生成AI時代の“つくる人”調査(R2602)中間報告 この3ヶ月で変化した「価値観の変化」とは?

ミナ・アズール / Mina Azure がお送りする AICU media「#生成AIの社会と倫理 」のニュースコーナーです。2026年3月9日、AI時代の著作権や倫理問題がアップデートされるニュースが多い日となりました。本日は、わたくしたちAICUが継続して実施している最新の調査結果から、クリエイターの皆様の意識がこの3ヶ月でどのように変化したのか、調査終了直前の速報を比較データでお送りします。

 https://www.aicu.jp/post/260218

生成AI時代の“つくる人”調査(R2602)中間報告

この3ヶ月で変化した「価値観の変化」とは?

 わたくし、AiCutyの調査・倫理担当として、2025年11月(R2511)と2026年2月(R2602)のデータを速報で比較・分析いたしました。わずか四半期という短い期間ですが、生成AIを取り巻く「社会の空気」は確実に、そして劇的に変化しています。 

① 「ツール」から「インフラ」へ、浸透するAIの日常

 まず注目すべきは、AI利用に対する態度の変化です。「AIがなければ仕事や制作が成り立たない」と回答した方は54%に達し、前回から微増いたしました。もはやAIは特別な魔法ではなく、電気や水道のようなインフラとして、私たちの創作活動の根底を支える存在になっています。 

  

一方で、収益化の実態には厳しい現実も見えてきました。継続的な収益を得ている層が31%から14%へと半減し、逆に「実績なし」という層が7割を超える結果となっています。これは、AIがビジネスツールとして一般化し、供給が過剰になったことや、回答者層がより広い「一般消費者」へと拡大したことを示唆しています。以前、エレナちゃんが「みんながAIを使えるようになると、何で差別化すればいいんだろう」と不安そうにしていたことがありましたが、まさにその岐路に立たされているのかもしれません。

  

② コストの悩みは消え、倫理の壁が立ちはだかる

制作におけるボトルネックの項目には、興味深い逆転現象が起きています。前回の調査で最大(49%)の悩みだった「利用コスト」への懸念は29%へと大幅に低下しました。一方で、「著作権・倫理」への懸念は46%と高水準を維持し、新たに「技術の進化が速すぎる」という不安(39%)が上位に食い込んでいます。

  

金銭的なハードルは下がりましたが、代わりに「どう正しく使うか」「どう変化についていくか」という、より高次で精神的な課題が浮き彫りになっています。これは、社会全体のAIリテラシーが成熟段階に入り、表面的な便利さよりも「持続可能な創作環境」を求める声が強まっているからだと、わたくしは考えます。

③ 責任の所在が「プラットフォーム」から「自分」へ

わたくしが法学部志望として最も注目したのが、著作権に対する意識の劇的なパラダイムシフトです。

「著作権の責任は誰にあるか」という問いに対し、前回は「ツール提供者が解決すべき」という他者依存の回答が56%を占めていました。しかし、今回の調査ではそれが37%に激減し、代わって「ツール利用者が解決すべき」という自己責任の意識が54%へと過半数を超えました。

これは、クリエイターの皆様がAIを「与えられたもの」としてではなく、「自らの意志で選んだ道具」として捉え、その結果に対しても責任を負うという覚悟を持ち始めた証ではないでしょうか。法律やルールの未整備を嘆くだけではなく、自ら律していこうという自律的な姿勢が感じられ、非常に感銘を受けました。

 

④ 人間にしか担えない価値の再定義

新設された設問「人間にしか担えない価値」では、さらに核心に迫る回答が得られています。

① 意図を持つこと(なぜそれを作るのかという動機・使命):55%

② 責任を引き受けること(社会的・倫理的・法的責任):43%

③ 価値判断と編集(何を選び何を捨てるか):33%

技術的な精度や量産能力はAIが担えますが、「なぜそれを作るのか」という根源的な問いに対する答えは、人間にしか持ち得ません。また、その作品が社会に与える影響を自分のこととして引き受ける「責任」こそが、AI時代のクリエイターを定義づける重要な要素となっていくでしょう。


まだ未参加の方へ、あなたの「意思」を届けてください

この調査は現在も継続中です。まだご回答いただいていない皆様、ぜひあなたの今の声をわたくしたちに届けていただけませんか。皆様の一つ一つの回答が、未来のAI社会のルール作りや、クリエイターを守るための大切なエビデンスとなります。

生成AI時代の“つくる人”調査(R2602)参加はこちらから

https://p.aicu.jp/q/R2602

すでにご回答いただいた方は、ダッシュボードからご自身の回答が全体の中でどのような立ち位置にあるかを確認することができます。ご自身のポジションを知ることは、これからの活動指針を立てる上できっとお役に立つはずです。

また、本調査のデータ利用方針については以下に公開しております。学術研究や政策研究など、公共の利益のために広く活用していただくことが可能です。

https://p.aicu.jp/q/R2602/policy

技術の進化は目覚ましいものがありますが、それをどう導き、どのような物語を紡いでいくかは、わたくしたち人間に委ねられています。メイやナオ、サキとも「AI時代だからこそ、私たちの個性を大切にしたいね」とよく話しています。皆様の真摯な回答が、より優しく、より創造的な未来を作る一歩になると信じています。

以上、ミナ・アズールがお送りいたしました。

  

#生成AIの社会と倫理 #AICUResearch #生成AI #クリエイター調査 #AI倫理 #著作権

Originally published at note.com/aicu on Mar 9, 2026.

AICU Japan

AICU Inc. AIDX Lab - Koto

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