUI
# 作成したディレクトリに移動
cd ComfyUI
# 仮想環境を作成
/Applications/ComfyUI.app/Contents/Resources/uv/macos/uv venv --python 3.12 --python-preference only-managed
ComfyUI Desktopの完全な再インストール
# ComfyUI Desktopを完全に削除
rm -rf /Applications/ComfyUI.app
rm -rf ~/Library/Application\ Support/ComfyUI
rm -rf ~/Library/Preferences/com.comfy.ComfyUI.plist
rm -rf ~/Library/Caches/com.comfy.ComfyUI
# 再ダウンロードしてインストール
権限の修正
# ComfyUI.appの権限を修正
sudo chown -R $(whoami):staff /Applications/ComfyUI.app
sudo chmod -R 755 /Applications/ComfyUI.app
Rosetta 2の確認(M2 Mac用)
# Rosetta 2がインストールされているか確認
/usr/bin/pgrep -q oahd && echo "Rosetta 2 is installed" || echo "Rosetta 2 is not installed"
# Rosetta 2をインストール(必要な場合)
sudo softwareupdate --install-rosetta --agree-to-license
ComfyUI Desktopの最新版を公式サイトからダウンロードし、M2 Mac対応版(Apple Silicon)を選択してください。
これらの手順を順番に試してください。特に手順1と2が最も効果的です。
ここまで実施してComfyUI Desktop版が見事、動くようになりました!これで「共有ComfyUI」「Google Colab」「ComfUI Desktop」の3個が使えるようになったので、これからはComfyUI使って静止画も動画もバンバン生成できますね。
しかし、プログラミングがたいして出来なくても色々な可能性が見えた感じがします。ひょっとして、ComfyUIのオリジナルノードも作れるかもしれないと思ったりしています。
ないとっち 2025/6/8
AICU編集部より
ないとっちさん、ご寄稿ありがとうございます!
Rosetta 2のインストール、venv、権限設定、再インストールはなかなか難しいポイントでしたね。
手元のClaudeアプリでもいただいた画像で実験してみました。
このエラーは、ComfyUIのPython仮想環境でpip installコマンドを実行しようとした際に、指定されたディレクトリが存在しないために発生しています。以下の手順でエラーを修正できます:
1. 現在のディレクトリを確認
pwd
2. ComfyUIのインストールディレクトリに移動
cd /Applications/ComfyUI.app/Contents/Resources/
3. 仮想環境を手動で作成
python3 -m venv venv
4. 仮想環境をアクティベート
source venv/bin/activate
5. pipを最新版にアップデート
pip install --upgrade pip
6. 必要なパッケージをインストール
pip install torch torchvision torchaudio
代替解決方法
上記でも解決しない場合は、ComfyUIを完全に再インストールすることをお勧めします:ComfyUI.appを削除
公式サイトから最新版をダウンロード
再インストール
M2 Mac固有の注意点
M2 MacではApple Silicon用のPyTorchを使用することが推奨されます。インストール時に以下のコマンドを使用してください:
pip install torch torchvision torchaudio --index-url https://download.pytorch.org/whl/cpu
これらの手順で問題が解決するはずです。それでも問題が続く場合は、ComfyUIの公式ドキュメントやGitHubのissuesを確認することをお勧めします。
なお同様の手順はChatGPTでも行えます
ChatGPTアプリで「質問してみましょう」の下にある「+」を使って

「スクリーンショットを撮る」

これで、対象となっているウインドウを選べば渡せます。
例えば、ComfyUI起動直後のエラーについて質問してみます
「何が起きているか説明して」
こんな回答が返ってきます。
このスクリーンショットは [ComfyUI] のワークフローとターミナルログの表示です。以下に問題の要点と説明をまとめます。
⸻
🔍 問題の概要
❗エラーメッセージ(下部ターミナル)
以下の2つのエラーが出ています:
⸻
① Error fetching Ollama models
HTTPConnectionPool(host='localhost', port=11434): Max retries exceeded
• Ollama(ローカルLLM)のモデルを取得しようとしましたが、localhost:11434 に接続できず失敗。
• 原因:
• Ollamaが起動していない
• ポート番号11434でリッスンしていない
• 外部接続を期待していたがローカルにサーバーが存在しない
⸻
② Error fetching OpenAI models: 401 Unauthorized
Incorrect API key provided
• OpenAI APIキーが無効、または未設定。
• Incorrect API key provided: your_openai_**** とあるため、デフォルトプレースホルダーが使われている可能性が高い。
⸻
🔧 対処方法
1. Ollamaエラー対応
• ComfyUIがOllama(ローカルLLM)を参照しようとしているが、サーバーが起動していない。
• 解決策:
• Ollamaを起動する(ollama serve)
• あるいは、ComfyUIのオプションでOllama使用を無効にする(不要なら)
2. OpenAIエラー対応
• APIキーが未設定か間違っている。
• 解決策:
• ComfyUI/custom_nodes/ComfyUI-Manager/config.json 等で正しい OPENAI_API_KEY を設定
• または environment variable 経由でセット(例:.bashrc, .zshrc に export OPENAI_API_KEY=sk-xxx)
3. ワークフロー実行自体に支障は?
• LoRAやCheckpointはローカルで読み込まれており、OpenAI/Ollamaがなくても画像生成は可能です。
• ただし、もしプロンプトの補完や画像説明生成などで外部LLMを使うノードが追加されると失敗する可能性あり。
✅ 結論
• ComfyUI自体は正常に動作していますが、OllamaとOpenAI APIのエラーがターミナルに表示されている状態。
• これらの外部APIはこのワークフローには必須ではないため、無視しても生成は可能です(今の構成では)。
• ただし、今後使う可能性があるなら、Ollama起動・OpenAIキー設定を行っておくと安心です。
必要であれば .env や設定ファイルの書き方も案内できます。
Claudeや他のLLMアプリでも使えるテクニックなので覚えておくといいですね
ないとっちさんにはご寄稿の謝礼としてAmazonギフト券とAICUポイントが贈られます。みなさんもAICUライターに挑戦してみませんか?
https://corp.aicu.ai/ja/aicu-media-20250616
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この記事の続きはこちらから https://note.com/aicu/n/nfacdba39d718
Originally published at note.com/aicu on July 3, 2025.
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