Sam Altman氏、ブログで日本の創造性を称賛「日本のコンテンツとの結びつきに驚嘆」

Sam Altman氏、ブログで日本の創造性を称賛「日本のコンテンツとの結びつきに驚嘆」

OpenAIの最高経営責任者(CEO)サム・アルトマン氏は2025年10月4日、動画生成AI「Sora」に関する最新のブログ投稿「Sora update #1」を公開しました。その中でアルトマン氏は、「日本の卓越した創造的成果に敬意を表したい」と述べ、「ユーザーと日本のコンテンツとの深い結びつきに驚かされている」とコメント。Soraの利用における日本のクリエイティブシーンの存在感を称賛しつつ、戦略的に重要であることを示しました。


Sora アップデート #1(日本語訳)

by Sam Altman

私たちは、Sora の利用状況から多くのことを急速に学び、ユーザーや権利者、その他の関係者の皆さまから貴重なフィードバックをいただいています。もちろん、リリース前にも長い時間をかけて議論を重ねてきましたが、いまは実際のプロダクトを通じて、理論を超えた実践的な学びを得られています。今回は、今後実施予定の2つの変更についてお伝えします(そして、さらに多くの改良も控えています)。

1. キャラクター生成における権利者のコントロール強化

まず、キャラクター生成の仕組みを改善し、権利者の皆さまがより細かく制御できるようにします。
これは「肖像権のオプトインモデル」に似ていますが、さらに高度な設定が可能になります。

多くの権利者の方々からは、この新しいタイプの “インタラクティブ・ファンフィクション(参加型ファン創作)” に大きな期待が寄せられています。同時に、「自分のキャラクターがどのように使われるか(あるいは使われないか)」を指定できるようにしてほしいという要望も多くいただいています。

私たちは、クリエイターごとに異なるアプローチが生まれることを歓迎しています。しかし、同時に公平性を保ち、すべての権利者が自分で方針を選べるようにすることを大切にしています(そして、その仕組みをできる限り魅力的なものにすることが目標です)。
もちろん、生成の中には想定外のケースが発生することもあり得ます。そうした“エッジケース”を減らし、システム全体を最適化していくために、今後も反復的に改善を続けていきます。

特に、日本のクリエイティブ分野のすばらしい成果には心から敬意を表します。ユーザーと日本のコンテンツとの深い結びつきには、私たちも大いに感銘を受けています。

2. 動画生成の持続可能なモデルへ

次に、動画生成に関する収益化の仕組みを整えていきます。
想定を大きく上回る量の動画がユーザーごとに生成されており、その多くが非常に小さなコミュニティのために作られています。

そこで、ユーザーにキャラクター生成を許可している権利者と、生成によって得られる収益を一部共有する仕組みを検討しています。
このモデルの最適な形を見つけるには、試行錯誤が必要になるでしょう。しかし、近いうちに取り組みを開始する予定です。

私たちは、この新しいタイプのエンゲージメントが単なる収益分配以上の価値を生み出すと信じています。とはいえ、どちらの側面も意義あるものにしていきたいと考えています。

これからの変化とスピード

Sora では非常に速いペースで進化を続けていきます。これは ChatGPT の初期を思い出させるような勢いです。良い決断もあれば、時に誤りもあるでしょう。
それでも、皆さまからのフィードバックを真摯に受け止め、問題があれば迅速に修正していきます。

さまざまなアプローチを試しながら、Sora で得た学びを製品全体に一貫して反映させていく予定です。

サム・アルトマン

OpenAI CEO 2025年10月4日 午前9時37分 投稿


Soraの次期アップデートで権利者の制御機能を強化へ

Soraに今後2つの重要な変更を加える方針を明らかになりました。ひとつは、著作権者が自身のキャラクターをどのように生成AIで使用できるかをより細かく制御できるようにするもの。もうひとつは、動画生成の収益化と権利者への収益分配モデルの導入です。これらはいずれも、リリース後に寄せられたユーザーや権利者からのフィードバックを踏まえた改善策であり、Soraが今後どのように進化していくかを示す重要なステップとなると考えます。


関連:動画生成AI「Sora 2」が叩きつけた「著作権法うわのソラ」作戦

https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/aistream/2052295.html

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Originally published at note.com/aicu on Oct 4, 2025.

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