世界3拠点で54時間 SUPERCELLがGlobal AI Game Hackathonを開催!

世界3拠点で54時間 SUPERCELLがGlobal AI Game Hackathonを開催!

日本時間の2026年2月6日(金)から2月9日(月)にかけて、世界的ゲーム開発企業Supercellが世界中のゲーム開発者、AI開発者、そしてゲーマーが参加するグローバルAIゲームハッカソンを開催しました。世界中どこからでも参加可能なオンライン会場に加え、ロンドン、ヘルシンキ、サンフランシスコ、東京で現地参加枠が用意され、生成AIをテーマとした115作品のゲームが投稿されプロジェクトをオープンソースとして公開しました。参加者はDiscordを通じてサポートやメンターの助言を受けながら、注目のAIスタートアップが提供するツールを駆使して2日間で一気に開発を進めました。最終的にプロジェクトは世界的なハッカソンプラットフォーム「Junctionに提出され、参加者同士による数千のピアレビュー(相互評価)によって審査されました。

Supercell(スーパーセル)は、フィンランドのヘルシンキに拠点を置く、世界的に有名なモバイルゲーム開発会社です。『Clash of Clans』『クラッシュ・ロワイヤル』『ブロスタ』『Hay Day』などの大ヒット作で知られ、基本プレイ無料で高品質な対戦・戦略ゲームを提供しているヨーロッパ最大のゲーム開発企業でもあり、100億米ドルの価値を持つヨーロッパ初の“デカコーン”企業としても知られています。

https://luma.com/qkcem6mi

東京会場フォトレポート

AICU編集部は東京会場に密着取材。AIならではの「つくる人」の挑戦を記録に残しました。

まず大ニュースとして、1月26日にSupercellに元Stability AI Japan代表、Jerry Chiがジョインしました。

このたび、クラッシュ・オブ・クラン、クラッシュ・ロワイヤルやブロスタなどの開発会社である @supercell に戻り、Tokyo AI Innovation Lab のヘッドを務めることになりました!
Supercell には既にサンフランシスコとヘルシンキに同様の AI Innovation Lab があり、東京は3つ目の拠点となります。
日本/APACで、AIを活用して新しいゲーム体験やインタラクティブエンタメを作ろうとしているアーリーステージのインディーゲーム開発者の方々を支援していきたいと考えています。
AIによって、これまでにない「楽しさ」がたくさん生まれるはずだと思っています。ただ、どれが本当に大ヒットになるかは、まだ誰にも分かりません。その発見を加速するように尽力します。
ゲーム開発とAIに興味がある方をご存じでしたら、ぜひご紹介ください!
また、現在 Supercell AI Innovation Lab の参加者を募集しています。本プログラムは、野心的なビルダーが集い、AIを活用したゲームやエンターテインメントを実験・開発する9週間のプログラムです。
私たちは本気で支援します:オフィススペース、住居サポート、ツール、無償の計算リソースを提供
Level Up:業界トップクラスのゲーム開発メンター、コミュニティ、継続的なフィードバック
プログラム概要
📷 応募締切:2026年2月22日
📷 実施期間:2026年3月23日〜5月23日
📷 開催地:東京/サンフランシスコ/ヘルシンキ
📷 応募方法:https://ailab.supercell.com
別途、2月6日~8日にGlobal AI Game Hackというハッカソンも実施しますので、ご興味ある方はぜひご参加ください(https://luma.com/qkcem6mi)
ところで、前職である Mewtant / PixAI で研究をリードできたことにも、とても感謝しています。機械学習とアニメ文化に情熱を持つ人たちに囲まれた、急成長スタートアップで、生成モデルのクリエイティブな側面を深堀できたのは、本当に貴重な経験ですし、大変勉強になりました。


https://ailab.supercell.com/japan

国際色豊かな開発者たち

日本からの参加者に加えて、中国、韓国、アメリカなど、多様な言語が飛び交う会場になりました。生成AI関連企業でインターンを経験した学生や、ゲーム開発者といった顔ぶれです。

Supercellのノベルティを直接手渡し

1日目のプロジェクトレビュー

東京は雪でした

3日目

「STOP the PRESSES!」

https://github.com/sr2mg/supercell_hackathon?tab=readme-ov-file

https://note.com/yasunacoffee/n/nac035466578a

「Chotto Yaba」

「Among Us」のような回廊型マルチプレイヤー人狼ゲームをAIによるアリバイ工作で楽しむゲームです。

https://chotto-yaba.onrender.com/

ルームコードを作ってジョイン!会場みんなで試遊会です。

SCQuest

Supercellの人気ゲームの登場キャラクターのサイドストーリーをゲームブックにした作品です。

絵本やゲームブックを読む体験を再構築。リソグラフ風の画像ですが、アニメーションします。

日本と米国のメンバーからなる3名体制のチームで、時差を活かして並行開発(パラレルワーク)を進めたとのことです。

Snowflow Studio

「Last Z: Survival Shooter」を彷彿とさせる強制スクロールアクションで、大量のキャラクターとフォーメーションを組みながら進行するゲーム。

閉会式メッセージより

ハッカーの皆さん、こんにちは。「Global AI Game Hackathon」の閉会式へようこそ 。まもなく勝者を発表します。また、このハッカソンの後に何が起こるのかについても少しお話しします。ですがその前に、皆さんに感謝の言葉を伝えたいと思います 。この週末を通して、皆さんがこれらのプロジェクトに心血を注いでいる姿を見るのは、本当に素晴らしい経験でした 。プロジェクトの質や、あらゆる創造的な解決策に心から驚かされました 。そこには多大な努力が背景にありました 。皆さんは本当に次のレベルへと突き抜けたと思います。それについては、すでに称賛に値します 。

皆さんは約54時間連続でハッキングを続けており、それはすでに相当な強行軍(クランチ)でした 。道中を助けてくれた8つの素晴らしいパートナーのおかげもあって、合計115のプロジェクトが提出されました 。提出を間に合わせるための強行軍の後、さらに皆さんはピアレビュー(仲間同士の評価)システムに合計1万件近い投票を行いました 。これはかなりの数字です。

誰かが投票中にライブ配信までしていたようで、そういった光景を見るのは私たちを笑顔にしてくれました。そして最後に、ついにメインカテゴリーの3つの勝者が決まりました!

賞品とサプライズ

賞品について説明します。ご存知の通り、各カテゴリーのメインの勝者が3名ずついますが、各カテゴリーの上位3名にも賞品を授与します 。それに加えて、各ツールを使って作られた最高の提出物に対して、パートナー企業から贈られるパートナー賞もあります。

もちろん、もう一つサプライズがなければ、盛大な閉会式とは言えません 。皆さんの素晴らしい参加への感謝として、全員に「AI Lab」の申し込みプロセスに参加するための紹介コードを差し上げます。

  • AI Labの申し込み締切: 2月22日に閉まるので、できるだけ早く申請してください 。

https://ailab.supercell.com/japan

パートナー賞の発表

まずはパートナー賞から始め、次に3つのトラックとチャレンジに移ります。

勝者は『The World Order Unscripted』、『Please Save Julia』、『Mr. Otto Otto』です。

Rosebud: 勝者は『Vieiraville』で、佳作は『Divine Defense』、『AI Mafia』、『Tevaria Survivor』、『Balls Balls』、『Beneath the Tainted Sun』です 。

Reactor: 勝者は『Prompt Pugilists』です 。

X and Immersion: 賞は『The World Order Unscripted』、『SC Quest』、『GameMind AI』に贈られます 。

Hyper3D: 賞は『Please Save Julia』、『Ducking Around Ophelia』、『On-Rail』に贈られます 。

NimbleFox: 賞は『Ophelia』に贈られます 。

the cart: 賞は『Dreamcraft』、『Prompt Pugilists』、『Scanlings』、『3D Model Unbricker』に贈られます 。

Mistral: 賞は『Dory AI』と『The Bunker Game』に贈られます 。


各チャレンジの発表

各カテゴリーの上位10件を公開します。4位から10位までを表示し、それから3位、2位、1位と一つずつ進めていきます 。

AI Game Challenge

第3位: 『Incarnation AI Drawing Game』

第2位: 『AI Land Cozy AI Sandbox』

第1位: 『Mr. Jacobs' office』

「私はミスター・ジェイコブス。君は採用された。仕事は単純だ。ルールに従い、行動しろ。絶対に立ち去ろうとするな。私のオフィスには『オブジェクト』と『アイテム』がある。アイテムは拾ったり、組み合わせたり、使ったりできる。コップに水を汲み、木に火をつけ、水をかける。すべての相互作用は、AIモデルによって解釈される。新しい試みがあればAIが理解し、その後はキャッシュされ即座に実行される。端末で私に媚を売ったり、賄賂を贈ったりしてもいい。協力も妨害も、シミュレーションのハッキングもできる。アドミンパネルで私の脳(シミュレーションの仕組み)をいじることも可能だ」


(主催者コメント): 美しくも恐ろしい方法で、私もそのオフィスを体験してみたいと思いました 。これはAIゲームがどうあるべきかという非常に良い例です 。AIが常にあなたをコントロールしているようには見えませんが、ゲームのシステムに焼き付けられています 。UX(ユーザー体験)とゲームの感触が第一に来ており、それが美しく表現されています 。これを約2日間で作り上げたとは、ただただ驚愕です 。

AI Remake Challenge

第3位: 『Canceled Any%』

第2位: 『Semantic Chess』

第1位: 『Chess with an Angry Four-Year-Old』

4歳児とチェスをする!という斬新なコンセプトのゲーム。
怒り出したり、カエルやUFOといった新しいルールを登場させたり…実体験に基づくゲームだそうです。

(ゲーム紹介): 怒れる4歳児とチェスをして、崖っぷちの人生を。彼のルールで遊ぶか、さもなくば彼を怒らせることになる。怒ると彼は新しい駒をフィールドに導入する。ルールを元に戻すよう頼むこともできる。実話に基づいたゲームです。

(主催者コメント): 既存のチェスというゲームに、新しい楽しさを実装する素晴らしい方法です 。このカテゴリーは特に難しいと思います 。既存のものにAIを実装しようとすると、無理やり感が出てしまい、結果としてギミック的(見せかけ倒し)になったり、必要以上に技術寄りになったりしがちだからです 。ですが、この解決策は非常に素晴らしく、独創的で、AIによってユニークなものを持ち込む方法を見つけており、完璧にフィットしています。

日本からの作品もランクイン

ChottoYaba, SCQuest, STOP the PRESSES!がランクイン(AICU調べ)

 

AI Tech Open Challenge

第3位: 『Lemonade Tycoon』

第2位: 『Aline, AI makes AI friends』

第1位: 『Dory AI』

(ゲーム内紹介): 「ヘイドリー、木を拾って! 了解、木を拾うよ。これで何をクラフトするのかな?」

 

 

 

(主催者コメント): 非常に多くの複雑な環境を一つの製品に組み合わせるという、美しい解決策でした 。AIでそれを行うのは本当に困難です。スコープクリープ(機能の肥大化)が起きたり、多くの異なる環境を扱わなければならなかったりするからです 。それをたった2日間でやり遂げたのは、実に驚くべきことです 。

クロージング

これでハッカソンは終了です。参加してくれてありがとう 。一つお願いしたいのは、友人にAI Labのことを話してほしいということです 。LinkedInに投稿したり、コーヒーを飲みながらチャットしたりしてください。

私たちのチームをLinkedInに追加してください。私の名前はMatiasです 。この分野で働いている皆さんと繋がり続けたいと思っています 。メッセージをくれれば、数日以内に返信することを約束します 。

それでは、良い夜を。学校や仕事へソフトランディング(穏やかに復帰)できることを願っています。また連絡を取り合いましょう。ありがとうございました 。


現場取材を終えて

54時間という限られた時間の中で、国籍やバックグラウンドを超えた開発者たちが一つの画面を囲み、試行錯誤する姿には圧倒されるものがありました。AIは単なる効率化のツールではなく、個人の創造性を爆発させ、新しい「遊び」を生み出すための強力なパートナーなのだと、会場の熱気を通じて確信しました。

今回の取材で最も印象的だったのは、AIが「開発のハードル」を下げると同時に、「表現の解像度」を劇的に上げている点です。かつては数ヶ月かかったような試みが、わずか2日間で形になるバイブコーディングの時代。そしてバイブスに乗っているだけではゲームは完成しません。限られた時間の中でMVP、つまりゲームの面白さや価値を磨き上げる面白さと大変さがそこにはありました。

東京は国政選挙、そして外は雪の降る寒さでしたが、東京会場の中は開発だけでなく、最先端のAIコーディングに関する情報共有や、スタートアップ企業家、ゲーム開発社などが熱い議論を交わし笑い声が絶えない暖かな空間でした。日本は時差の関係もあって最終日のプロジェクトレビューで解散という形になりましたが、参加作品がグローバルで評価された瞬間は、編集部としても胸が熱くなりました。「つくる人をつくる」を掲げるAICUとして、この刺激的なムーブメントをこれからも全力で応援していきたいと思います。

この春はAIハッカソンにデビュー!

この春は魅力的なハッカソンが目白押しです。
(申込が終了している可能性があります)

全日本AIハッカソン 2026 Powered by THIRDWAVE
2月15日〆切

https://www.aifestival.jp/hackathon

Gemini3ハッカソン東京

賞金がすごい! Gemini APIクレジット: 約2,400万円

https://cerebralvalley.ai/e/gemini-3-tokyo-hackathon?tab=guest-list

国際ハッカソン Builders Weekend 3月20-22日

https://www.buildersweekend.co/

https://note.com/aicu/n/ne2415bd46cf9

日本テレビ クリエイティブメディアハッカソン 3月28日

https://ntv-hackathon.peatix.com/event/4826337

他にもあるかもしれません!

まずは「AICU Lab+」勉強会でデビュー!
2/14(土)20:00- AICU Lab+ 勉強会は「Claude Code入門」です

Originally published at note.com/aicu on Feb 12, 2026.

AICU Japan

AICU Inc. AIDX Lab - Koto

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