AIイラスト生成ツールが注目を集める中、「思い通りのイラストが生成できない...」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は、AIに的確な指示(プロンプト)を与えることで、画風や構図を驚くほど自由に操ることができるのです。
この記事では、AIイラスト生成を始めたばかりの方に向けて、Animagine XL 4.0と実写特化モデルRealVisXL V5.0という2つの人気モデルを使って、プロンプトの基本をわかりやすく解説します!画風や構図を思い通りに指定するためのテクニックをマスターして、あなただけのオリジナルイラストを生み出しましょう!
さらに、実写に特化したモデルとイラストに特化したモデルの違いや、それぞれの得意分野についても比較検証していきます。自分に合ったモデル選びの参考にしてみてください!
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https://note.com/aicu/n/n8d07d082c7c0
今回は、イラスト特化モデルと実写特化モデルの両方でプロンプトを比較します。イラスト特化モデルとしては、Animagine XL 4.0を使用します。実写特化モデルとしては、RealVisXL V5.0を使用します。最も大きな違いとしては、プロンプトで画風を指定しない場合は、基本的にはイラスト特化モデルはイラスト、実写特化モデルは実写の画像を生成します。モデルについては、それぞれ以下のような特徴があります。
Animagine XL 4.0
Animagine XL 4.0は、Stable Diffusion XL (SDXL)をベースにした最新のアニメ画像生成モデルであり、840万枚以上のアニメスタイルの画像で再学習されています。このモデルは、Cagliostro Research Labによって開発され、特にアニメスタイルの画像生成において高い精度を誇ります。
https://note.com/aicu/n/n34cbd0ea427e
https://note.com/aicu/n/nb2be6a124b4a
また、タグベースのキャプションとタグ順序法で学習されているため、ユーザーは生成されるイラストを細かく制御することができます。具体的には、プロンプトの構造を「1girl/1boy/1other, キャラクター名, 作品名, その他のタグ」とすることで、より希望に近い画像を得ることが可能です。
https://civitai.com/models/1188071/animagine-xl-40
RealVisXL V5.0
RealVisXL V5.0は、リアルな画像をレンダリングすることに特化したモデル(チェックポイント)です。 シンプルなプロンプトで使いやすく、処理能力の低いコンピューターを使用しているユーザーにもおすすめです。 このモデルは、リアルな人物のポートレート、詳細なレンダリングの作成、高級ファッション、サイバーパンク、SFテーマなどのさまざまなスタイルへの適応性に優れています。
https://civitai.com/models/139562/realvisxl-v50
学習データによる出力の差異
モデルの学習に使用したデータセットにより、プロンプトの利き具合が変わってきます。例えば、以下の画像は"darkness"という単語を両モデルで生成した結果ですが、Animagineでは照明が暗いのではなく、アニメにありそうな闇属性の雰囲気を表現しています。これは、Animagineでは、"darkness"という単語でこのような雰囲気の画像をタグ付けしているためだと考えられます。そのため、プロンプトの効果は、使用するモデルにより異なるため、モデルごとでプロンプトを試して効果を理解することが大切です。
2. 画風
プロンプトで画風を指定することで、水彩画や油絵などのタッチを再現することができます。また、モデルによっては、特定の画家を指定することで、その画家の画風を再現することができます。
water painting: 水彩画
dog, water painting,
oil painting: 油絵
dog, oil painting,
pencil drawing: 鉛筆画
dog, pencil drawing,
acrylic painting: アクリル画
dog, acrylic painting,
ink drawing: インク画/ペン画
dog, ink drawing,
charcoal drawing: 木炭画
dog, charcoal drawing,
pop art: ポップアート
dog, pop art,
ukiyo-e: 浮世絵
dog, ukiyo-e,
sumi-e: 墨絵
dog, sumi-e,
impressionism: 印象派
dog, impressionism,
vincent van gogh: フィンセント・ファン・ゴッホ
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claude monet: クロード・モネ
dog, claude monet,
3. 構図
プロンプトで構図を指定することができます。
from front: 前方からの撮影
cat, from front,
from behind: 後方からの撮影
cat, from behind,
from above: 上からの撮影
cat, from above,
from below: 下からの撮影
cat, from below,
from side: 横からの撮影
cat, from side,
portrait: ポートレート
cat, portrait,
close up shot: 近影
cat, close up shot,
full body: 全身
cat, full body,
wide shot: 広角
cat, wide shot,
4. ライティング
プロンプトで照明の方向や加減を調整できます。
natural lighting: 自然光
woman, natural lighting,
sunlight: 太陽光
woman, sunlight,
moonlight: 月光
woman, moonlight,
darkness: 暗闇
woman, darkness,
cinematic lighting: シネマティック照明
woman, cinematic lighting,
backlighting: 逆光
woman, backlighting,
sidelighting: 側面光
woman, sidelighting,
stage lights: ステージライト
woman, stage lights,
dimly light: 薄暗い照明
woman, dimly light,
crepuscular rays: 薄明光線
woman, crepuscular rays,
bokeh: ぼかし
woman, bokeh,
spotlight: スポットライト
woman, spotlight,
5. 色合い
プロンプトで色を指定できます。今回は、特定の色ではなく、色のカテゴリーを指定します。
warm colors: 暖色
man, clothes with warm colors,
cool colors: 寒色
man, clothes with cool colors,
vibrant colors: 活気のある色
man, clothes with vibrant colors,
muted colors: 落ち着いた色
man, clothes with muted colors,
vivid colors: 鮮明な色
man, clothes with vivid colors,
monochromatic: モノクロ
man, monochromatic clothes,
pastel colors: パステルカラー(中間色)
man, clothes with pastel colors,
neon colors: ネオンカラー(鮮やかで強烈な色彩)
man, clothes with neon colors,
metallic colors: メタリックカラー
man, clothes with metallic colors,
6. まとめ
特定のプロンプトを含めることで、画風や構図などを制御できることや、モデルにより、プロンプトの効果が変わることが確認できました。今回紹介したモデルやプロンプト以外にも様々なモデルやプロンプトがあるので、皆様も探究してみてください。
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Originally published at https://note.com on Jan 31, 2025.
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