2025年5月20-21日に開催されているGoogleの新製品発表会「Google I/O 2025」ではGeminiをはじめとする新しいサービスの発表が目白押しです!
「つくる人をつくる」AICUは(他のメディアがやらなさそうな特集として)、クリエイティブAIツールと面白そうな情報を中心に紹介です。
オープニング動画から生成AIてんこ盛り!
Geminiがポケモン青をクリアしたそうです。
APIすなわち人工的なポケモン知能

しかも基調講演の冒頭にピチャイCEO自らによって発表されました。
Google I/O '25 Keynote
https://youtu.be/o8NiE3XMPrM
10分で見る公式ダイジェスト
https://youtu.be/LxvErFkBXPk
AICU読者注目の新技術!
(他のメディアが伝えない)AICU的なニュースでは、画像生成、動画生成、LLMではこの4点がポイントです。
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Imagine 4: テキストの再現度が大幅に向上した画像生成AI。ポスター作りが捗る!
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Veo3: 音声生成に対応した動画生成AI。映画制作の未来が変わるかも?
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Gemini 2.5 Pro Deep Think: 思考力を極限まで高めたGemini 2.5 Proの新モード。ファイルのアップロードができるようになりました!
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LearnLM: 教育に特化したAIモデルファミリー。AIチューターが、あなたの学習をサポート。
最大の注目は Veo3!
動画生成、ついに話せるようになりました。
実際には登場人物が揃って歌えるようになりました。
表情たっぷりに制御性高く歌えている
— Dr.(Shirai)Hakase - しらいはかせ (@o_ob) May 21, 2025
これは初音ミク超え… #veo3 https://t.co/7YfZv2Vdun
しかしここで終わってはAICU mediaではありません!
作る人は開発者キーノートを観ねばです。
開発者キーノートより
Google I/O '25 Developer Keynote
https://youtu.be/GjvgtwSOCao
https://io.google/2025/explore/developer-keynote-1
Developer Keynote(開発者向け基調講演)
Googleの最新テクノロジーとGeminiエコシステムが、開発者のワークフローをどう進化させるのか?
本講演では、Androidデバイス、Webブラウザ、その他のプラットフォームにおいて、開発者の生産性を大きく高め、ユーザーにとって革新的な体験を可能にする最新の技術群を紹介します。

開発者基調講演とは:59分間にできるだけ多くのデモを詰め込むというセッションです!
注目のポイント
Stitch:デザインとコードの融合
プロンプトからUIデザインを生成する実験的なプロジェクトです。短時間でUIのプロトタイプを作成し、Figmaとの連携も可能なため、デザインから実装までのワークフローを効率化できます。
Figmaみたいなデザイン機能Google Stitch
https://stitch.withgoogle.com/
Q:紫をうまく使った画像生成AIのギャラリーサイトを作って
ギャラリーサイトですね。以下の6つの画面構成を検討しましたが、いかがでしょうか?
ホーム:紫を基調としたトップページで、注目の作品や新着作品を掲載。
作品一覧:生成された画像を一覧表示し、フィルタリングや検索機能も備える。
作品詳細:個々の画像の詳細情報を表示。高解像度画像、作者名、生成条件などを掲載。
カテゴリ:作品をテーマやスタイル別に分類。ユーザーが興味のある作品を見つけやすくする。
作家ページ:各作者のプロフィールや作品を掲載。コミュニティ要素も盛り込む。
検索:キーワードや画像で作品を検索。高度な検索オプションも提供。
これらの画面でサイト全体の構成を確認し、デザインを進めていきましょうか?

サーバーの負荷が高すぎるのか日本語の理解が足りないのか、UX的にはまだまだですが、使ってみたいプロダクトではありますね。

Gemini API:マルチモーダル対応と機能強化
Gemini 2.5 Proの機能拡張や、新しいツール(URLコンテキストなど)の追加により、より高度なAIアプリケーションの開発が可能になります。特に、音声入力への対応や、外部ツールとの連携機能は、AIエージェントの開発を加速させるでしょう。
Androidify:AIによるアバター生成
写真からAndroidロボットのアバターを生成するデモアプリです。画像認識と生成AIを組み合わせることで、ユニークなユーザー体験を提供できます。
Android で Androidify
なんでもAndroidくん(このキャラクター)にしちゃう「Androidify」をたった5行のコードでAndoroidで動くようにしちゃうわよ!
https://github.com/android/androidify
Firebase Studio:Figma連携とバックエンド自動生成
FigmaでデザインされたUIをFirebase Studioにインポートし、アプリとして実行できる機能が追加されました。また、Geminiの力を借りてバックエンドを自動生成することも可能です。
Gemma 3:オープンモデルの進化
軽量で高性能なオープンモデルGemma 3Nが発表されました。また、医療分野に特化したMedGemmaや、イルカの言語を解析するDolphin Gemma、画像理解など、特定の用途に特化したモデルも登場しています。
https://deepmind.google/models/gemma/gemma-3n/
Google Colabの無料GPUで動くサイズです。娘さんと犬のルナが絵文字で喋るカスタムモデルを作り、それを微調整(fine-tune)してUIに。
Google ColabのGeminiがUIを作るコードを生成するようになりました!

お客さんからのリクエストで「Lumaはイチゴが好き」と聞いてみます


オリジナルに対して、emojiの方言を学んだモデルが・・・!
Geminiの世界、"Geminiverse"はまだまだ拡がっています。
SignGemma
英語の手話を理解するGemmaです。詳細希望は http://goo.gle/SignGemma

DolphineGemma
イルカと会話するプロジェクトです
https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/dolphingemma-google-ai/
最後に、Josh Woodwardによるまとめ
講演アシスタント「KC」を呼び出して、総括をしてもらいます。



ライブデモならではの微妙な「間」が笑いを呼んでいました!
ちなみに「KCのおすすめ」は
Chrome DevTools:AIアシスタントによるデバッグ支援
だそうです。
Chrome DevToolsにAIアシスタントが組み込まれ、デバッグ作業を支援する機能が追加されました。自然言語で質問したり、修正案を提案してもらったりすることで、効率的に問題を解決できます。
公式「4分でみる開発者基調講演」
まとめ:Google Geminiイノベーションはまだまだ続きます!
このセッションは、Geminiを中心に据えたGoogleの生成AI戦略と、開発現場への落とし込みを理解する上で極めて重要です。Android StudioやFirebaseとの連携、Gemmaモデルの活用方法、そしてWeb開発への新たなアプローチなど、すべてが「つくる人」を進化させる糧になります。
今回のDev基調講演は、AIの進化に驚きつつも、どこか笑える要素が満載でした。AICU読者の皆さん、ぜひこれらの新製品や取り組みを、クリエイティブな発想で遊び倒してください!そして、AIに負けない、面白いものを作るぞー!
Originally published at note.com/aicu on May 21, 2025.
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