Googleが画像生成AI「Imagen 4」「Image 4 Ultra」をプレビュー開始!Google AI StudioとAPIで利用可能に

Googleが画像生成AI「Imagen 4」「Image 4 Ultra」をプレビュー開始!Google AI StudioとAPIで利用可能に

2025年6月24日、Googleは最新の画像生成AIモデル「Imagen 4」を、Gemini APIおよびGoogle AI Studio上で正式にリリースしました。テキストから画像を生成する“text-to-image”技術として過去最高の品質を誇り、特にテキスト描画の性能において前モデルImagen 3を大きく上回る仕上がりとなっています。

「Imagen 4」ファミリー:2つのモデルが同時登場

Googleは今回、「Imagen 4」ファミリーとして以下の2モデルを提供します

Imagen 4(スタンダードモデル)

  • 幅広い用途に対応した汎用モデル

  • Imagen 3と比べて、画質・特に文字生成において大幅に改善

  • 料金:$0.04/1画像

Imagen 4 Ultra(高精度プロンプト対応モデル)

  • ユーザーの指示(プロンプト)に忠実な画像を生成

  • 他の主要画像生成モデルと比較しても高い精度

  • 料金:$0.06/1画像

今後数週間以内に、さらに細かな課金プランも追加される予定です。また、Gemini APIからのリクエストレート上限も、申請により引き上げが可能です。

プロンプト例と生成画像

Googleは、Imagen 4 Ultraの性能を示す複数の生成例を公開しました。

宇宙を舞台にした3コマ漫画

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Prompt: A 3-panel cosmic epic comic. Panel 1: Tiny 'Stardust' in nebula; radar shows anomaly (text 'ANOMALY DETECTED'), hull text 'stardust'. Pilot whispers. Panel 2: Bioluminescent leviathan emerges; console red text 'WARNING!. Panel 3: Leviathan chases ship through asteroids; console re text 'SHIELD CRITICAL!', screen text 'EVADE!'. Pilot screams, SFX 'CRUNCH!', 'ROOOOAAARR!'.

3コマ構成の宇宙叙事詩コミック。コマ1:星雲に浮かぶ小さな「スターダスト」。レーダーに異常が映し出され(テキスト「異常検出」)、船体には「スターダスト」と表示される。パイロットが囁く。コマ2:生物発光するリヴァイアサンが出現。コンソールに赤いテキスト「警告!」。コマ3:リヴァイアサンが小惑星の間を船を追跡。コンソールに赤いテキスト「シールド危機!」、画面に「回避!」と表示される。パイロットが叫び声を上げ、効果音「ガリッ!」「ゴォォォォォォォォ!」。

京都の旅情ポストカード風

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Prompt: Front of a vintage travel postcard for Kyoto: iconic pagoda under cherry blossoms, snow-capped mountains in distance, clear blue sky, vibrant colors.

プロンプト: 京都のビンテージ旅行ポストカードの表面: 桜の下の象徴的な五重塔、遠くの雪を頂いた山々、澄んだ青い空、鮮やかな色彩。

朝焼けの山頂で勝利を叫ぶカップルの写真風画像

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Photograph of an adventurous couple hiking on a mountain peak at sunrise, arms raised in triumph, epic panoramic view of valleys below, dramatic light.

SFとアートが融合したファッション誌風カット

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Avant-garde fashion editorial shot: a model in a voluminous, architectural gown standing on a shimmering, alien landscape under a binary sunset, surreal colors, high-concept, cinematic.

責任あるAI: すべての画像に「SynthID」透かしが埋め込み済み

Googleは、Imagen 4で生成された全画像に、目に見えないデジタル透かし技術「SynthID」を自動で付加しています。これは、AI生成画像であることを透明かつ信頼性のある方法で示すもので、フェイク画像対策や責任ある生成AI活用の一環です。

既存IPや文字の描写能力も高いです。例えばこれは「miku with text "Miku"」だけで生成した初音ミク風の画像です。フォントも色もすごい。

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描写能力が高いため、これを有償記事などで「初音ミクの画像です」と宣言するのはリスクが高い行為になります(本記事は実験・レポート・注意喚起の目的で表示します)。

https://piapro.jp/license/character_guideline

一方では、光の表現や描写力、レイアウト理解力はとても高いので、漫画制作などにも使える可能性は高いと考えます。

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https://corp.aicu.ai/ja/magazine12-20250624

APIも!:公式ドキュメントとクックブックをチェック

画像生成AIを活用したアプリや表現に興味のある開発者・クリエイターは、以下のリソースから導入を進められます:

from google import genai

client = genai.Client(api_key="YOUR_API_KEY")

response = client.models.generate_content(
model="gemini-2.5-flash",
contents="Explain how AI works in a few words",
)

print(response.text)
 

ただし有償です!今後値段も変わります。使いすぎには気をつけましょう。

編集部コメント:クリエイティブAIの次章へ

Stable DiffusionやDALL·E、ChatGPT-4oといった生成AIの激戦区に、Googleがついに本気の布陣で切り込んできました。特に「文字が読める/描ける高品質な画像生成AI」として、Imagen 4の今後の動向にはAICUとしても注目しています。

関連タグ
#Gemini #Imagen4 #GoogleAI #TextToImage #AIart #SynthID #CreativeAI #AICUMagazine #Imagen4Ultra

https://ai.google.dev/gemini-api/docs?hl=ja

文:AICU編集部(参考原文:Google Developers Blog / Alisa Fortin, Guillaume Vernade, Seth Odoom)

https://developers.googleblog.com/en/imagen-4-now-available-in-the-gemini-api-and-google-ai-studio/

 

Originally published at note.com/aicu on June 1, 2025.

AICU Japan

AICU Inc. AIDX Lab - Koto

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