AICU media ライターのやまぐちです!映画「アバター」や「ロード・オブ・ザ・リング」などのVFXで名高いニュージーランド ウェリントンに本社を持つVFX企業「Wētā FX」の採用会場が東京に!? 2024年12月3~6日に開催されたSIGGRAPH Asia 2024のエキシビション内にあるWētā FX社のリクルートコーナーに参加し、カジュアル面談を受けてきました。採用につながる!?果たしてどんな内容だったのか!? 「つくる人をつくる」AICUはそのレポートをお届けします。
※本レポートは個人的な体験に基づくものです。関係する企業の方針とは異なる場合もあります。
「Weta」がSIGGRAPH Asia 2024 に出展!
世界的なVFX企業「Wētā FX」(以下「Weta」)は、ハリウッドのCG業界だけでなく画像生成AI技術の先端企業でもあります。例えば、Stability AIの現在のCEOもWeta Digitalの前CEOプレム・アッカラージュ氏です。
https://corp.aicu.ai/ja/jamescameron20240924
SIGGRAPH Asia 2024のエキシビションでは、今後商業および消費者向けに使用される可能性のある、革新的な未来技術が展示・紹介されます。主な展示分野は、アニメーション、ビジュアルエフェクト、拡張現実(AR)、クラウドベースのシステム、コンピュータグラフィックス、インタラクティブ技術、ゲーム技術、イメージング、仮想現実(VR)シミュレーション、ビジュアライゼーションなどです。そのほかにも、ライブデモンストレーションやワークショップ、求人トークが行われます。
https://asia.siggraph.org/2024/ja/program/visit-exhibition/
出展団体一覧も上記の公式サイトから確認することができます。アジアだけでなくフランスやオーストラリアなど世界中から企業や教育機関が出展しており国際的です。SonyやCanvaなど、著名な企業のブースもあります。
その中で、今回筆者が訪れた「Weta」は、ニュージーランドの映像制作会社です。ニュージーランドのウェリントンに本社、カナダのバンクーバーとオーストラリアのメルボルンにクリエイティブ・ハブを構え、アーティスト、エンジニア、エグゼクティブが約1,500人在籍しています。
「ホビット」シリーズをはじめ、「アバター」シリーズや「猿の惑星」シリーズなど、大ヒット映画を数多く手掛けています。
日本人もたくさんではありませんが、活躍しています!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002311.000000496.html
面接してもらうまでの準備
Wētā FX公式LinkedInアカウントによる告知 (2024年11月28日)
筆者がWetaのブースでの採用活動を知ったのはWētā FX公式LinkedInアカウントの投稿を知人に教えてもらったことがきっかけでした。開催予定日の約1週間前、2024年11月28日頃に告知が投稿されています。
投稿文を和訳すると、
「Wētā FXは、SIGGRAPH Asia 2024(東京)において、機械学習エンジニアおよびあらゆる分野のアーティストを募集しています。対象者は、ジュニアからシニアレベルまで幅広く、機械学習分野とアート分野のスペシャリストが対象です。Wētā FXのチームはカンファレンス期間中に講演を行い、ブースでは将来の機会について直接話し合うことができます。
募集概要:機械学習エンジニア
あらゆる分野のアーティスト
興味がある方は、下記のリンクから登録してください」
とのことでした。投稿の最後にはカジュアル面談を予約できるフォームが添付されていて、そこからリールやポートフォリオ、レジュメを送る形でした。
参加クルーを確認
12月4日から6日までの3日間、各日10人前後のWētā FX社のクルーがRecruitment Boothを担当していることが上記の画像から分かります。自分の専門分野と合致する人、または興味がある分野の人と面談ができるようにしましょう。まだよく分からないけれどとりあえず話を聞いてみたい、という人は人事(Recruiter)の方に話を聞くのがおすすめです。
予約フォームを提出(トラブル発生)
筆者もフォームを提出するべく記入を進めます。ところが、記入途中の12月3日の午前3時頃にページが閉じてしまいました。
人数が上限に達してしまったのか締め切りの時間になってしまったのか...。LinkedInの投稿にはどちらの情報も出ていなかったので不明です。読者の方で今後このような機会を狙う方は、フォームが投稿されたらすぐに記入して提出するようにしましょう。
さて、ここで諦めてしまっていたら試合終了です!この記事もかけませんね!こうなってしまったらやることは一つ、担当クルーに直接連絡(LinkedInでDM)をします。当日に予約無しでブースに押し掛ける、というやり方も考えられますが、それで話をしてもらえる確証は無いですし、担当の方にも失礼なので、まずはDM作戦です。とはいえ、担当クルーから返信が来ない可能性もあるので、そのときは一か八かで当日に直接ブースに行こうと思っていました。
というわけでDM作戦ですが、ここにも注意点があります。LinkedInのBasicアカウント(無料版)では、「一次」以外の人、つまりつながりを持たない人に送れるメッセージ(personalize invitation)の上限が5件/月です。Basicアカウントを利用し続ける場合、メッセージを送る相手は慎重に選びましょう。なお、Premiumアカウントでは無制限のpersonalize invitationを利用できます。1か月の無料体験後は以下の利用料が発生します(2024年12月6日現在)。
本題に戻ると、筆者のDM作戦は成功しました!よかったー!”Swing on by the booth. We’d love to meet you.” (ブースに寄ってください。歓迎します)とのことでした。
会場周辺の当日の様子 (2024年12月4日)
会場の入り口にブースのレイアウトが表示されているパネルがあるので、それを参考にしてWētā FXのブースまで行きます。
開場時間すぐに訪問したため、まだ混雑はしていませんでした。今回のように具体的な予約時間が無い場合は、時間すぐに行って一番乗りになるのがおすすめです。
カジュアル面談
今回、筆者の面談を担当してくださったのはLearning and Development Supervisor(学習・開発監督)、VFX Producer(VFXプロデューサー)、Effects Supervisor(エフェクト監督)の3名です。それぞれ15分程度お話ししました。
持ち物
筆者はノートパソコン、名刺、メモ帳を持っていきました。周りにいた他の参加者を見ても同じような感じです。ノートパソコンではデモリール、レジュメ、出来が良い作品のプロジェクトファイルを開いておきます。質問は事前にメモ帳に用意し、メモはアナログで取っていきます。
生成AI時代とはいえ、クリエイティブ分野の手仕事の速さと正確さ、その場の状況の臨機応変を考えると、アナログのメモでの描写力は安心感があります。
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