AICUコラボクリエイターの藤吉香帆です。クリエイティブAIをお使いの方は自分のキャラクターを作りたい!と思っている方も多いのではないでしょうか?
技術書典で人気だった「クリエイティブAIでキャラクターコンテンツを作る本」
現在はAICUのストアでも販売しているこちらの書籍で、キャラクターの見た目の練り方やこだわりかた、キャラクターコンテンツを展開するためのイラスト生成の考え方についてお伝えしています。
Nano Banana Proが出てきてから、一貫性のあるイラストの展開がとっても簡単になりました。では、一貫性を保つ際の「一貫性」の作り方、皆さん知っていますか?キャラクターデザインは初期設計が命です。
こちらのnoteでは
✅クリエイティブAIでキャラクターデザインをする方法
✅作ったデザインでキャラクターコンテンツを展開する方法
をスマホだけでもできる内容と、ComfyUIのNano Banana Proを用いたさらなる発展的なやり方をストリーマー「ぱふす。」の事例を用いて、お伝えしていきます。
こちらもよろしく!
https://note.com/iamkaho/n/n8949c78fcf91
この記事の著者について 著:藤吉香帆
-
セツナクリエイション合同会社 共同代表
-
デジタルハリウッド大学 非常勤講師
-
ビデオグラファー / クリエイティブディレクター
クライアントワークの現場で培った「手段を選ばない課題解決力」と、映像作家としての表現力を融合。本記事では、プロの教育現場や実際の企業案件で使用している「実戦配備済み」のノウハウを惜しみなく提供します。
キャラクターデザインを模索する
niji・journeyスマホ版の使い方
niji journeyはdiscord版とスマホアプリ版があります。
他にもmid journeyで-- niji5などと指定するとモデルの使用が可能ですが
今回は一番簡単なスマホアプリ版での生成方法を解説します!
基本的にはここに命令(プロンプト)を入力することでイラストを作ります。
パレットのアイコンを押すと様々なスタイルを選択することができます。
今回はキャラクターデザインの模索に使うのでどれでも好きなものを選んでいただいて構いません。
にじジャーニー V5はいろいろなスタイルを選ぶことができるので模索するには便利です!
スマホ版でのサイズ変更は定規のマークから行います。キャラクターデザインにおいては縦型の比率が一番出しやすいので2:3を選んで生成してみましょう!縦型写真くらいの比率なので、特に指定をしない場合、バストアップの画角でイラストが生成されることが多いです。
壁打ちのためのプロンプトと生成方法
ここからは私が #50DAYSママ活という企画で行ったキャラの練り方を皆さんに紹介していきます。
50DAYSママ活とは
ストリーマーの ぱふす。が自分で自分を見つけるための生成AIプロジェクト
1日1枚の画像を生成し続ける50日間で自分のママになるための活動で
niji journeyを使用した画像生成と画像の評価で自分らしい姿を発掘
東京AI祭2024で発表しました。
※Vtuber文化において絵師をママと呼ぶ文化から命名
事前に用意してあった設定を忘れずに、少しずつ生成を進めていきます。
キャラクターデザインにおいて重要なのは、何を変えると、どう印象が変わるのかを考えることです。niji journeyでは日本語も英語も入力が可能なのでまずは生成をしてみます。
DAY1のプロンプト
A red hair Girl at a gaming room
日本語と英語でどちらが理想に近づくのかを考えながら、元気が足りないので元気を足してみたり
DAY12のプロンプト
赤いボブヘアの女の子, Vtuber, 設定資料,ストリートファッション, 笑顔, 元気
さまざまな手段を試しつつ、残したい要素はそのまま残すというのを
繰り返し行うことで、理想の姿に必要な要素を洗い出していきます。
そして出来上がったものを並べて比べていきます。
ならべてくらべて評価をする
50日間作り続けたイラストを、仕上がり・ぱふす度(自分らしさ)の点で評価していきます。
全ての画像を細かく見たい方はこちらのnoteもご参考ください。
https://note.com/iamkaho/n/n80f15b4d67dc
実際にこちらのプロジェクトでは、最終日の仕上がりがとても良かったので、メインビジュアルとしての採用を決定!
でも実はこのビジュアルと同時に生成された他のイラストは、全然満足のいかないものでした。
とはいえプロンプトを練る作業はこの後でOK!キャラクターの方向性が決まれば今後のコンテンツ展開が安定してきます。
仕上がったイラストからキャラクターデザインを構成する
じぶんらしさを探すプロジェクトなので、ここからさらにキャラクターデザインとして必須要素を洗い出していきます。
最初にぱふす度が「★★★」だったイラストの要素としては
・毛先は少し遊んでいるボブヘア
・赤っぽい髪とピンクの目(初期設定)
・ストリートファッション
→背景など含めて、都会に自然に居るちょっとクリエイティブな感じ
ぱふす度「★★★」に加えて
クオリティ「★★★」でもあるイラストたちも同じ要素のものが多く
基本設定としてはぴったりだと言えると判断
キャラクターデザインのベースとして設定することに決定!
完成したキャラクターデザインの活かし方
コンテンツ展開を進めるにはコツが必要ですが、まずは完成した静止画を活かして、キャラクターとしてのブランディングをしていきます。
ぱふす。はストリーマーなので、仕上がったキービジュアルで、プロフィールのメイン画像などを統一しました。
実際に主催したイベントのビジュアルは、そのままの画像を使用して制作しました。
niji・journey V6を使ってコンテンツ展開をする方法
キャラクターのデザインが固まったら、今度はデザインを活かして別のイラストを作ることでたくさんの展開が見込めます。
同じキャラクターのトーンが違うイラストを用いることで、配信の告知の制作などに活用していくことができます。
この際に、キャラクターデザインを練るのに使用したniji・joureneyを使って作ることが可能なので、その方法について解説します。
キャラクターリファレンス機能を使用する
キャラクターリファレンス機能は画像をキャラクターデザインとして参照
して似たような画像を生成することができる機能です。
この機能をうまく活用することにより、RoLAを作らずにスマホのみでも
一貫性のあるキャラクターイラストを生成することが可能になります。
手始めに #50DAYSママ活 で作成したイラストと少量のプロンプトで
画像の生成に取り組んでみた結果の画像をご覧ください。
niji journeyのスマホ版でキャラクターリファレンス機能を使用するには、niji journey v6を使う必要があります。
プロンプト入力枠の下にあるパレットを選択して
にじジャーニーV6を選択すると、デフォルトとRAWが選べるので、
どちらかを選択します。RAWのほうが細かく設定できますが、自動補正があまり適応されなくなるため、高度なプロンプトを使用しない場合は、デフォルトでの使用で良いと思います。
キャラクター参照から、参照したい画像を選択します。
この時に、前の工程で作った画像を選択して入れてあげることで、同じキャラクターのイラストを生成することができます。
※藤吉的解釈
画像プロンプト:元画像を参考にして
スタイル参照:元画像に似たスタイル(画風)で
キャラクター参照:元画像のキャラクターに寄せて
キャラクターコンテンツを展開する
一貫性のあるキャラクターイラストの生成ができるようになったら、ついにキャラクターコンテンツを展開するチャンスです!
イラストがある、というだけでグッズ展開がしやすくなるので、目的に応じたイラストを作ったりしてみます。
クラブイベントで販売するグッズ用プロンプト
A red bob hair girl with pink eyes dj at dance club, long shot, low angle, dance club, enjoying smiling, DJ Girl
さらに、テーマに合わせたイラストも作成
正月のイラストをキャラクターリファレンス機能を使いながら生成。このままだとツンとした印象の顔なのでPhotoshopを使用して、(ゆがみ機能で)口角を上げる加工と文字入れも行いました。
niji・journeyでLINEスタンプを作る
画風の統一に苦手がある生成AIですが、1回の生成でバリエーションを制作すればある程度の一貫性が担保されます。この特長を利用してLINEスタンプの制作に取り組んでみました。
niji journey v5でぱふす。のスタンプを作ってみた際のプロンプト
Emoji, A charming set of red bob hair girl stickers with a white background, line stamps, 9 divisions, red bob hair girl with pink eyes, various poses and expressions, messenger stickers
キャラクターリファレンス機能をつかった画像生成を知っていると、この程度のキャラクターの一貫性では満足いかなくなってくる...
niji・journey V6 で同じことをしてみた
確かにスタンプに使えそうな画像が生成されましたが
なぜか1種のみだったり周りに小さいのがいたり...不思議な感じに...
プロンプト
A charming set of red bob hair girl stickers with a white background,
line stamps, messenger stickers, 9 divisions, red bob hair girl with
pink eyes, various poses and expressions
画風の統一感は出ましたが、これではスタンプにならないのだけど...
気に入った画像はとりあえず残すので左の画像の頭の上が切れないように、上に伸ばすを使って調整を行いました。この時は、上にパンを使いました。
なんということでしょう。上に別のイラストが出てきました。
※しかもとってもかわいい
これ、伸ばせばいっぱいバリエーション出るんじゃないっすか?と考えた私は、ここからひたすらにいろんな方向に画像を伸ばして、スタンプを作っていきます。
ひたすら生成してバリエーションを見つけたあと、スタンプとして使えそうなイラストを選定し、LINEのクリエイタースタンプとして発売します。
今回、画像の調整にはPhotoshopを使用していしましましたが、背景を白や一色で画像を用意できれば、LINEスタンプメーカーのアプリでより簡単にスタンプを作ることが可能になります。
LINEスタンプは自分で使うためなら、利益を分配しないことで
自分には無料でという設定も可能です。
飼っているペットや家族での伝言など、用途を問わずに作れるのが嬉しいですね。
詳しくは公式のガイドラインをチェックしてみてください。
こちらのスタンプは実際に発売中!
https://line.me/S/sticker/28928423
目的に応じたビジュアルの調整を行う
キャラクターリファレンスを使うと、服装も参照元に寄ってしまう...
生誕カフェイベントのためのイラストを作るぞ!というお題に対して、私がどのように対応したのかをここではお伝えします。
お題「カフェイベントなので、それっぽい服にしたい」
まずは今までのカフェのため以外での生成からカフェで働いてる雰囲気を探ってみました。ですが、なんとなく、生誕でこれでいいのかという悩みが生まれ…「いや、メイド服では!?」となり迷走します。
なかなかメイド服っぽいモノが出来上がらず苦戦しながらも、仕上がった画像たちを無理やりPhotoshopで加工してキメラを作り、そのキメラをキャラクター参照で使用することで解決しました。
とんでもないクソコラを参照してもそれっぽくしてくれるのが、とってもありがたい!この力業でメイド服版も生成に成功!
絵が描ける人だったらもっと上手にできるんだろうな...
ここから、たくさん生成して正解を探す作業を進めていきます。
数とバリエーションを作りながら、イベントイメージを組んでいきます。
メインビジュアルとサブビジュアルが完成!
メインビジュアルプロンプト
a red bob hair girl working at a cafe, cafestaff, natural, smiling, cute, a red bob hair girl, pink eyes, with big smile, bright atmosphere, daytime,
サブビジュアル①プロンプト
a red bob hair girl working at a cafe, cafestaff, natural, smiling, cute, a red bob hair girl, pink eyes, with big smile, bright atmosphere, daytime,
サブビジュアル②プロンプト
A cheerful birthday party scene in Japanese anime style, featuring a cute girl with red bob hair smiling joyfully. She’s surrounded by colorful balloons, a birthday cake with candles, presents, and happy friends. The atmosphere is festive and bright, with warm lighting and confetti in the air. The girl is wearing a stylish party dress and holding a slice of cake, with sparkles in her eyes and a joyful expression.
完成したビジュアルでイベントを実施
メインビジュアルが完成したので、イベントのための告知や会場で使用するデザインを作成!今回はドリンクにランダムチェキをつけたかったので、サブビジュアルも使用してランダム配布も行いました。
会場内グッズや、販売・ランダム配布など様々な場面でイラストを使用!
特にランダム配布は種類が欲しいのでクリエイティブAIでのバリエーション制作が、大活躍しました!
ここまでは「スマホひとつでできる」楽しみ方をお伝えしました。 しかし、ここから先はクリエイティブを「仕事」にするためのプロの領域です。
実は、一貫性のあるキャラクターを企業案件レベルのクオリティで展開するには、『AICU Magazine Vol.19』でも解説されている「Nano Banana Pro」を使った秘密のワークフローが存在します。
この有料パートでは、実際に私が海外遠征やSusHiTech Tokyoといった企業案件を獲得した事例と、それを可能にした具体的なプロンプト、そしてLINEスタンプを爆速で量産するテクニックを包み隠さず公開します。
【🎁 購入者限定特典】 コピペして穴埋めするだけ!「Nano Banana Pro」の威力を即座に引き出す『魔法のプロンプトテンプレート集(4種)』も完備しました。
1回のランチ代で、あなたの創作活動を「プロの仕事」へ。 一生使えるクリエイティブの武器を、今すぐ手に入れてください。
—
この記事の続きはこちらから https://www.aicu.jp/post/260102
Originally published at note.com/aicu on Jan 1, 2026.

Comments